ストラデッラ 「クリスマス・カンタータ」 ヴェンツィンガー指揮
有楽町で途中下車して、二重橋を経由して東京駅まで撮影にいどんだ。
イヴの今宵、さまざなな世代のカップルを尻目に、カメラを片手に急ぐオヤジ一人。
それが、わたしだ。
イルミネーションの街に一人ゆくオヤジを見たら声をかけください。
私だよ!
「光都東京☆LIGHTPIA」、28日まで実施中。
右のマイフォトに載せてみました。不景気はどこへ?閉塞感にさいなまれつつも、イルミネーションに心なごむワタクシでございました。
FMでは、バイロイト放送が始まった。今日は「ラインの黄金」をちょい聴き。
底から湧きあがるような前奏曲。ティーレマンのじっくりした指揮が実によろしい。
ラインの乙女たちは、声が絶叫、つーか出てない。
昨今のアルベリヒは、軽い声が多くて、ザ・アルベリヒ=ナイトリンガーが懐かしい。
苦節ウン十年のドーメンのヴォータンも苦しい・・・。
演技を伴う映像だときっといいんだろうな・・・・。
クリスマス、とくにイヴに聴く音楽は非常に多い。
楽しげなクリスマスミュージックも毎年この日に聴いているが、聖夜にはバロック期の音楽が似合う。
ヴィヴァルディやコレルリより前に活躍したイタリアバロックの作曲家、ストラデッラの「クリスマス・カンタータ」。
この曲は、中学生くらいにアルヒーフ・レーベルから出ていたこのヴェンツィンガー盤が、その名前からして気になってしょうがなかった。
それというのも、クリスマス好きの少年にとって、それ系の音楽は「メサイア」しか知らなかったため、二匹目のどじょう的に、その雰囲気に浸れるのではないかと思いこんでいたのである。
そんな思いもいつしか忘れ、社会人になって、ふと見つけたのが廉価盤となったこちら。
ご丁寧に、クリスマス協奏曲までカップリングされていて、うれしさ倍増。
もう15年くらい前のこと。
いざ、聴いたらかなりユルイ音楽に、ちょっとがっかり・・・・。
でもそのユルサが毎年聴くうちに何故か、心地よくなってきて、今ではほのぼのと安らかに聴くことが出来るようになってきた。
ヴェンツィンガーとバーゼル・スコラ・カントゥルームの昔風のバロック演奏は、まさに今となっては、いにしえの響き。
おっとりと、ゆるりゆるりとやっております。いいもんだ。
加えて歌手たちの顔ぶれが素晴らしい。
ツィリス・ガラ、E・マティス、エスウッド、タピー等々で、みなさんオペラ的な歌唱で、朗々と歌っております。
昨今の先鋭感ある演奏で聴くときっとイメージ一新なのだろうけど、ちょっとこわいものがあります。これはこれで、いつまでもとっておきたい世界かもしれない。
ネット調査によれば、このストラデッラという御仁。なかなかのスキャンダラスなおっさんなのである。
教会の金を使い込んだり、女遊びに興じたりして何度も逃亡している。
あげくには、、パトロンの愛人の音楽教師となったものの、しっかり手を付けてしまい、逃亡生活をすることに。やがて、それがもとで殺し屋に殺られてしまうというムチャクチャ人生。
こんなおっさんのくせに、その音楽は抒情的で美しい。
合奏協奏曲の創始者ともいわれ、実績豊かな人だけに、その人生のギャップが楽しい(??)
かくなるうちに、もうじき日が変わる。
みなさん、よいクリスマスを
千代田区の小学生たちが書いた明かり絵。
きれいです。
でも人も多いです。
ほぼ全員、カメラや携帯で撮りまくり。情緒ありません。
アタシもその一員
メリークリスマス。
| 固定リンク
コメント