ヴェルディ 「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」 シノーポリ指揮
お正月は、実家に帰り飲み食いのだらだらの日々を過ごしました。
これ、恒例ながら、今年は特に、年末から胃と肝臓に多大の負担を掛けていたため、2日の朝からどうも胃が重たく、調子があがらない。
そんな気分で、子供の頃から継続している「川崎大師」への初詣にお出かけ。
不景気を反映してか、ものスゴイ人出で入場制限もかなり早めに開始されていた・・・。そしてそして、まさに世間の厳しさは、お賽銭箱の中身にまで・・・・。
こんな不遜なことして申し訳ございません。
いつも覗いてます
お札少ないっす・・・・。
もちろん、われらが家族も小銭にて候う。
例年、屋台BBグルメで一杯を楽しむが、今年は不調でイマイチでした。
なにげに、またもやシノーポリ。
本日は、シノーポリの血のたぎるヴェルディ初期オペラの「ナブッコ」から、ヘブライ人の捕虜たちの合唱「行け、わが思いよ、金色の翼にのって」を。
バビロニア捕囚を受けたユダヤの民が、故国を思って歌う望郷の合唱。
祖国愛に燃えて、常にそうした題材をオペラに求めていた初期ヴェルディ。
時代や場所こそ違え、旧約聖書の世界にみた望郷の念。
憬れと熱い想いに満ちたすばらしい合唱で、誰もが口ずさみたくなる名曲なのだ。
「行け、わが思いよ、金色の翼にのって。行って憩え、あの丘に、山に・・・・、さむなくば、神から授かって、聞かせてくれ、苦しみに耐える力となる楽の音を」
いまの嫌な世の中を、こんな思いでやり過ごしたいし、みんなが心安らかに過ごせる日々が早く訪れて欲しい。
シノーポリの82年の録音。ドイツやイタリアのオペラの中から、合唱曲を選んだ1枚。
この曲は、全曲盤から取られていて、その全曲盤は、デビュー当時の先鋭で切れば血潮わくような生々しい響きに満ちたヴェルディだった。
オケと合唱は、ベルリン・ドイツ・オペラ。
この合唱だけに限れば、アバドとスカラ座のものが超最高に素晴らしいけれど、シノーポリのリアルな演奏も好き。
大学箱根駅伝を見学。
一晩、ぐっすりと眠り休息を充分とったら、胃は活性化し、復調の兆し。
早起きして、今年は見学でなく、応援に。まさかこんなことがあるなんて。
関係者に声をかけたら、大学名の大きな幟を持たされてしまった。
応援虚しく、というか予想通りの当然の結果に。
お目当ての選手が駆け抜けたあとに、「以上で選手はすべて走り終わりました。ご声援ありがとうございました・・・」のメッセージを後続車が流して走る。
後輩も頑張ってるのう、あたしも順位を気にせずに、ともかく気張らなくちゃ。
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コメント
おはようございます。
「川崎大師」には10年近くご無沙汰しています。
それまでは毎年のように行っていたのですが、歳をとったせいか正直面倒になってしまいました。もっとも目的は「くず餅」を買ってくることだった??
「ナブッコ」※は一組持っているだけ、しかも「つまみ聴き」しただけで通して聴いていません(^^ゞ
この機会に聴いてみましょうか。
仕事は暇ですから(^^;)
※ダニエル・オ-レン指揮 東京交響楽団
ブルゾン グレギーナ フルラネット他
1998年 サントリーホール 演奏会形式ライブ
投稿: 天ぬき | 2009年1月 5日 (月) 10時11分
この曲を聞くとすぐに涙腺が…。ものすごく好きな曲で、あざといほどの効果を狙っているのがわかりながら、それにはまって行くのも一つの楽しみかと…(笑)
明けても暮れても二十年ほど前、これを聞いていたことがあります。演奏はケーゲル指揮のドレスデン・フィル他でした。まだまだ未熟で、全曲は聴いていなかったのですが、これを期にグラモフォンの全曲盤を購入して、聞いたものです。それがこれでした。
「運命の力」とともに私のヴェルディの広く深い世界に目を開かせてくれた演奏として、今も懐かしく、聞くと涙が出てしまいます。いや、これを読んで、つい聞いてしまい、今日もやられてしまいました(笑)。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: Schweizer_Musik | 2009年1月 5日 (月) 16時12分
天ぬきさん、こんにちは。
今年の大師はそれはもう大変な人出でへとへとになってしまいました。私も重量ある葛餅をいつも買って帰り、お茶をすすりながらおせちの合間に楽しみます。
それと、煎餅とトントコ飴でありまして、まさに食い気のみです(笑)
ナブッコは、序曲も素晴らしいですね。
すぐにズンチャッチャとなってしまいますので、私も一時遠ざかっておりますが、この合唱だけは手放すことができません。
投稿: yokochan | 2009年1月 5日 (月) 21時55分
Schweizer Music先生、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
先生もお好きですか!
全曲盤はそのシノーポリ盤のみ所有しますが、なかなかに聴くことはありませんが、この合唱はおりにふれ聴きたくなります。それとノリに乗った序曲も大好きです。
ヴェルディはいいですよね。
ワーグナー好きでありながら、あの人間性には辟易としますが、ヴェルディは音楽も人物も高潔でございますね(笑)
「運命の力」「ドンカルロ」このあたりが無性に聴きたくなってきました。
投稿: yokochan | 2009年1月 5日 (月) 22時02分