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2009年2月25日 (水)

ラヴェル 「ボレロ」 マリナー指揮

Yuzuゆずシャーベット

あっさり、さっぱり、ミントを添えればさらに爽快。

こんなフレーバー、日本人はよく考えるもんだ。

Bolero 今日は、日頃めっきり聴かなくなってしまった、ヴェルの「ボレロ」を。
ラヴェルは、かなり好きだけれど、ボレロは最後にあれがあると思うと、途中で気恥しくなってしまうのである。
一番聴いたアバド盤のあの有名なオケメンバーの「雄叫び」も、音源として何度か聴くと辛いものが出てくるし。

ライブで聴くとまた別な感動もあるのは事実。
唯一のライブ体験は、小沢と新日フィルの30年以上前の演奏会。
左手だけで、小さくしなやかに指揮しながら、音量が増えるにしたがって、右手も動きだし、指揮棒も振り出し、ダイナミックな音塊をつくりあげてゆく若き小沢の手腕に惚れぼれとしてしまった。

アンセルメやミュンシュのような味わいあるボレロもいいけれど、いまのわたしには、淡々とした、このとっておきのマリナー盤がよろしい。
しかも、オーケストラはドレスデン・シュターツカペレなのだ!
このコンビがいかにして生まれたかは不明なれど、まだ東の体制が布かれていた82年のこの録音は、東側のオケとイギリスのマルチ指揮者の幸せな組み合わせとして、のちのデイヴィスに先んじたものであろう。
いや、指揮者もマルチだが、ドレスデンのオケの順応性の高さにビックリする1枚なんだ。

 ラヴェル       「ボレロ」
 グリンカ       「ホラ・アラゴネーサ」
 チャイコフスキー 「イタリア奇想曲」
 シャブリエ     狂詩曲「スペイン」

フランス、スペイン、イタリアにそれぞれちなんだ、名曲集であるが、これを聴いてドレスデンのオケを当てることは難しいのでは。
それほどに軽やかで、羽毛を思わせるような柔らかくも優しい響き。
ボレロで各楽器をじっくり楽しめば、各奏者たちの鮮やかな技量と柔軟かつしなやかな音色に驚く。マリナーらしくインテンポで、無理せずに普通にクライマックスを迎え、普通に終わる。こんなボレロが嬉しい。
 ほかの曲も、オケの美しさと、それが映えるルカ教会での録音の良さが心から楽しめる。
渋さとともに、洒落っけと軽やかさが同居する素晴らしい音のシャワー。
これもまたドレスデンなのだ。
何もしていないかのようなマリナーの素っ気ないなかにも、要所をきっちりと締めた指揮ぶりが目に浮かぶ。

こんなナイスなCDが廃盤だなんて、もったいない。

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コメント

おはようございます。
未明からの雨が雪になっています。
明日はやっと完成した隠居所の引き渡し日で、家具等も搬入されます。
積もらないことを祈っているところです。

このCD、初出の時に録音のほうで推薦されていた覚えがあります。当時はマリナーとSKDという不思議なコンビに手が出せませんでした、が後年このコンビが聴きたくなった時には廃盤。こういうものですね。

投稿: 天ぬき | 2009年2月27日 (金) 10時29分

天ぬきさま、こんばんは。
本日は静岡に出張っておりましたので、関東の雪は拝めませんでした。
寒い一日でしたが、幸い積もらず何よりでした。
そして、庵(などと申し上げてよろしいのでしょうか・・)の完成、おめでとうございます。

このCDは、確かに音が素晴らしく良いです。
このコンビは確か、エルガーのチェロ協奏曲もありました。
オケの個性が素直に出ているのは、マリナーの控え目な指揮の由縁だと思います。
復活が望まれる1枚です。

投稿: yokochan | 2009年2月27日 (金) 23時45分

先日、HMVのホームページを見ていると、『アルティメット・クラシカル・スペクタクル』 ロシア&フランス管弦楽名曲集という5枚組のCDの一枚としてラヴェル 「ボレロ」のCDが入っていました。他にも、サロネンとバイエルン放送交響楽団という珍しい組み合わせのCDもあり、ついつい予約しましたよ。

マリナーはコンセルトヘボウ管からもすばらしい音色を引き出していましたよね。

投稿: ナンナン | 2009年2月28日 (土) 18時54分

ナンナンさま、こんばんは。
コメントありがとうございます。
そちらのCDは私も気になってました。
サロネンのデビュー盤かと思います。
クーベリック(だったかしら?)の代役でブルックナーの6番を指揮してバイエルンにデビューしたような記憶がうっすらとあります。
1812年とか、ダッタン人とかロシア名曲集でした。
同様に、フランス名曲集は、マリナーもこのCD以外でもアカデミーと入れてますので、そちらも気になりますね。
 コンセルトヘボウとの英国ものは、涙が出るほどいいですね!!

投稿: yokochan | 2009年3月 1日 (日) 01時03分

懐かしいCDです。CD初期にお世話になったもので、今シャブリエの「スペイン…」を聞きながら、ドレスデン・シュターツカペレもこの時代は良い音してたなと、なんとも懐かしく思いました。
ドレスデン・シュターツカペレとネヴィル・マリナーはハイドンのミサ曲なども録音していて、これがまた何とも良くて…。マリナーとドレスデンと言えばこれが出てきます。

投稿: Schweizer_Musik | 2009年3月 5日 (木) 01時19分

Schweizer Music先生、こんばんは。
コメントありがとうございます。
先生もお聴きでしたか!
このドレスデンの音は、実に良いですね。
マリナーらしくない、といってはなんですが、味のある音色はオケのものでしょうか。
 そして、ハイドンのミサがあるとは知りませんでした。
フィリップスは廃盤が多くて困ります。

投稿: yokochan | 2009年3月 5日 (木) 22時56分

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