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2009年3月 1日 (日)

東京交響楽団演奏会 大友直人プロデュース芸劇シリース

大友直人プロデュース東京芸術劇場シリーズ定期公演「オール・エルガー・プロ」を聴く。

 エルガー 行進曲「威風堂々」第2番
        チェロ協奏曲
            チェロ:ピーター・ウィスペルウェイ
        序曲「南国にて」
        行進曲「威風堂々」第1番

          大友直人指揮 東京交響楽団
                      (2.28@東京芸術劇場)


Tso20090228 今シーズの大友プロデュース公演は、いろいろかぶったりして初めて聴いた。
芸術劇場がニガテなこともあったかもしれない。
あの巨大なホールで英国音楽を聴くには、よっぽど席をえらばなくては、遠い傍観者になってしまう。
本日の席は2階のレフトで響きは悪くないものの、音を眺める感あり。
最初はそんなことを意識して聴いていたけれど、チェロ協奏曲から、そんなことはどーでもよくなってしまう。
プロフィールによれば、古楽器と現代楽器を最高水準で弾きわけるというオランダのウィスペルウェイのチェロが鮮やかでかつ美しい音色だった。
デュプレとマイスキーの情念に満ちた演奏のイメージがどうしても先行してしまうこの協奏曲。
ウィスペルウェイは指揮者やオケメンバーと始終アイコンタケトを保ちながら、オケと溶け合いつつ細心ののソリストぶりだった。
いつもうっとりして眠くなってしまう第3楽章が、この演奏の白眉で、夢心地の茫洋としたなかに、エルガーの抒情と歌心を深く感じ、涙ぐんでしまったのであります。
同様の感覚は、アンコールのバッハの無伴奏のサラバンドにも感じることができ、遠いステージにいるウィスペルウェイを見ずに、私はホールの天井を見上げつつ、深いバッハの音楽に心ここにあらず状態であったのだ・・・・。

そうでございます。
フィシュ&チップス」でござる。

たしかにフィッシュ・フライだが・・・。
ビネガー振って、食べればこれもありの一品でございました。

2月最後の土曜日は、英国フェア。
先の著作の方、そして京のカフェ店主さま、そのほか英国音楽好きの皆様と、まったく楽しい時間を過ごしました。

明日は、ワタクシ、新潟でも英国フェアでございましてよ。
きっと日本酒ゴンゴン飲んじまうんだろなup

休憩後の「南国にて」。今回不思議なプログラミングの中で、一番期待していた曲。
そして、一番感銘を受けた演奏。
シュトラウスばりに、オケがダイナミックに鳴るけれど、この曲の聴きどころは中間部のセレナーデ的な場面。まるで、イタリアの暖かな夜に月が浮かぶかのようなロマンティックな風情。ヴィオラソロがあまりに素適!
 コンサートのトリとして聴く大友さんの「威風堂々」は、実に音楽的で、王道をゆくまっとうな解釈。あわてず騒がず、着実な演奏で、キメはオルガン!
当たり前の名曲、感激しました。

アンコールは、サプライズともいうべき「愛の挨拶」。
大谷さんが、立ちあがってソロを夢中になるくらいの美音で聴かせてくれた。
大ホールの誰しもが、この当たり前の名曲をしみじみと味わったのであります。

まだ印象を書き切れてないけれど、明日も大友&TSOとともに新潟へ。
毎度お世話になってます、新潟のIさんのお薦めで、念願のリュートピアデビューを飾る訳です。オペラの同一プログラム連チャンはありますが、コンサートのそれは、生涯初めて。
楽しみ楽しみ。
 アフターコンサートの痛飲暴食(笑)も、極めて楽しみ。しょーもないです。
しっかり聴いて、飲んできます。
 そのあとは、巧みにお仕事をからめて、東北・北関東巡業をいたしますので、新潟レビューはしばしお時間を頂戴いたします。

Elgar_mizukosi 本日、ご一緒しましたエルガーといえば、この方。
水越健一さんの著作、第2弾。

「愛の音楽家 エドワード・エルガー」

本日、会場でも販売されておりました。

作品紹介、思い出のCDや演奏会など、エルガー好きなら思わず「ウンウン」と頷かざるを得ない素適な著作。

本屋さんでは買えません。
どうぞこちらで。→「愛の音楽 エドワード・エルガー

1 本日のアフター・コンサートのメニューのなかの一品。

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コメント

ウィスペルウェイ、私、実は大好きなんです。
でも悩んだ結果、小田原のミッキーの方に行っちゃいました。
素晴しいですよね、ウィスペルウェイのチェロって。綺麗で透明感あって、でも芯は確りしていて。エルガーは本当によかったのでは?
ダンディ大友って実はエルガー似合っていると思うのですが、僕だけ?
さて、東芸の席ですが、実は距離って許容範囲だと思うのですね。
それより、両翼の席。第九やマーラー見たいな歌のある大きな曲以外は結構偏る感はいがめないですかね。
僕はあのホール結構好きですが、センター席ばかり座ってます。

投稿: スリーパー | 2009年3月 1日 (日) 15時21分

もしや?と思い、お邪魔しました。
アフター・コンサートの時に隣りに座っていたものです。
(デジカメ、毎日眺めています)
お世話になりました。
また、お会いできればと思います。

投稿: きん | 2009年3月 4日 (水) 18時48分

スリーパーさん、ご返事遅くなってしまいました。
小田原でミッキーさんですか。母校のある小田原でコンサート経験は一度もなく機会をうかがってましたが、全然しりませんでした。
 ウィスペルウェイの素晴らしいチェロは、ホールの聴衆の耳を釘付けにしてしまいました。
翌日の新潟はさらに美しい演奏でした。
大友さんと尾高さんは、最高のエルガー指揮者ですね。
芸劇は、いつも両翼なのでどうもいけません。
一度でいいからセンターで聴いてみたいものです。

投稿: yokochan | 2009年3月 4日 (水) 23時19分

きんさん、コメントどうもありがとうございます。
コンサートにも増して楽しい会でした。
私は初登場でしたが、皆さんに親しくしていただき感謝感激でした。
また次の機会にお会いできることを楽しみにしております。

新潟でも大友さん、素晴らしかったですよ。
さすがに奥様もいらしてなかったし、ましてや楽屋訪問などできませんでした(笑)

投稿: yokochan | 2009年3月 4日 (水) 23時24分

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<東京芸術劇場シリーズ第99回2009年2月28日>エルガー:行進曲「威風堂々」 [続きを読む]

受信: 2009年3月 1日 (日) 16時32分

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