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2009年4月18日 (土)

ラフマニノフ 交響曲第2番 プレヴィン指揮

Korinbou 先週は、福井、金沢、長岡とまわってきました。
久しぶりの金沢泊まり。
駅周辺に泊まったものの、やはり足は北陸随一の繁華街、片町へ向いてしまう。

香林坊の裏手、木倉町あたりが一番雰囲気がよろしく、いい店が密集している。

Nagamachi_3飲んだあとに、駅まで長町や武家屋敷の土塀を見ながら散策。
そこらの辻から、武士でもひょいと出てきそうな晩。
あたりに人気はまったくなく、ぶらぶら歩いて1時間も過ごしてしまった。

金沢は、以前仕事で担当していた場所なので、月に1~2度は来ていた。好きな街金沢。

Kanazawa_st 駅も数年前に刷新され、新幹線を待つばかり。

ほいでぇえ、今年は、金沢でも「ラ・フォル・ジェルネ」。
モーツァルトがウィンクしてまっせ。

Rachmaninov_sym2_previn 今日も王道の名曲を、王道の名演奏にて。
大好きなラフマニノフ交響曲第2番
アンドレ・プレヴィン指揮のロンドン交響楽団

好きが高じて相当数のCDに演奏会。
記事も今回で10度目という熱中ぶりにございます。
それらの中でも断トツの演奏が、このプレヴィン盤。
73年、指揮者として色眼鏡で見られることの多かったプレヴィンの起死回生の録音は、完全全曲盤。
ただでさえ、まだあまり聴かれていなかったこの長大な交響曲を勝負曲としてロンドン交響楽団と演奏しまくった。
日本にもやってきて、テレビでこの曲を指揮するプレヴィンを観た記憶がある。
ドイツもの一辺倒だった当時の私が、ラフマニノフやプレヴィンを好きになるのは、もう少しあと。
大人になって、社会人になって、ほろ苦い経験を積んだりしてからのはなし。

ほぼ60分を要するこの演奏。
後年の演奏、ロイヤル・フィルとの再録音やウィーン、オスロ、N響などでのライブの数々では、思い入れも少なくなり、その分スケール感とまとまりのよさが勝る。
でもこの録音では、ラフマニノフの音楽の抒情と憂愁、そしてリズムと熱狂、これらを、迷うことなく思いきり聴かせてくれる。
この曲の持つすべての魅力が過不足なく描きだされていて、昨今のすっきり・かっちり系とは違う、私のとって懐かしさにも似た大人社会へ導かれた演奏なんだ。

憬れと爽やかな抒情に溢れた1楽章からして、ロンドン響のビューティフルな弦が歌いまくる。主部がテンポをあげて始まると、私はもう夢中になって聴きいってしまう。
 ラフマニノフ独特のリズムで始まる第2楽章は落ち着いていて、弾むようなスケルツォの主部と優しい旋律、そして打楽器も活躍する小刻みな場面との対比が鮮やか。
 そして、この演奏の白眉ともいうべき、最大最美の第3楽章は、何もいうことなく、何も考えることをせずに、この夢想的な音楽にただただ身を任せればいい。
プレヴィンの優しく、デリケートな演奏は、こうした聴き方が出来る唯一無二のもの。
 歓喜爆発の第4楽章のわくわく感もこのコンビならでは。
音楽はどんどんと輝きを増して、最後のコーダでは、ややテンポアップさせながら、両手を思い切り広げて新鮮な空気を吸いこむかのように、すべてを解放してしまう。

あ~ぁ、なんて素晴らしい音楽なんだろ。

そう素直に思えてくる演奏。
惜しむらくはEMIの厚みのない録音がイマイチすぎ。

長老指揮者となりつつあるプレヴィン。
今年から、N響の首席客演指揮者となり、毎年来日してくれる。
前回、そのすべてを聴いたが、首の具合があまりよくないようで、指揮も見にくいようだったが、そのマイルドで暖かいサウンドは健在だった。
今年は、モーツァルトの交響曲、ショスタコ5番、カプリッチョ(ロットが歌う!)に家庭交響曲などが予定されていて、すごく楽しみ。
ちなみの来シーズンのN響は、ホグウッド、ビシュコフ(マーラー&ショスタコ)、ブロムシュテット(マーラー9、ブル5)、尾高(ラフマニノフ2note)、マズア(第9)など、大いに楽しみ。

Jibu_2 
こちらは、金沢の郷土料理「治部でございます。
私の大好物。
冬に、このアツアツと、燗酒があれば、もう最高。
天にも昇ります。
鴨肉としいたけ、金沢麩。醤油ベースの餡でとろみをつけて、山葵をといて食す。

ラフマニノフと聴くに等しい陶酔境なり。

 ラフマニノフ 交響曲第2番の過去記事

「ハンドレー&ロイヤル・フィル」
「現田&神奈川フィル」
「尾高&東京フィル」
「尾高&BBCウェールズ」
プレヴィン指揮 NHK交響楽団」 
大友直人指揮 東京交響楽団
ロジェストヴェンスキー指揮 ロンドン交響楽団」
ヤンソンス指揮 フィルハーモニア管弦楽団」
ビシュコフ指揮 パリ管弦楽団

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コメント

こんばんは。あ、ラフマニノフ! 私も本日(19日)の記事はラフマニノフなり。曲は全然違うけど♪

ラフ2は何気にハンドレーとビシュコフのを持ってます。yokochanさんほどはものすごく入れ込んではないけど・・・有名な第3楽章がいいですね。フィギュアスケートで使ってもきっといい感じです(誰か使ってそうだけど)。

投稿: naoping | 2009年4月19日 (日) 22時53分

色気より食い気の今日この頃・・・

音楽よりも治部煮

おいしそうですね!一度食べてみたい

投稿: おぺきち | 2009年4月20日 (月) 00時25分

こんばんは! 
こんな時間に治部煮を見てしまっては・・・ 

ババジャニアンの悲劇を繰り返さないためにオペラの発券は当日にすることにいたしました。 
これで当日まで安心して過ごせます。

投稿: moli | 2009年4月20日 (月) 01時44分

naopingさん、はい、ラフマニノフです。
naopingさんのような渋い作品ではありませんが、むちゃくちゃ好きな2番です。
ラフマニノフはどのジャンルも2番がいいです。
そんな特集をこれからやろうと思っててますし。
3楽章のフィギアスケート音楽化は、たしかによさよう。
エリック・カルメンのポップス化も、今は昔のイメージです。

投稿: yokochan | 2009年4月21日 (火) 00時14分

おぺきちさん、こんばんは。

どうです、うまそうでしょ!
確かに、私も男子ながら、こんなおいしいものを目の前にしたら、食い気が勝ります(笑)
加賀屋の直営レストランなら食べれると思います。
調べたら銀座とお台場にあります。

とても美味しい治部煮ですよ!

投稿: yokochan | 2009年4月21日 (火) 00時22分

moliさま、こんばんは。
夜分に治部煮を見せつけてしまい恐縮です(笑)

ババジャアニアンの悲劇は、これでもう回避されたのですね!
よかったよかった。

明日は我が身ですし、最近、予定表に書かないと、発見しないまま当日を迎えてしまい焦ってしまうケースがあります。
私も気を付けます!

投稿: yokochan | 2009年4月21日 (火) 00時25分

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