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2009年4月 1日 (水)

R・シュトラウス 「ばらの騎士」ワルツ ワルベルク指揮と「玉子かけごはん」

9_2 これ、卵ですぅ。

11 これに、玉子かけ専門の醤油をタラッとたらして、おもむろにご飯にかけちまうのです。
美しい黄色。
ご飯もうれしそうに輝いております。
 酔ったワタクシは、そんなうれしそうなご飯たちをパクリ。
う~ん、至福の味なり。
先だって、大阪より上洛を果たせし、関西理事をお連れした新橋の居酒屋「恭恭」。
土佐ジローの刺身や焼き鳥、そして締めにその玉子かけご飯が食べれちゃう。
別館にてその食いざまの詳細を近日公開なり~。

3 玉子かけご飯のような、金色のホール。
甘く儚いウィーンの香り。
ウィーンフィルのニューイヤー・コンサートでおなじみのムジークフェライン・ザール。

4 ウィーンの二番手のようにされてしまう、ウィーン交響楽団もニューイヤーっぽいコンサートを行っているのだろうか。
新星堂で見つけた500円のDVD。
4曲しか入ってないけど、いくつもシリーズがあった。
そんな中から、リヒャルトとヨハンの二人のシュトラウスが味わえる1枚。
しかも、指揮は我々日本のファンに馴染みあるハインツ・ワルベルク
その指揮姿が、やたらと懐かしい。

   R・シュトラウス 「ばらの騎士」~ワルツ
   ツィーラー    ワルツ「いらっしゃい~」
   レハール    「ロシアの皇太子」~誰かがくるでしょう
               Sp:タマーラ・ルント
   J・シュトラウス ワルツ「もろびと手をとり」

       ハインツ・ワルベルク指揮 ウィーン交響楽団
                          (1984 ウィーン)


2 2004年に81歳で亡くなってしまったワルベルクは、N響に何度も登場していて、実演を聴くことはできなかったのが痛恨だが、このコンビはテレビですっかりおなじみに。
ドイツのオペラ劇場からたたき上げた、生粋の職人指揮者で、ウィーン・トーンキュンストラーを長く指揮していたから、ウィーンとの関係も深い。
75年に、ジュリーニとともに、ウィーン響と来日し、ウィンナ・ワルツの夕べを指揮した。
ヴァイオリンの名手だったので、弾き振りも行った。ジュリーニは聴いたけど、こちらもいま思えば聴きに行けばよかった。

無難な職人指揮者とのレッテルがN響を振っても先行し、評論家受けはよくなかったが、レコード録音は多いし、オペラを中心にとても器用な指揮者だった。
晩年のN響客演を録音してあるが、ヒンデミットやワーグナーなど、なかなか巨匠風の大演奏だった。
N響も称号を与えればいいのに、と思った矢先に亡くなってしまった・・・・。

1_2 そんな思いでこのDVDを観た。

ワルベルク、実に若々しく、体を大きく揺らしながら、オーケストラと一緒くたになって楽しそうに指揮している。
ばらの騎士の冒頭のホルンは、やはりウィーンの団体で、それもムジークフェラインで響くところが、最高に快感である。
オケはちょろちょろと粗相しているが、シュトラウスの書いた優美でかつほろ苦い音楽を実に雰囲気よろしく聴かせてくれちゃう。
あ~ぁ、いい気分だ!
続く3曲も、世紀末ムードも溢れていて酔える。
私の愛するワルツ「もろびと手を取り」なんて、アバドのニコニコ演奏ぶりにはかなわないけど、微笑みのワルツとして最高の演奏に感じた。

ワルベルクは、EMIにオペレッタ、コンサートホール・レーベルに相当数の管弦楽曲を録音していて、私はワーグナーなどを愛聴しているが、そのレーベルにあるブルックナーの8番を是非にも聴いてみたいものだ。
Wien_walberg

これを観て聴いて、500円が安いか高いかは、皆さまのご判断に。
「ワルベルク、懐かしい!」と思った方々は、さぁ、500円玉を握りしめて、全国の新星堂に走れ!

演奏の合間に、ウィーンや近郊の映像が入ったりもします。

  
 

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コメント

出ましたねぇ。怒涛の土佐ジロー攻撃。いい居酒屋でした。
ちなみに私はウィーンといえばむしろVSOが贔屓です。ワルベルクも嫌いではなくて、晩年のデュイスブルクとのブル8なんてなかなかの名盤ですよ。

投稿: リベラ33 | 2009年4月 2日 (木) 06時01分

ご無沙汰しております。

玉子かけごはんおいしそうですね。

ばらの騎士のワルツは大好きです。
500円くらいで購入できるのならぜったい買いですね。

投稿: おぺきち | 2009年4月 2日 (木) 07時11分

>玉子かけごはん
って、時々とっても食べたくなります・・
写真、おいしそうです。
晩ご飯は決まりです。

>玉子かけ専門の醤油
ってあるんですか?
知りませんでした・・欲しいです。

投稿: edc | 2009年4月 2日 (木) 10時41分

リベラさん、こんばんは。
その節は遅くまでありがとうございました。
土佐ジローは、いまさらジロー、されどジローは強しです。

デュイスブルクとのブル8なんてあるんですか?
私の書いたヤツはコンサートホールの録音で70年頃。
あとブルックナーでは、4番と9番があります。
どう考えても、再評価されそうにないワルベルクですが、愛着ある指揮者です。

投稿: yokochan | 2009年4月 2日 (木) 22時35分

おぺきちさん、どうもこんばんは!
玉子かけご飯は、哀愁さそう懐かしい味でした。
今思ったのですが、これに海苔を振ったらおいしいのではと。

ばらの騎士、どこを聴いても最高ですが、ワルツは甘味でザッハトルテのようですね!
500円の価値以上に味わいましたよ。

投稿: yokochan | 2009年4月 2日 (木) 22時38分

euridiceさん、こんばんは。
もう夕ごはんに、お試しになられたでしょうか。
子供のころは、おかずとご飯が一緒に食べられなくて、たまごかけでごまかしてました。
懐かしい味です。

専用醤油は、スーパーに売ってますよ。
普通の食品スーパーよりは、イオンあたりだと確実にあるはずです。
でも贅沢かもですねぇ~。

投稿: yokochan | 2009年4月 2日 (木) 22時41分

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