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2009年4月 2日 (木)

「レミオベスト」 レミオロメン

Sakura_shiba 寒い日々も、関東は今日まで。
たぶん、天気予報によれば。

でも季節は巡って、ちゃんと桜が咲くのだから自然ってのは、偉大なものであります。

桜は、別れと出会いの季節に咲き、いろんな思いを人々に残して散っていく。
季節の区切りに、これほど相応しい花はないのであります。

Remioromen 今日は、ちょっと踏みはずして、日本の歌を。
こんなのも、私は聴くのであります。

小学生時代から開眼したクラシック道。
クラシック以前も、ベンチャーズやグループサウンズ、ディズニーと結構音楽好きだった。
一時、ストイックなまでにクラシック一辺倒だったけれど、中学・高校はビートルズ、大学はプログレッシブ・ロックにソウル、AOR、ニューミュージック。
ともかく貪欲に聴いてきた。
社会人になっても同じ。
でも結婚してからは、クラシックとジャズばかりになったけど、子供が音楽を自分で選ぶようになってまた、日本の歌を一緒に聴くようになった。
好きな人と同じ、恋人と同じ、そして今は、子供と同じ。いや、子供のために聴いている。
いつか、子供たちが、お父さんの好きなクラシック音楽にめざめてくれるように。
・・・・だって、こんなに膨大なCDや音源、君たちが聴いてくれないともったいないもん。

レミオロメンは、ワタクシが数年前からイチオシの若者たち。
子供たちには、これから教えてあげるグループ。
ベスト盤が出たので、さっそく買ってみる。
インパクトあるジャケットは、この3人組が郷里の山梨を愛するが故か!
幼なじみだった3人が高校時代にバンドを組んだが、卒業後はバラバラに。
でも音楽を忘れられない3人が、距離や境遇を超えて再び集まった。
そして生まれたこのグループ。
3人がそれぞれランダムに言葉を選んで、そしてつなげたら「レミオロメン」になった。

2000年の結成以来、4枚のアルバムをリリースしている若者たち。
ナイーブでありながら、誰もが若いころ経験し、通過してきた何げない男女の機微を四季の光景に織り込んで、歌ってみせた味のある歌を歌う「レミオロメン」。
こちらを普段ご覧いただいているクラシック好きの方々ならば、きっと気にいっていただけるシューベルトの歌曲のような世界。

 1.SAKURA   2.3月9日                     3.スタンドバイミー
 4.電話      5.ビールとプリン              6.もっと遠くへ
 7.雨上がり    8.南風              9.明日に架ける橋
10.太陽の下  11. Wonderful & Beautiful  12.アイランド
13.粉雪     14.紙ふぶき          15.夢の蕾

どの曲も詩情にあふれた桂曲で、つい口づさみたくなる。
今現在の新曲「SAKURA」は、明るくもさみしい、でも希望に溢れたラブソング。

 「さくらの花びらは綺麗すぎて たまに胸が苦しくなってしまうけれど
  散っても舞っても花吹雪の中を進んでいこう
  そしてまた会える日まで・・・」

ぼんやりとした日常の夕暮れ、日々を思う「太陽の下

 「ぼんやり日が落ちて 輝く星 太陽の贈り物
  曖昧な地平線 その向こうでも人は営んでいる
  恋をしたり 涙流したりして
  音楽に合わせて 地球で踊るんだ

  笑って心開いたら あなたの事好きになった
  ひと巡り 太陽の下で 深い眠りからさめたら
  もう少し素直に生きたいよ
    だってあなたに会いたいから・・・」

南風、粉雪・・・、みーんな素適な歌たち。

Sakura_shiba_water
増上寺の手水舎に映る桜と東京タワー。

いつもでも、心若く、敏感な大人でいたい。

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コメント

親の影響っていうのはものすごく大きいです。わたしも日常のちょっとしたことをはじめ、親が音楽好きだから、親がピアノ習わせてくれたから、親が美術館行くの好きだから、えとせとら、えとせとら、親の影響で好きなものってすごく多いしすごく大切なものでもあります。お子さんもきっとクラシックオタになることでしょう(笑)。

しっかしレミオロメンですかー若いなぁ(笑)。しかも子供に教えてもらって「いいな」と思ったんじゃなくてこれから子供に教えてやろう、ってんだからスゴい。わたしも年取ってもちゃんとアンテナ張っていたいなとおもいました。

投稿: petite-tomo | 2009年4月 3日 (金) 08時15分

pette-tomoさん、おはようございます。

私の亡父は、飲んだくれでした。
まずは、しっかりとその影響を受け継いでおります(笑)
音楽は、伯父とその従弟から影響を受けました。
そう考えると、親しい親族の影響も大きいですよね。
父はホテルマンでしたから、音楽好きの息子のために、館内用のレコードを何枚も払い下げてもらってくれて、その中に、英国音楽も含まれていて、今の英国音楽好きを決定づけたLPもあったのですよ。
いろんな身近な人々から、お教ったクラシック道なんですね。そんな風に思うとpette-tomoさんと同じく、音楽がとっても大切なものに思えてきます。
子供たちにも、そんな風に思ってもらいたいです。

あたしのアンテナ、だいぶ古びてまして、あと少しでアンテナ不要の日がやってくる・・・・、そんな恐怖に打ち勝ちつつ、テレビに光をあてない程度に頑張っていきたいなぁ、と思いますね(笑)

投稿: yokochan | 2009年4月 4日 (土) 00時24分

レミオロメン、本当ですか!?!?!?!? 

愕然といたしました。。。 
今の今までずっと「レミオロネン」だとばかり~~~。六角レンチだと思っていたものは「トッカトレンチ」で 
倶利伽羅悶々タトゥーだと思っていたものは「カトゥーン」でした。 

一定の年齢を超えて覚えたものはきちんと確認しなおす必要がありそうです。

投稿: moli | 2009年4月 6日 (月) 14時37分

moliさま、こんばんは。
まずは、(笑)。
わたしもですよぉ~。
そんなことはしじゅうでして、特に子供から物笑いにされてます。
どうにもいけません。イメージで覚えてしまうのでしょうか。
かくいう私も最初は「ロミオロメン」でございました。

(ちなみに、「トッカトレンチ」は、「ロッカトレンチ」ではないでしょーか・・・・・、卒爾ながら・・・)

投稿: yokochan | 2009年4月 7日 (火) 00時13分

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