ハチャトゥリアン、カバレフスキー、ショスタコーヴィチのワルツ
はーい、うまそうでしょ
本場、広島のお好み焼き。
先だって久しぶりに広島に行ってきた。
広島は、魚も肉も、粉ものもうまい。
でも麺類が関東人の私には、いまいち。
でも焼きゾバをふんだんに使ったお好み焼きは、たまらなくウマイ!
ウマすぎるよ。
飲んだあとの締めに、ラーメンなどではなく、お好み焼きが広島(?)
さんざん飲んだあとのこちら、仲間とふたつに分けてハーフに。
この日5軒目のこちらでも、ビールを飲む。
1軒目は、福山で瀬戸内の鯵などをつまんでビールと日本酒。
急ぎ、仲間の待つ広島に着いたのが8時。
店に着いたら、なんと、元広島カープの有名な方がいらっしゃるじゃないの。
私の生粋の広島仲間は、完璧なまでの広島人じゃけん、顔が広いんじゃ。
結局、その方と3人、3軒も飲み歩いてしもうたけんね。
プロ野球選手って、背が高いし、どう隠しても雰囲気が出てしまうので、夜の街でも「お~っ」とかいうことになっちゃう。
我が愛するベイスターズの話題にならぬように、むちゃくちゃ楽しく飲んじゃったけんね。 今日も、またワルツ。
チャイコのあと、ロシアン系ワルツにて。
実は、この音源はすでに取り上げ済みだけれど、日頃よく聴いているので捨てがたい1枚なんだ。コンドラシンがアメリカの名人オケを振ったもの。
ハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」は、聴けば誰しも好きになってしまう。組曲では、第1曲目にワルツが置かれている。
ある意味サロン系の音楽で、ソ連の抱えていた宿命たるややこしいイデオロギーとか、なんたらそったらとは次元を異にする世界に遊んでしまったような曲なんだ。
だから、とても聴きやすい。
でも、ここに音楽の深みや真実を見てとることができるかどうか?
ショスタコーヴィチのヴォルコフ証言以来、その真偽は怪しいまでも、ソ連傘下の芸術家たちのまとったヴェールを深読みする風潮があるかもしれない。
私には、それがいいとも悪いともいえないし、ショスタコ自身もそんな次元とは別に思うがままに作曲していたのではないかと思ったりもしている。
彼らに今や語る口はない。
だから、その音楽を無心に聴くのみ。
楽しくも絢爛なワルツばかりか、憂愁さそう夜奏曲、ゴージャスなマズルカ、くどいくらいに胸かきむしるような泣かせ節のロマンツェ、バカバカしいくらいに脳天気のギャロップ。
これら5曲の組曲はむちゃくちゃ楽しいぜぃ。
カバレフスキーの「道化師」は、さらに華やかに、でも緻密に書かれた音楽。
ここでは、ギャロップがあまりに有名。私のような世代だと運動会そのものですなぁ。
ほかは、私てきには、たいしたことなく過ぎてゆく音楽かも。
ショスタコーヴィチもワルツをたくみに取り込んだ作曲家。
それも、軽々しくポップで、肩すかしのように。
2つある「ジャズ組曲」のいずれにもワルツは入っているが、引用しまくりのあらゆる多面的な顔を秘めた面白い音楽。
こんな曲を真剣に演奏していいのか、聴いていいのか?
先のハチャトゥリアンとカバレフスキにも通じるかもしれない軽妙さと深刻さの同居ぶり。
先月、観劇した「ムツェンスク」でもパロディのようにワルツを使っていたショスタコ。
ほんとに、ややこしい人だ。
ヤンソンスとフィアデルフィア管のゴージャスで手取り足とり的な演奏は素敵過ぎ。
おまけに、「タヒチアン・トロット」~二人でお茶を、まで神妙に演奏してるこのコンビでありました。
チャイコフスキー後のロシアンワルツは、憂愁と諧謔のおり交る、ほろ苦い円舞曲にございました。
広島のお好み焼きの制作現場。
卵をこんな風にするなんて・・・
熟練の技を目の前でとくと観察しましてよ。
でも酔ってましてな、お好み焼きを食ったのは、カメラが唯一の証人なんだな、これが。
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コメント
こんにちは。
これは以前25センチのLP盤、2枚でしたね。
以前から買おうとおもっていたのですが・・・
今日こちらの記事を見て注文を出しました。
それにしても5軒とはエネルギッシュの一言!
とても真似はできません。
投稿: 天ぬき | 2009年6月 3日 (水) 12時47分
天ぬきさま、こんばんは。
ここに収録された4曲が25センチLP片面ずつでしょうか。25センチレコード懐かしいです。
17センチレコードによるクラシックもよく買いましたね。
さすがに5軒は堪えるようになりました・・・・。
投稿: yokochan | 2009年6月 3日 (水) 21時27分
お早うございます。
8月の佐村河内演奏会チケットゲットおめでとうございます。あの奇跡の作曲家にまたお目にかかれるかもしれませんね。
この記事で取り上げられているショスタコ・ハチャトゥリアン・カバレフスキーの曲はどれもCDを持っていますが、コンドラシンやマリスの名盤ではありません。昨日この記事で取り上げられている曲を全部聴いたのですが、ショスタコのジャズ組曲はテオドーレ・クチャル指揮ウクライナ国立響、タヒチアン・トロットはシャイー、道化師はシナイスキー指揮、仮面舞踏会はチェクナヴォリアン指揮アルメニアフィルの演奏で聴きました。シャイーの演奏はコンセルトヘボウの常任指揮者だったころの録音だと思います。クチャルはナクソスからカリンニコフの交響曲を出したり、ブリリアントからヤナーチェクフィルを指揮したニールセン全集を出したりして活躍している指揮者です。1960年生まれですから今後の活躍がますます楽しみな人です。ウクライナ国立響は、なかなか上手いですね。チェクナヴォリアンは、リムスキーの作品集とハチャトゥリアンの9枚組の作品集を持っていますが、ロシア弁、アルメニア弁丸出しの土俗的な響きが魅力です。ウィーンのオケが演奏するウィンナワルツと同じぐらい魅力的です。
広島のお好み焼き、マジで美味そうですね。
私もかの地にいったら食べてみたいです。
肝臓やウェストと相談しなければなりませんが…
エルガーのペイン補筆版の3番はまだ聴いたことがないのです。コリン・デイヴィスの演奏を狙っているのですが、
アンドリューのもありましたか…
投稿: 越後のオックス | 2013年3月24日 (日) 07時27分
越後のオックスさん、こんばんは。
8月のお盆明けがいまから待ち遠しいです。
ウクライナ響とかアルメニアフィルとか、ローカルオケは魅力ありますね。
イギリスやフランスのオケのローカル団体も好きですが、大陸系も魅力的です。
クチャルのカリンニコフは持ってますが、あちらのオケもなかなかにウマいものだと感心したことがあります。
ナクソスのおかげで、南半球のオケまで含めていろいろ聴くことができるようになりましたものですね。
広島のお好み焼きは、どうも格別なようでして、あちらの方々のこだわりも尋常じゃないです。
投稿: yokochan | 2013年3月25日 (月) 20時56分