シベリウス 悲しいワルツ バルビローリ指揮
何の因果か、仕事で京都の福知山へ。
それも土曜の晩に入り、翌朝早く出立。
福知山城に寄り道。
この城は、丹波の国の主となった明智光秀ゆかりの城。
復元されたものだけど、小じんまりしていながら、とても凛々しく清々しい城でありました。
何気にワルツシリーズ。
今日は北欧で、いわずと知れたシベリウスの「悲しいワルツ」。
疲れた時や、寝る前や日曜の晩などにちょこっと聴くのにシベリウスの小品はとてもよろしい。
この5分あまりの小曲は、短調の哀愁ただようワルツで、途中の盛り上がりもなかなか情熱的なものであり濃密な5分間に感じる。
劇の付随音楽だけど、この曲は、死に瀕した病人が死神と踊る場面らしく、このすてきな音楽からはそんな陰惨な場面は想像できない。
というか、むしろその場面をアイロニーと捉えると、この音楽の優美さも皮肉たっぷりに感じたりもしちゃう。
バルビローリの濃密な演奏は、こうした曲でこそ威力を発揮する。
手持ちのほかの演奏は5分を切ったりしてるのに、このバルビ盤は5分30秒。
一音一音にかける情熱がヒシヒシと感じるシベリウスなのだ。
北欧の清冽で怜悧な空気を感じさせるシベリウスの「悲しいワルツ」にございます。
福知山の夜、それは途方にくれるほど何もない夜だった・・・・・。
土曜なのに、私はいったいどうしたらいいのだろうと立ちつくし、やむなく駅前の食堂のような飲み屋に入った。
ご当地のものは何もない。
刺身やなまこ・・・、うーむ。
でも焼き鶏はおいしかった。
ネギが玉ねぎなんだな。
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コメント
あら、いつの間にかブログ名が変わっていますね。
投稿: ピースうさぎ | 2009年6月 3日 (水) 21時39分
ピースうさぎさん、こんばんは。
黙って変えてしまいました(笑)
オランダ人ならぬ、クラヲタ人であります。
投稿: yokochan | 2009年6月 3日 (水) 22時45分
どういった訳か
私の手元にハイフェッツ&ビーチャムの
シベリウスの協奏曲がSP4枚組のHMV盤で
あります。愛聴盤なんです^^
蓄音器で聴くと泣けます。。。
仕事でダメになりそうなとき
人間関係でツラクなった時
明日が原稿の〆切の時
何度このレコードに助けられたことか。。。
シベリウスの協奏曲を聴いたのは
堀米ゆず子さんが全国音楽コンクールで
優勝したとき以来です。すごい曲って思いました!
シベリウス。。泣けるなー。。。
投稿: モナコ命 | 2009年6月 5日 (金) 22時55分
ハイフェッツ&ビーチャムのシベリウスの存在すら知りませんでした。
泣きのコンチェルトですから、SPで聴いたら効きますねぇ~。
先だって、シェリングとブールのモノラル復刻版を聴きましたが、これがまた情念の塊のような演奏でした。
>何度このレコードに助けられたことか。。。<
その感覚すっごくわかります。
わたしにもそんな音源がたくさんあります。
投稿: yokochan | 2009年6月 6日 (土) 00時01分