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2009年6月 9日 (火)

R・シュトラウス 「インテルメッツォ」交響的間奏曲 メータ指揮

Cappiccino カフェで、カプチーノを飲む私。

こんなオヤジのわたくしに、ハートを作らなくていいのよ、店員さん。

Mehta_strauss 今回もワルツ。
ドイツ・オーストリアの世紀末がどんなワルツを奏でていたか。
まずは、得意なR・シュトラウス(1864~1949)から。
シュトラウスでワルツといえば、いうまでもなく「ばらの騎士」ということになるけれど、弊ブログでは散々っぱら取り上げてきたゆえに、オペラでかつウィーンがらみということで「インテルメッツォ」。

このオペラはシュトラウス15作中の8作目のオペラ。
詳細はこちらをどうぞ
まるで「家庭交響曲」のようなファミリーな痴話喧嘩のドラマで、作曲家の亭主にあらぬ嫉妬をいだく奥方、そして最後は温厚な夫が婦人を本気で叱り、子供もそれにからむ。
シュトラウスの私生活ではないかと思うくらい。
 この作曲家が、ウィーンに長期出稼ぎ仕事に向かい、留守の夫人にもいろんなことが起きるが、疑心暗鬼になってしまう。

全2幕に散りばめられた前奏曲や間奏曲を4つ集め、交響的な作品に仕立てたものが、本日のCD。
4つあるなかの、1曲目が前奏曲とワルツ。
かまびすしい夫人の言葉の攻撃のような陽気な前奏曲につなげられた、このワルツが実に洒落ていて優雅なもの。
ピアノのオブリガートではじまり、まるで町人貴族のような新古典的なムードを経て、舞踏会で踊れるようなワルツが次々に歌われる。
10分程度の第1曲目だが、粋でこじゃれた雰囲気はR・シュトラウスならでは。

シュトラウスのオペラは、一部を除いてまだまだ一般的に聴かれていないが、そのどれもが素晴らしい音楽に充ち溢れていて、含蓄とユーモア、そして女性的な優しさと天国的な美しさに充ちているんだ。
管弦楽曲を慣れ親しんだ聴き手であれば、絶対に楽しめる世界だと思います。

メータベルリン・フィルの演奏は少しゴージャスに過ぎるかもしれないが、唖然とするほどにうまい。
ウィーンフィルか、ミュンヘンのオペラのオケだったらという贅沢な思いも多少あり。

次もワルツで。

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コメント

 yokochan様今晩は。
 私がシュトラウス・オペラのエッセンスを学んだCDです。このCDで管弦楽曲に親しんでから、サヴァリッシュ指揮のインテルメッツォやヴィントフール指揮のダナエの愛を聴きました。4つの交響的間奏曲はプレヴィンのCDも持っていますが、パワフルなメータのほうが好きです。プレヴィンのウィーン的な味わいも捨てがたいですが。影のない女の幻想曲は、ドラティ指揮デトロイト響のCDも持っていますが、メータの演奏のほうが巨匠的な恰幅のいい演奏で、老巨匠ドラティの演奏のほうが、切れ味の鋭い気鋭の若手指揮者の演奏のように聴こえるのが面白いです。

投稿: 越後のオックス | 2009年6月10日 (水) 00時05分

yokochanさま お早うございます〜

「インテルメッツォ」の間奏曲
良いですよね〜。私は、リザネクさんとキングさんのデュオリサイタルのCDに、収録されていたものを聴いて、一度で気に入りました。確かワルベルクさんの指揮したものであったような〜。

メータ盤もあるんですね〜。

ミ(`w´彡)

投稿: rudolf2006 | 2009年6月10日 (水) 06時04分

越後のオックスさん、こんばんは。
シュトラウスのオペラ管弦楽曲を集めたものでは、このメータとプレヴィン、J・テイトがありますが、ドラティは未聴なのですよ。
ドラティといえば、「エジプトのヘレナ」の素晴らしい全曲盤を残してます。シュトラウスを語るうえで忘れられない指揮者ですね。
 メータもサロメ以外に手を出してくれればいいのですが・・・。
あと、プレヴィンがこの秋N響でカプリッチョの最後の場面を指揮します。独唱はF・ロットですからしてこれは必聴。

そして、サヴァリッシュがこうした録音を残してくれなかったのが悔やまれますね!!

投稿: yokochan | 2009年6月10日 (水) 20時31分

rudolfさん、こんばんは。
え、えっ、キング&リザネクのCDがあるんですか!
しかもワルベルクの指揮ときたら・・・!
ミュンヘンオリンピックのガラコンでの、キング・ルートーヴィヒの共演は、アイヒホルンの指揮でありました。
いずれにしても、いい時代でしたね~。

このメータ盤は威勢がいいですが、べらぼうにうまいですよ。

投稿: yokochan | 2009年6月10日 (水) 20時40分

こんばんは。私もメータ、プレヴィンのを持ってます。その中の収録曲である「ばらの騎士」の組曲はプレヴィンのは20分収録で、メータのはワルツの部分が後半の10分収録となっています。やはり、ワルツというのか、この曲は「交響曲第1番<巨人>“花の章”付き」(マーラー)のカップリングでオーマンディ、フィラデルフィア管も取り上げていて勿論、20分収録。ちなみに「巨人“花の章付き”」はメータ、イスラエル・フィルの2回目が使っています。
メータはマーラー、R.シュトラウス作品に関しては一応、得意中の得意でしょうね。

投稿: eyes_1975 | 2009年6月10日 (水) 21時19分

eyes_1975さん、こんばんは。
あ、そういえば、二人の「ばら騎士」の演奏時間が倍ほどに違いました。一般的には、短い方をコンサートピース的に取り上げることが多いみいたいですね。
以前DVDで取り上げたワルベルク盤や、ケンペもそうでした。
「花の章」はおまけみたいな存在ですが、なかなかにいい音楽ですね。
メータは後期ロマン派の大先生みたいなインド人です!

投稿: yokochan | 2009年6月10日 (水) 22時13分

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