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2009年8月17日 (月)

ドビュッシー 「牧神の午後への前奏曲」 アバド指揮

Oiso_pine 帰省中に撮った大磯の松並木
東海道の昔から変わらぬ姿。
真夏の昼間の眩しい日差しを受けて影はクッキリ涼しげ。

こんな街道沿線でも海の見える云々とかで、マンションが計画中で、建設反対の幟もちらほら。
このあたりは昔からマンション計画は反対を浴びて挫折する鬼門なのになんでやるのかね?
吉田茂邸も全焼しちゃうし、どうもいいことない。

Abbado_debussy 「ものうい真夏の昼さがり、シシリアの岸辺、森かげにまどろんでいた牧神が、夢からさめて笛を吹く。」

残暑を楽しむ音楽を聴きましょう。
たまりにたまった仕事に、先延ばししてた出張、子供の宿題のサポート・・・、あぁ時間がない。
こんな時でも週末にワーグナーを聴いちゃうという芸当をお見せしますのでお楽しみに。

仕事再開の本日、短めに、でも内容は濃い1曲。
ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」をば。

この曲は、中学生の時に聴いた。
曲の内容も知り、夏休みのうだるような一日、昼のさなかによく何回も聴いて、ホワ~ンとしていたものだ。
冒頭、フルートの吹けば簡単に思われるメロディから始まり、曖昧で模糊、夢かうつつかと思われる具合に進行する。こうした雰囲気が、日の中や木漏れ日のように徐々に光の加減を変えていって、いろんなイメージを映し出してゆく。
私は、その流れに身を委ねて、ふわふわと、そして陶然としているだけで、この曲の10分間が流れ過ぎていってしまう・・・。

象徴派詩人マラルメの詩をモティーフにしたこの前奏曲。
最初は「間奏曲」と「終曲」も付けて3曲の作品になる予定だったというが、この「前奏曲」だけでもう充分。
ワーグナーに傾倒したドビュッシーのワーグナーへの決裂の前奏曲でもあった。

アバドロンドン交響楽団音楽監督時代の最後の頃(86年)の録音のこのCD。
「海」が好きでそればかり集めていたら、おのずと「牧神」も付いていて、たくさん揃えてしまった。このアバド盤は、違うカップリングだけれど、このコンビのイメージ通り、明るいブルー系のクリアーなドビュッシーで、夢幻な雰囲気よりは地中海的な明晰さを感じる。
そして微細なまでにデリケートで歌心にも満ちたアバドの牧神は、のちのベルリンフィルとの録音とともに、私の好きな「牧神」のひとつ。

夏の昼食に、ビールを飲んで、そうめんを食べて、胡瓜かじって、この曲を聴いてまどろむのを夢みて、これより寝ます。お休みなさい。

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コメント

こんにちは。

大磯の松並木
懐かしく拝見しました
小さい時、東名高速もなかった頃
通ったことを覚えています
当時の記憶のままです
ホント、懐かしい

昼酒に牧神
黄金の組み合わせですね\(^_^)/

投稿: 天ぬき | 2009年8月18日 (火) 13時46分

天ぬきさん、こんばんは。
昔の「一国」を覚えていらっしゃいますか!
確かに、この一角だけは松の保存に力を入れていて、昔と変わらない姿に思います。
それだけに、周辺の開発が残念でなりません。
私が子供のころは、西湘バイパスもなく、まさに白砂青松の風景でございました。

そんなことを思いつつ、黄金の組み合わせに酔ってみたいものです(笑)

投稿: yokochan | 2009年8月18日 (火) 23時25分

こんばんは。この週末は39度台の熱が出てお盆なのか、かかりつけ医はあいにく休み。残ってた解熱剤で一晩で治しました。そんな中、のんびりしながら聴きたいのが「牧神」です。
アバドの手持ちはベルリン・フィル。パユのフルートということもあります。このコンビはモーツァルトでやってます。フランス系やそうでなくても完璧主義で曲がったものは大嫌い。治癒薬として聴くのならデュトワ、マルティノン。後は数種あるカラヤンの1964年録音を持ってます。アバドと同じオケだからという訳で言っているのではないが、濁りがない自然体の響きであるのが特徴です。最晩年のバーンスタインがサンタ・チェチーリアで録ったのはイタリアのオケなのか明るい「牧神」であります。
勤務先で熱で休む人が続出してます。夏の疲れもあると思いますが、やはり、新型インフルエンザ国内で死者が出たのか戦々恐々。冬はどうなるのかしら。

投稿: eyes_1975 | 2009年8月19日 (水) 22時32分

eyes_1975さん、こんばんは。
発熱たいへんでしたね。
お盆とか年末年始は、ひと段落するのか、日頃の疲れが出てしまうのものですね。
私の周りも風邪ひきさんが多いです。みなさん、一様に医者に風邪と言われてますから大丈夫です、なんて言ってます。
不思議な会話ですね。
ほんと、これから秋・冬、心配です。
静岡の地震も心配ですね。

この曲は、実はどんな演奏でも短いゆえもあって、気に入ってしまいます。
古いところでは、アンセルメやモントゥー、ミュンシュなど、味わいがとても豊かで懐かしささえ覚えます。

投稿: yokochan | 2009年8月20日 (木) 00時55分

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