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2009年9月27日 (日)

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 グルダ&シュタイン

Kitty_2 金・土曜と静岡に出張してきた。

今回は気楽な一人出張で、チョロチョロと寄り道。

昼食は、インター近くの「焼津さかなセンター」へ。
キティちゃんもお迎え

Yaizu_don そして食べましたよ
まぐろの「3色鉄火丼」
赤身・びんとろ・ネギトロ。
おいしゅうございました。

Gulda_beethoven_34
さて、本題。
日曜日の昼下がり、ベートーヴェンピアノ協奏曲第4番ト長調を。

ベートーヴェンの5つの協奏曲の中では、この4番が一番好きかも。
最近は2番もいい。
昔は1番から入った。そして「皇帝」ばかりになった。立派すぎる「皇帝」の音楽は辛いものがあったりする。

でも優しく、微笑みをたたえたようなト長調の4番は、肩肘張らずに身近に聴けてよろしい。

そして演奏は、グルダシュタインウィーンフィルと録音したものが一番好き。
グルダの軽やかでありながら力強さも兼ね備えた抜群の表現力あるピアノを聴いていると、心がウキウキと飛翔するかのような気分になる。
ことに3楽章にそれを強く感じる。
 透明感に溢れた第1楽章。(そういえば、マーラーの4番もト長調)
深淵な世界を垣間見させてくれる第2楽章。
それぞれ、性格の異なった3つの楽章を鮮やかに鮮度高く弾きわけていて素晴らしい。
 シュタインとウィーンフィルのオケの美音を生かした美しさと、金管を強調したメリハリあふれる演奏もとてもいい。
ゾフィエンザールでのデッカ録音も、あのイメージ通り。

Gulda_beethoven
こちらが「皇帝」だけど、オリジナル国内盤LPジャケット。
3枚ともにこのグルダ姿のものだった。
この方が、グルダの演奏を彷彿とさせるかもしれないな。

懐かしい。
この演奏を初めて聴いたのが、このレコードが出た73年頃。
日曜朝、FM放送で。
外は台風かなにかで大雨。雨戸を閉め切って聴いた第2楽章に怖いくらいの深さを感じてしまった。
それがこの曲の「すりこみ」となっている。

グルダ以外では、バックハウスとポリーニ(アバド)が好きでございます。

それと、話は変わるけど、NHKさまの放送って、曲紹介をするとき、なんで作品番号までご丁寧に読むのかねぇ?
「ベートーヴェン作曲 ピアノ協奏曲第4番ト長調 作品58」
完璧だ!

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コメント

 yokochan様今晩は。
 パソコンの調子が最悪でしばらくの間書き込みが出来ませんでした。ドミンゴのローエングリン、評判良くないですね(笑)。私は嫌いではないです。でもホフマンが一番でしょうか。ジークフリートもやって欲しかったですね。
 グルダの弾いたベトのピアノ協奏曲、もちろん持っています。ソナタ全集も持っています。特にソナタが好きです。難解とされる後期三大ソナタがグルダの手にかかるとこの上なく楽しく聴けるからです。不思議な弾き方をする人ですよね。大変な超絶技巧とユニークな解釈だと思います。ベトの協奏曲はアシュケナージ&メータやメルヴィン・タン&ノリントンの過激な演奏もすきです。
 

投稿: 越後のオックス | 2009年9月27日 (日) 23時50分

越後のオックスさん、こんばんは。
パソコンが調子悪いとストレスたまりますよね。
もうよろしいのでしょうか?

ドミンゴのショルティ盤は聴いたことがないのですが、アバドの映像で観たのみです。
ちゃんと聴かなくてはいけないのですが、ヴァルターやジークムント(実演)があまり好きになれなかったからかもしれません・・・・。

グルダのベートーヴェンは、もちろんソナタもいいですね。
特殊なピアノを用いているのではないかと思ってしまうほど、個性的な音色ですね。
毒舌だし、マルチで面白い存在でした。

投稿: yokochan | 2009年9月28日 (月) 00時22分

おはようございます。

この安っぽいジャケットのベートーヴェンを持ってます(笑
私のは1番と2番がカップリングされたものです。

あの頃はウィーン・フィルと協演できるピアニストは限られていたようで、ベートーヴェンの協奏曲ではバックハウスに次いで二人目だった?
グルダの強靱でありながら軽さを持ったピアノは独特な存在感がありましたね。

投稿: 天ぬき | 2009年9月28日 (月) 10時24分

さまよえる様、こんちにちは。
そう!ベートーベンのPf協奏曲では
この4番!いいっすねー。
昔々FM放送でエアチェック
(この言葉を使った段階で年齢がわかる)
エアチェックしていたところ
ポリーニのピアノ
アバドの指揮
ヨーロッパユースオケという
メジャーなのかマイナーなのか
戸惑う組み合わせのライヴをやっていました。
これはよい^^
4番の恥じらいを含む、ういういしさが
全楽章を通じた感じられます。
おっしゃるように
グルダはすばらしすぎです。
観客が喜ぶなら
ステージで全裸になるくらいの
演奏家ですから
本当にプロ意識というか
エンターティナーに
徹しきっているエライ人物です。
グルダのPf協奏曲を
ウィーンフィルに伴奏させて
ソロと指揮を自分でやってて
ウィーンフィルが
なんというか
こー
「あー、、こりゃ困ったぞ」っていう
感じの画像がBSで特集されていて
この画像がM1にでたら
間違いなく優勝って感じの番組でした。

投稿: モナコ命 | 2009年9月28日 (月) 13時07分

天ぬきさん、こんばんは。この安っぽいジャケットて全曲揃えました。
20年前のデッカのウィークエンドシリーズなんですが、結構懐かしの名演ばかりで重宝しました。

ウィーンフィルはデッカとDGの専属みたいだったから、よけいにこの素敵なオケと録音できるソリストは少なかったのでしょうね。いまや昔のことであります。もったいないですね。
グルダが録音してくれて感謝感謝です!

投稿: yokochan | 2009年9月28日 (月) 20時29分

モナコ命さん、こんばんは。4番は協奏曲も交響曲も好きなんです。優しいベートーヴェンって感じで。 ポリーニとアバドの演奏はザルツブルクライブでして、CDにもなってますが、そちらもいいですねえ。 グルダは生粋のウィーンっ子なのに、ニット帽をかぶった、いたずら小僧みたいなのに存在でしたねえ。
その映像見たような記憶がありますよ。
おもろいオッサンでした!

投稿: yokochan | 2009年9月28日 (月) 21時00分

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