ワーグナー 「ローエングリン」 W・ネルソン指揮
白馬の騎士現る
そう、ワーグナーの歌劇と題された最後の作品、「ローエングリン」。「3幕からなるロマンテッシュ・オーパー」と副題が付けられた、その名のとおり、主役の登場は夢見る乙女も涙ちょちょぎらすシーンであります。
この白馬の騎士を夢見たのは、乙女ばかりでない。
ワーグナーを経済的に救ったパトロン、ルートヴィヒ2世も自らを白馬の騎士たらんと望み、その音楽を書いたワーグナーとの出会いも夢見ていた。
その名も白鳥城、ノイシュヴァンシュタイン。浮世離れしたルートヴィヒ2世が血税をそそいでしまった城内には、洞窟に水を湛え白鳥を浮かばせたローエングリンをイメージした一隅がある。
若い王様は、ワーグナーに心酔し、ワーグナーのパトロンとして、これまたバイエルン国が傾くくらいにワーグナーに投資をした。
バイロイトの丘に劇場ができたのもこの若王のおかげだし、なんといっても「ニーベルンクの指環」が生まれたのもそう。
ワーグナーファンとしては、ルートヴィヒ2世に感謝してもしたりないのであります。
ローエングリンの登場に自分の姿わ重ね合わせたのは、もうひとり。
そう、アドルフ・ヒトラーであります。
ワーグナー本人の思想のなかには、ドイツ一辺倒の国粋的なものも多分にあって、当初、音楽のみを愛したヒトラーも、支配者になるにつれて、ワーグナーを巧みに利用した。
いまだに引きずるワーグナー家の陰の部分であり、現在バイロイトを引き継いだカテリーナが過激なまでに自己批判的な演出を行うのもこうした背景があってのこと。
ご存知の通り、チャップリンが「独裁者」の中で、ヒトラーもどきのなりで、地球の形の風船を弄んだ場面での音楽は、「ローエングリン」であります!
ドレスデンで指揮者として安定的な職を得たワーグナーは、タンホイザーに次ぐローエングリンでも大成功をおさめる。
このとき、初演の指揮をしたのがリストで、のちに親子関係となるややこしい二人なのである。
劇中のローエングリンは、聖杯王パルシファルの息子。
そして、ワーグナー作品の中で、キリスト教を背景にした題材は、ローエングリンとパルシファル、そしてタンホイザーの3作である。
1850年の「ローエングリン」、1882年の「パルシファル」、32年の歳月はあるものの、その素材はきっとずっと念頭から離れなかったであろう。
神がかった主人公と呪術を奉じる悪役たち。この正邪の対比も共通。
ともに第2幕の前半では、オルトルートとクリングゾルが悪の信条をぶちまける。
これほどの「邪」の表現は、あらゆるオペラの中でも見当たらないのではなかろうか。
そして、このオルトルートという役、ワーグナーの描いた悪役にかけては髄一の存在で、情けない夫を騙し自在に操る、怖~い女なんだ。
気の毒な旦那テルラムントは、勇者と言われた名家なのに、妻にそそのかされてローエングリンに負かされちゃうわ、国外追放になるわ、しまいに成敗されちゃうわで、とても気の毒な亭主なのだ。
このオルトルート、ドイツの名門の出自と亭主を騙したわけだが、異教の神を奉じる女で、劇中、ウォータンやフライアの名前を叫ぶ。キリスト教社会にあっては、北欧の神々は異端で、彼女は魔女の扱いでもあったわけだ。
彼女は、キリスト教社会に反抗し、復讐を実践する。
私は、ローエングリンを視聴する場合、オルトルートの描き方、演じ方、歌い方にいつも注目している。
主役ローエングリンは、夢の中の登場人物みたいだし、羨ましくもおいしい役柄で、そんなに難しくないのではないかと思う。
それと夢見るエルザも、お嬢様風な単純な役柄でもあるからこれまた難しくないのではと。
あと、指揮者。
カール・ベームはかつて、「ローエングリンの指揮は単純さ、最初から最後まで、4拍子で振ってりゃいいんだ」と言ったという。
スコアは見たことないけど、たしかに4つで振りきれる。
でも、先の正邪の描き分けと、割り切れる拍子ゆえに単調にならないように起伏を保つ術が指揮者に求められるので存外難しいのではと。
ローエングリン:ペーター・ホフマン ハインリヒ:ジークフリート・フォーゲル
エルザ:カラン・アームストロング オルトルート:エリザベス・コネル
テルラムント:レイフ・ロアール 伝令士:ベルント・ヴァイクル
ウォルデマール・ネルソン指揮 バイロイト祝祭管弦楽団
バイロイト祝祭合唱団
演出:ゲッツ・フリードリヒ 合唱指揮:ノルベルト・バラッチュ
(1982年バイロイト)
有名なこの映像。
絵に描いたようにカッコいいローエングリンを演じるP・ホフマン。
音源だけで聴いても素晴らしい歌唱が、映像が伴うと、ローエングリンの理想像とまで思えてくる。鍛えあげた逞しさがにじみ出た容姿は、金ピカの騎士姿、真白の婚礼衣裳、真っ黒のお別れの騎士姿、そのどれもがあまりにサマになりすぎている。
おまけに、強くてはりをもったスピントした声は、オルトルートの闇の世界を打ち砕くに相応しい。
対するコネルのおっかないオルトルートのすさまじいまでの悪女ぶり。
演じる姿もすごいが、そのドラマテックな声もすごい。
完全にエルザを食っちゃってる。
彼女は、ブリュンヒルデやエレクトラ、トゥーランドットも持ち役とするドラマテック・ソプラノなのだ。
youtubeで見つけた彼女のトゥーランドット。まわりのパンダ顔が気になりますが、コネルの歌唱は素晴らしすぎだ。
K・アームストロングは、演出のゲッツ・フリードリヒの奥さんな訳だが、その演技力ゆえにフリードリヒの舞台には欠かせないソプラノ。なんて言われかたばかり。
確かに、その歌唱は少し不安定でハラハラさせる場面もある。
でもそこは映像の利点があって、眼力、指先、歩き方、すべてが行き届いていて、G・フリードリヒの演出の狙いと思われる、「エルザの夢の顛末」がよく描き出されているように思われる。
ほかの男声陣は、強力極まりない布陣。
W・ネルソンの指揮はスマートで明快なものだが、無難にすぎるか。
3幕最後のエンディングの音、これだけ引っ張る演奏はほかに聴いたことがない。
多分に演出側からの要請か。
旧ソ連出身のネルソンは、演出家と衝突したデ・ワールトの次に、いきなりバイロイトに出て、その後マンハイムかどこかの劇場の指揮者になった。
オランダ人もDR・デイヴィスの後を継いで指揮したりして、ついていた人だが、あまり活躍を耳にすることもなく数年前に亡くなっている。
ハンブルク歌劇場の来日公演でも、「ローエングリン」を指揮しており、私はNHKホールで観劇しているが、あまり記憶がない。
いつも物議をかもしだすG・フリードリヒの演出は、とてもまっとうで、ト書きに忠実なもので安心して見ていられる。
でも決して凡庸なものでなく、随所に独創的なアイデアも見られる。
前奏曲から、エルザが登場して夢の中にあっておろおろとしていたりしている。
彼女は終始、何かに憑かれたような動作をする。
オペラ全体を、エルザの夢として描き、ローエングリンが去ってしまった最後には、全員が倒れ伏してしまう・・・(王様と弟ブランバント公だけは別)
そして、ローエングリンはまさに別次元の超存在のようである。
3幕の新婚さんの寝具は、純白の羽毛で出来た白鳥をかたどったもの。
それが、禁断の問いを経て、ローエングリンの告白の場面では、薄汚れてバラバラになった羽毛が地面に散らばっている。王は、これはいったい?という仕草でそれを眺める。
光と影を巧みに使った舞台の印象も素敵なものに感じた。
1幕の登場と同じくして、3幕での告別の場面でも、丸い月のような光の中に浮かびあがるローエングリン。河のさざ波が押し寄せ、エルザは待ち受けるのでなく、ひれ伏すのみ。
救いのない悲しみの結末である。
後ろで、ほくそ笑むオルトルートが勝利を宣言する。
しかし、ローエングリンが白鳥から弟にその姿を戻し、ブラバント国の勝利を宣言するやオルトルートはぶっ倒れ、エルザもアレ~っとばかりに倒れ、連鎖的に群衆も皆、倒れてしまう。
夢の連鎖なのであろうか・・・。
G・フリードリヒ演出は、いまとなっては一時代前のものとも捉えることもできようが、ワーグナー家の独占にあった戦後バイロイトに革新的な演出をもたらした人物でもあり、また日本でもほとんどのワーグナー作品を演出してくれた好日家でもある。
今でも鮮烈に覚えている、トンネル・リングは、私の生涯忘れえぬ思い出のひとつ。
作品順に聴いてゆくと、「ローエングリンの音楽あたりから、見聞きする人を酔わせてしまうワーグナーの毒のようなものが滲みでるようになってきたと思う。
清澄な前奏曲(グラールの聖杯の動機)、夢中なエルザの夢物語、興奮をもたらすスリリングな騎士の登場、悪の世界の暗く妬ましい夫婦二人の二重唱、寺院へのエルザの入場の場の盛り上がり、3幕の前奏曲の爆発的な輝かしさ、甘味な愛の二重唱、最後を飾る騎士の神々しいヒロイックな口上。
こんな箇所が、それぞれ人を夢中にさせる。
このローエングリンのあと、ワーグナーは歌劇という呼称を捨ててしまうこととなる。
そして、「リング」の作曲に入る。
手持ちの音源で作ってみたローエングリンに扮したテノール諸氏のお姿。
やっぱり、ホフマンが最高!
(ドミンゴは、知りませんね・・・)
あと、ルネ・コロの画像がないのが残念。
70年代、コロのローエングリン姿は、全ヨーロッパを虜にしてしまった。
追加)
euridiceさんのご厚意によりまして、ローエングリン姿の大本命ふたり、コロとホフマンの画像を追加いたします。
ありがとうございます。
しっかし、かっこエエぞ。
テノールにとってこの役は気持ちいいんだろうなぁ。
「ローエングリン」の過去記事
「アバド ウィーンフィル」
「アルミンク 新日本フィル」
「マタチッチ バイロイト」
「スゥイトナー ベルリン」
「ラインスドルフ ボストン響」
「バイロイト2005」
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コメント
おはようございます。
ローエングリン、いいっすねー。
私は長い期間Jキングの盤を愛聴しています。
ドミンゴのローエングリンもよいなー。
このネルソン盤はなんといっても画像付き!って
ところがクールです。
あと、ケンペ盤も大好きなんです。
CルートヴィッヒとDFディスカウが
2人で策略を巡らす場面!
有名大学を卒業した頭のいい2人が
犯罪計画をねるって感じがしびれます。
DFDのテルラムントはPCとか
ハイテクを駆使した犯罪が連想されます。
そう!独裁者の最後にもこの曲が!
「エルザ、エルザ、聞こえるかい。
顔をあげなさい」って
呼びかけるところはワグナーファンには
たまりません。
あと、インディジョーンズの3最後の聖戦でも
あの悪女の名前がエルザでしたね。
去年見た「崖の上のポニョ」の
海の上を走るポニョのシーンは
ワルキューレのあの音楽。
ポニョの本当の名前は
ブリュンヒルデでした!
そうすりゃ、ポニョのお母さんの名前は
エルダってわけだ!
小学生の娘の隣で
オヤジの私は一人で大興奮状態!でした^^;
投稿: モナコ命 | 2009年9月27日 (日) 12時21分
こんにちは。
「ローエングリン」は一度だけ観たことがあります。
数年前、新国立でベルリン・ドイツ・オペラの公演した。
指揮は先日お亡くなりになった若杉弘さんでタイトロールは福井敬氏が歌っていました。
ワーグナー不案内な私ですので半分は寝てました。
蒸し暑い日だったので
早く終わらないかな~
ビール、飲みたいな~
そんなこと、思ってました(^^ゞ
当時、この記事を見ることができて公演に望んだら
楽しめたでしょうに・・・
遅かったです(苦笑
投稿: 天ぬき | 2009年9月27日 (日) 12時36分
こんにちは
この映像はほんとに美しいですね。そして、実際の舞台はもっと美しかっただろうと思います。
アームストロングはこのプロダクションの結果?フリードリヒと結婚したみたいです。指揮者交代にはなんだかスキャンダルめいた裏話があるらしいです^^;;フリードリヒとホフマンも雨降って地固まるというか、なかなか緊張した関係だったようです。
>あと、ルネ・コロの画像がないのが残念。
1976年ザルツブルグ(カラヤンともめたやつです)の写真、↓にあります。よろしければどうぞ並べてください。コロの写真集からいただいたものです。
http://euridiceneeds.blog.so-net.ne.jp/2005-06-01
ホフマンのサイン入りのこの公演の写真です↓
http://euridiceneeds.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_6c0/euridiceneeds/PHofmann_Lohengrin.jpg
投稿: edc | 2009年9月27日 (日) 13時35分
モナコ命さま、こんにちは。
キング盤もいいですねぇ。クーベリックとバイエルンの響きが素晴らしいです。
ドミンゴは苦手先入観があって聴いてません。いけませんな。
ケンペも愛聴してますよ。
そして、笑わせていただきましたよ、悪人夫妻の知能犯ぶり。おたく系FDは、クリスタ姉ちゃんに騙されちゃうんですな。
そういえば、インディでもエルザでしたね。何度も騙されちゃって。
ポニョは見てないのですが、そうなんですか。
お歌の大橋のぞみチャンがカワユすぎであります。
それにしてもワーグナーは映画の世界でもすごい影響力ですね。
そういえば、競馬界でもそうです。
私は競馬はやりませんが、ワーグナーの主人公を検索するとお馬さんの名前がたくさん出てきます。
ローエングリンにパルシファルなんて、たくさん!
投稿: yokochan | 2009年9月27日 (日) 15時06分
天ぬきさん、こんにちは。
新国オープニングのローエングリンですね。
私はあの頃は多忙・極貧生活でしたのでいけませんでしたが、ワーグナーの孫(ウォルフガンク)が演出を手がけた歴史的なものですし、若杉さんでしたから、今や残念でなりません。
ワーグナーは、長いですから、ある程度予習しないと厳しいかもしれませんね。
でも4時間聴いたあとのビールもまた格別にございますよ!
いずれまたチャレンジしてみて下さい。
来春、日本人の手による「あらかわバイロイト」でトリスタンが上演されます。とりあえずいかがですか(笑)
投稿: yokochan | 2009年9月27日 (日) 15時14分
euridiceさま、こんにちは。
ホフマンといえば、euridiceさん。コメント光栄です!
この映像、かつてNHKで放映されて、その時の古ぼけたビデオのみでしたが、遅ればせながら、ようやくDVDを買いました。
1枚に詰め込んだため、やや映像は緩く感じますが、美しい舞台はとてもよく感じとれます。
デ・ワールトの1年降板はいろいろ囁かれてますね。
二人の結婚は、このプロダクションが縁だったのですね。
アームストロングは日本でも、ばらの騎士やメゾになってからオルトルートなども歌ってますね。
そして、コロとホフマンの画像、ありがたく拝借させていただきます。
最近のテノール画像はありませんが、こうして並べてみると、かつての歌手の方がかっこいいですね。
このところ、お腹ポッコリが多いですし(笑)
投稿: yokochan | 2009年9月27日 (日) 15時41分
「ローエングリン」、好きだなぁ。
ワーグナーを聴いたことがないという方にたぶん真っ先におすすめする作品です。そしてアバド&VPO盤が私のファースト・チョイスです(?)。いやこれは素晴らしいCDですよ。アバドは映像も残していますが、これはドミンゴの調子が悪くてねぇ・・・(どうやら風邪をおして出演したようです)。
ネルソンのDVD、見たいのですが、まだ手に入れていません。ホフマンの映像はやはり貴重ですし。
しかし、ローエングリン、テノールにとって魅力的なのでしょう、私の大好きなアライサが、誘惑に負けて(?)手を出し、結局喉を荒らしてしまった(ローエングリンだけが原因ではないでしょうけれど)んですよね。読響定期に客演した時、歌ってくれた「遙か遠い国に」は絶品でしたが、あれを全曲やり通すのは負荷がかかりすぎたのでしょうねぇ。
一昔前はルネ・コロ、一歩引いてイェルザレムが私の2大ローエングリンだったのですが、今は誰がいいのでしょうね・・・。
投稿: minamina | 2009年9月27日 (日) 19時39分
minaminaさん、こんばんは。
アバドの初ワーグナー、「ローエングリン」には歴史があって、スカラ座時代、シーズンオープニングに取り上げてまして、その時はR・コロのタイトルロールでした。
オープニングにイタリアものをもってこないアバド、ボリスやヴォツェックばかりでしたから、非難も出ましたが、その完璧な演奏に皆を黙らせてしまったのもアバドであります。
いやぁ、アバドとなると、語ってしまいますよ(笑)
ゆえにアバド盤が好きですが、同時にケンペ、サヴァリッシュ、クーベリックも大好きですし、ホフマンの素晴らしさからこのDVDにも愛着ありますね。
アライサの声はだんだんと重くなっていって、ヴェリスモからドイツものにも手を染めましたね。
うまく声をコントロールして長生してくれていれば、きっと素晴らしいローエングリンやヴァルター、パルシファルを残してくれたことでしょう。
ウィンベルイが早く亡くなってしまい、今や、ザイフェルトとボータ、スミス、カウフマンあたりではないでしょうか。
なんか小粒ですねぇ。
投稿: yokochan | 2009年9月27日 (日) 21時14分
yokochanさん
写真、早速並べてくださり、ありがとうございます。
まさにローエングリンと感じられるテノールが二人もいた時代だったんですね・・ その前のジェス・トーマスもかっこよいです。ホフマンの憧れだったわけですし・・
>アバド
>スカラ座時代、シーズンオープニング
コロの自伝にこの時のことがあります。ここでもトラブルの話ですけど・・ おもしろいです。コロのキャンセル後はイェルザレム、そしてホフマンが出演しました。ホフマンは2年後の再演にも出演しています。
http://www.geocities.jp/euridiceneedsahero/k161.html
投稿: edc | 2009年9月27日 (日) 23時12分
euridiceさん、こちらこそありがとうございました。
二人の画像の追加で、60~80年代ローエングリンが壮観となりました。
とてもうれしいです。
そして、コロの戦闘ぶり、拝読いたしました。
ストレーレルは、よく歌手や指揮者とぶつかってますね。
アバドは静かな人ですから、一時期パートナーのようになってましたけど、二人とも、ちょっと左寄りなところが当時のイタリアの風潮でしょうか。
ホフマンも、コロも強いですね!
投稿: yokochan | 2009年9月28日 (月) 00時15分
今晩は。ネルソン&ホフマンのローエングリン、私もDVDを持っております。ホフマンのカッコよさ、素晴らしさは常連の皆様も書いておられるとおりです。ローエングリンには隠れた名盤がありまして、テオドール・グシュルバウアーが指揮した1985年録音のライブCDです。既にご存知でしたら申し訳ありません。歌手に名歌手や大歌手がいるわけでもなく、指揮者がカルロス・クライバーのような天才のわけでも無く、オケが超一流の名門楽団のわけでもないのですが、素晴らしい演奏です。少しノイズが入りますが鑑賞する上で何ら問題のなるものではありません。グシュルバウアーという指揮者、ライブで燃える人なのかもしれません。最近ブリリアントから再発売されたグラモフォン音源のシューベルトのマイナーオペラ「サラマンカの友人たち」も1978年のライブ録音ですが、演奏はなかなかの出来栄えです。
投稿: 越後のオックス | 2009年11月14日 (土) 00時52分
越後のオックスさん、こんばんは。
グシュルバウアーのローエングリン、知ってますよ。
さほど遠くない昔に発売されたときに、クリックし忘れていたひと組です(笑)
ウィーン生まれなのに、かの地での活躍に恵まれない指揮者ですね。
N響に来て、シェーンベルクのペレアスを指揮した音源を持ってます。
あとストラスブールフィルとのブルックナーなども隠れた名演ではないでしょうか。
バンベルクを指揮したワーグナー集をもってますよ。
ちょっと軽めですが。
投稿: yokochan | 2009年11月15日 (日) 00時20分