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2009年9月 3日 (木)

ヴェルディ オペラ序曲集 シノーポリ指揮

Jiro2「いまさらジロー 好きだよと 言わないでよねー」

ふっふっふ~。

ラーメン二郎であります。

侵攻予告から早や1日。
果敢にも、朝二郎に挑んだワタクシ。
褒めてやってください。
事務所のベランダから顔を出して開店の様子を探り、行列がまだ5人くらい。
時刻は、9時45分、侵攻開始だ。

ほどなく順番が来て、ドキドキで食券を買い、着席。
おー、みんな大人しく、儀式に参列するかのように、悔い、じゃなくて、食い、そして待つ。
目の前では、親爺さんが一見いいかげんなくらいの感じで、どかどかトッピングをしてる。
そして、出来上がるタイミングで、「にんにくは・・・?」と聞かれる。
すると、みなさん、マシマシとか何とか呪文のような言葉を唱え、自分のラーメンにありつく。わたしは、聖杯の儀式に参列した愚者パルシファルのように、「あ、はい、野菜」しか言えなんだ。
Jiro3
ちなみに食券は、肉入りですわ。
そして出てきたブツのアップがこれ
肉なんて、ちょうどはじっこがあたって、子供のゲンコツくらいあるデカサ!
昨日、宇宙めしを食って、地球人としての自分を確認したワタクシ。
ともかく食い、そしてウーロン茶で喉を潤おし、そして食う。
ひぃ~、うまいけど、多いよう。全然減らないよう。最後はチクショーとばかりに腹に押し込んだのでございます。これで、信者の皆さんに一歩近づいたかしらん。
と、ぐたぐたで店を出ると、名前を呼ぶ方がいらっしゃる。
満腹中枢がマヒしてて、一瞬、誰かしら、と思ったら、なんとまぁ、blogでお世話になっている、minaminaさんじゃ、あーりませんか。
二郎上級者のminaminaさん、今日は会社がお休みで、二郎にいらっしゃったとのこと。
びっくりしたぁ。今月のヲタ会での再会をお約束して別れました。
Jiro4
満腹で、事務所に帰り、「二郎」をパシャリ。
この列にminaminaさん、いらっしゃいまっせ(笑)

ともかく、一日腹いっぱい。
なにも食えん。
参りました。
もうしません・・・、じゃ男がすたるぜ。
またチャレンジしたる。
ふっふっふっふ。

Sinopoli_verdi このところ、イタリアンです。
今日は、ヴェルディの序曲集を聴く。

私にとって、オペラの2大巨頭は、ワーグナーとヴェルディ。
5人あげるならば、そこに、モーツァルト、R・シュトラウス、プッチーニです。
そこにあと、ブリテンも入れたい昨今。

でも、先の二人は、もう中学生くらいからずっと聴いてきたので、私のオペラの原点。

ヴェルディも長い作曲歴を持ち、その作風がいろいろ変化して行ったけれど、イメージとしては血湧き、肉踊るリズムと歌があふれ、そこに祖国愛という強烈な思いが乗っかっているように思う。
後期のものになると、シェイクスピアに題材を求めたりして、人間の心理、本質をも見据えた深みのある作品が生まれることになり、音楽もライトモティーフを扱ったりで、ワーグナーとまさにタメを張るような神のような存在になったヴェルディである。

でもなんといっても、ヴェルディの魅力は歌。
オーケストラだけによる序曲集だけを聴いてると、少し欲求不満になるけれど、本編を味わったうえで、主要な旋律が詰まったその序曲を聴くとまた、格別な楽しみ方ができる。
ワーグナーの序曲・前奏曲は、独立したピースとしても存在しうるが、これらヴェルディの序曲・前奏曲たちは、あくまでオペラあっての存在として聴かれるものかもしれない。
まったくオペラ本編のツマみたいな存在の前奏もあるし。

そんな中で、「ナブッコ」、「シチリア島の夕べの祈り」、「運命の力」の3序曲は、劇的だし、とてもよく書かれていて、アンコールピースとしても盛り上がるし、晴れやかな気分になる作品だ。
「運命の力」は、ムーティが75年にベームとともに日本にやってきた時に、アンコールで演奏した。NHKホールが震撼するほどに鮮やかで、かっこいい演奏だった。

亡き、シノーポリはフィルハーモニアとではなく、ウィーンフィルを使って序曲集を録音した。柔らかな音色が、まさにウィーンフィルのもので、「アイーダ」「トラヴィアータ」の前奏曲などは、ウィーンの弦の美しさが際立っている。
一方、たたみかける迫力と、強弱のメリハリ、際立つアッチェランド、大きく気持ちよく歌うさまなどは、まさにシノーポリらしいところ。
83年の録音で、比較的初期の頃にあたるもの。この頃は極端に激情に走る演奏や分析的にすぎる録音もあるが、ウィーンフィルの音色やオペラハウスのオケとしての個性が有効に作用して、とても雰囲気が豊かな演奏になっていると思う。
以上のほか、「アッティラ」「ルイザ・ミラー」(クラリネットソロ素晴らしい)、「仮面舞踏会」などが収録されている。
ほかでは、カラヤンはシンフォニックにすぎるがべら棒にうまい。
アバドとロンドン響、ベルリンフィルのふたつの録音が私にとっては最高。
あと、シャイーとナショナル・フィルのイキのいい演奏も。

それにしても、54歳での死は早すぎた。

「アバド&ロンドン響」の過去記事

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コメント

こんばんは。今日はありがとうございました(?)
ハハハ、写ってますねぇ、私の後ろ姿(笑)。
予想通り、学生が夏休みで平日午前中は並びが少ない!
昨日の夜から二郎に飢えてしまった私、さくっとありつくことができて大満足でした。お仕事がなければ、上野の立ち飲み屋までご同伴願うところだったのですが、それは次回のお楽しみと言うことで(?)。

シノーポリ盤、イタリアのオケでやったら、もう血が吹き出るほど盛り上がりすぎちゃって、逆に興が冷めそうなのですが、VPOのしっとりした響きとシノーポリの熱さが適度に混じり合って相乗効果を生んだ名盤ですね。私も大好きです。
ムーティ&スカラ・フィルの序曲集をメインに聴いていた私ですが、それをひっくり返すぐらい感銘を受けたのはアバド&BPOの演奏。そしてカラヤン&BPOの2枚組。BPOって、意外とヴェルディに向いているオケなのかも知れませんね?!

投稿: minamina | 2009年9月 4日 (金) 00時28分

minaminaさん、おはようございます。
昨日はどうもでした(笑)ワタクシの人生初二郎、直後の勇姿をご覧いただき光栄に存じます。
わたしも、学生のいない夏を狙っておりましたが、ずるずると秋口まで来てしまい、ついに決行しました次第です。
スゴイ食べ物でした。

シノーポリは晩年、芸風が豊かになりましたが、この録音の頃は暴れん坊状態で、ウィーンとの組み合わせで救われてますぬ。
ベルリンフィルの音色は輝かしいですよね!

投稿: yokochan | 2009年9月 4日 (金) 08時40分

こんばんは。まずは「序曲集」からです。カラヤン、アバドのベルリン・フィルはカラヤンの方がテンポがゆったりめ。アバドの方がミラノ出身なのか、ヴェルディの血が通っているように感じます。この2つは珍しい曲が収録されているのよね。先にアバドに参ります。「マクベス」はスカラ座の劇版でも取り上げていた「バレエ音楽」が。さらに「ドン・カルロ」(スカラ座2種録音あり)の「第3幕への前奏曲」が収録されてます。そして、カラヤンのは2枚組。魅力は何と言っても第1作の「オベルト」を始めとする初期作品「序曲」が満載なことと中期、後期作品が初演順に収められている。国内では廃盤だったが、夏に再発売されたか、皆さんに知ってもらえるのが嬉しく思います。カラヤンはダイジェストに。アバドはこだわりさを。アバドとカラヤンのつながりを知ることができるので同一曲を聴き比べてみると面白い。
そして、シノーポリです。彼はドイツ・グラモフォン録音が多いのか、「ナブッコ」はベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団による劇版があるのよね。「序曲」にも織り込まれている「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」は聴きモノ。オケ全体もシンフォニック。
イタリア系でシャイーが出しているなんて知りませんでした。現存する「単独序曲集」はカラヤンだけが非イタリア系でしょうか。
まだまだ、イタリア・オペラは勉強不足です。(ゴメンナサイ)

投稿: eyes_1975 | 2009年9月 4日 (金) 21時15分

eyes_1975さん、こんにちは。
勉強不足だなんてとんでもない。
イタリア・オペラは楽しんでナンボですもんね。

アバド好きだから声を大にして言いたいですね。
アバドのヴェルディは最高と。
そして、音楽をよりうまく聞かせるカラヤン。
どちらも素晴らしいですよね。

シノーポリは、ナブッコがオペラ録音デビューですが、鮮烈でした。晩年のヴェルディもまた聴きたかったものです。
シャイーも素晴らしいですよ。
是非見つけてください(笑)

投稿: yokochan | 2009年9月 5日 (土) 17時39分

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