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2009年11月10日 (火)

祝開店 「爆演堂」    ベートーヴェン 交響曲第8番 バーンスタイン指揮

Manekineko 今日はいろいろとありましたな。

森繁さんが亡くなられたし、整形逃亡男は逮捕されたし、朝鮮半島は緊張してるし・・・・。

ですが、われわれクラシック音楽ファン、いやクラヲタ人にとっての朗報ひとつ

大阪キタで、音楽バーを営み、自らもレーベルを立ち上げたマスター氏が、       「ライブ&復刻盤」専門店を立ち上げました
その名は「爆演堂」でございます。
皆様、どうぞクリックしてご覧くださいまし。
驚きのレア音源がずらり。
くれぐれも、クリックしすぎに注意でございますよ

Beetohoven_bernstein_5_8

その「爆演堂」に多くのライブ録音のあるバーンスタイン
ボストン響とのベートーヴェンや、イスラエルとのマーラー第9など、食指のそそられるものばかり。
中でもあたしには、トリスタンと夢と終わったリングの抜粋DVD(J・キングのジークフリート)がむちゃくちゃ気になる。

でも今日は、おとなしくレニーとウィーンフィルートーヴェンから、交響曲第8番を聴きましょう。

バーンスタインの晩年の思いきり自己陶酔的な演奏の数々からすると、DGに移籍した70年代後半頃は、音楽に対して適度に中庸で、ウィーンフィルとの共演にも新鮮さが勝っていたから、安心して音楽に身を任せることができるし、音楽の活きがよく極めて気持がよい。

この第8交響曲は、昨今の演奏からすると、軽やかさが不足して感じるが、弾むリズムとキレのよさはバーンスタインならではだし、ウィーンフィルの小粋な管の響きも楽しいものだし、3楽章のウィンナーホルンとクラリネットの絡みは和みませてくれる。

本当は、ムジークフェとえんじ色を背景に演奏する映像の方が、ホールの響きも実感できるようでよいのだが、あいにくDVDは所有せず、手元には、NHK放映されたものを録画した大昔のビデオテープがあるのみ。
今回のCDや、映像すら、今や懐かしくなってしまった。

演奏の変遷も時代とともに移り変わり、過去に流されてしまうものもあれば、そうでないものもある。
私が音楽を聴き始めたことは、指揮者界では、カラヤンの天下。
バーンスタインは、ニューヨークからヨーロッパへ羽ばたいてから、カラヤンと覇を競うようになったし、同時にベームも大爆発した。
こうした大物たちに、未知のソ連の大家や、セルやオーマンディがひしめいていた時代。
素晴らしきかな70年代。

あぁ、今月はまたひとつ歳を重ねることになるワタクシ。
また昔話を聴かせてしまいましたねぇ~。

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コメント

 おはようございます、ご無沙汰です・・・

 カラヤンにバーンスタイン、ベームら往年の名指揮者が競い合っていた時代・・・何だか想像するだけでも光り輝くような印象を抱きます。

 バーンスタインの音楽構築方の変遷・・・私は「第九」で体験していますが〔1979年のウィーン・フィルと1989年のバイエルン放送響等〕、ほぼ仰るとおりの変遷となっていましたね《ベルリンの壁崩壊の年・1989年の「第九」演奏では所々で”遊び”のようなものが散見されていたのに対して1979年の演奏では全般的にキリッと引き締まった感じでした》。

投稿: 南八尾電車区 | 2009年11月11日 (水) 08時57分

こんばんは。まねきねこで景気良くいきましょうか。
バーンスタイン、ウィーン・フィルの「第8番」「全集」からです。揺らめく弦楽器のイントロにクラリネットやオーボエが掛け合う抒情性や第3楽章のホルンというのか、ベートーヴェンの「交響曲」では軽いタッチに仕上がっているではないでしょうか。カラヤン、ベルリン・フィル1970年代全集もあり、バーンスタインと一緒に楽しんでいます。アバド、ベルリン・フィル(勿論、全集)だとカラヤンやバーンスタインとは違い、緩・急が目まぐるしく変わっているのがわかります。また、アバドがロンドン響やショルティ時代のシカゴ響と活躍の場が広がった時期でもありますね。
この頃、バーンスタインはボストン響でリストの「ファウスト交響曲」を録音し、ドイツ・グラモフォンデビューとなりました。バーンスタインのリストはオンリー・ワンなのでしょうね。カラヤンは「ハンガリー狂詩曲第2番」「前奏曲」「マゼッパ」といった主要「管弦楽曲」を取り上げてます。実はバーンスタインはウィーン・フィルによるブルックナーの「交響曲第9番」が最後かと思ったら、ボストン響による演奏会プログラムからのベートーヴェンの「第7番」ブリテンの「ピーターグライムズ」の「間奏曲」でしたね。また、マーラーの「第9番」をカラヤンがベルリンでスタジオ録音し、バーンスタインがベルリンでライブ録音して、カラヤンが負けじとベルリン・ライブ録音した。その後、バーンスタインがコンセルトヘボウ、ウィーン・フィル。古巣ニューヨーク・フィルハーモニックの3オケでマーラー「全集」を作成したくらいのライバルでもあるのは。
そんな中、昨年、引退されたピアニスト・ブレンデルが高松宮殿下記念世界文化賞された。昨年はメータでしたね。ブレンデルはアバド、ベルリン・フィルでブラームスの「ピアノ協奏曲」2曲録音されたのもなぜか、この時期でした。名演奏家の高齢化も何だか寂しいですね。

投稿: eyes_1975 | 2009年11月11日 (水) 20時51分

南八尾電車区さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

そうなんですね、あの時代は、巨匠の時代だったし、レコード産業も華やかなりし時期でございました。

バーンスタインの第9にこそ、彼の音楽造りの変遷がうかがえますね。
このふたつに、ニューヨークフィルの旧盤も加えてみると別人の感があります。
ニューヨーク時代も、オケがじゃじゃ馬風の時もありますが、音楽性豊かで、意外といっては何ですが、まっとうな演奏が多いように思います。
もっと見直されていいですね。

投稿: yokochan | 2009年11月11日 (水) 23時33分

eyes_1975さん、こんばんは。
おもいきり、まねき猫をUPしてみました(笑)
そう、景気よくありたいですよね!

DGは、バーンスタインの移籍で、カラヤン、ベーム、アバド、小沢、クライバーと空前の大レーベルになりました。
バーンスタインぐらいになると、カラヤンとのレパートリーのカブリなんてお構いなしで、このような素晴らしいベートーヴェンやブラームス全集が作られたのですね。
今にして思えば、ありがたいことで、あのままCBSにいたらどうなっていたことでしょう。
ライバルは、しのぎを削ってこそ、すごい音楽が生まれるのですね。そんな中で、ベームだけは、われ関せずの超然とした存在でした(笑)

ご指摘の演奏家たちがしのぎを削っていた70年代~80年代。今のレーベル冬の時代がウソのような、活気あふれる音楽業界でした。
古臭い話でごめんなさい。

高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者を見てみたら、ブーレーズ、バーンスタイン、ロストロ、FD、アバド、アルゲリッチ、バレンボイム、メータそして、ブレンデルでした。
音楽の演奏史を眺めるようで、納得の受賞者たちですね!
存命の方々には、いつまでも元気でいてほしいと思います。

投稿: yokochan | 2009年11月11日 (水) 23時47分

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