« エルガー 「愛の挨拶」 ノーマン・デル・マー指揮 | トップページ | プッチーニ 「トスカ」 新国立劇場公演 »

2009年12月10日 (木)

「グレゴリオ聖歌」~奈良にて

1 ゆるキャラの中でも、気持ちわり~と評判の「せんとく
驚愕の「せんとくんツリー」を奈良市内で発見したのだ。

ちょっとどーすかね
街中いたるところに「せんとくん」がいますぞ。
コンビニにも「せんとくん」グッズが。

2unebiyama
車で移動しながら、途中寄り道ばかり。
でも朝早くから暗くなるまで走りまくったり、役所行ったりしてんですよ。
 ところで、奈良は道が狭いところがたくさんあって、みんな運転も怖いであります。

こちらは、畝傍山(うねび)。
耳成山、天香具山と合わせて大和三山のひとつ。
飛鳥の古代を偲ぶ歴史のつまった山々であります。

3
天理市内。
ようこそおかえり」とはまたいったい?
いうまでもなく、宗教関連色の強い本拠地。
でっかい地方別の館があちこちに・・・。

4toshodaiji
鑑真さんの「唐招提寺」金堂。
8世紀後半の完成といいます。

5yakushiji
唐招提寺から歩いて行ける「薬師」。
700年頃の完成。
いまは、新しすぎて眩しすぎ。
東塔が修理中で、シート被っていて興をそぐことおびただしい。

6sentokun 駐車場の売店にもいましたよ、彼が。。。。
馴染んでくると、つぶらな瞳が憎めないわね~

7horyuji

泣く子もだまる隆寺
ここで聖徳太子登場。
607年がその起源といいます。
世界遺産の日本指定1号。
やはり風格があります。
ちょうど鐘がなりました。
優しいお顔の百済観音像もいらっしゃましたぞ。

8horyuji はいはい、ご苦労さん。
どなたか、名前は存じませんが、屋根をしっかり支えていらっしゃいます。

9kura 奈良に名居酒屋「蔵」あり。
ここで、さまよえるクラヲタ人は、ひとり憩うのであった。

酒は、奈良の地酒「貴専寿」。
そして七味よりは、山椒の似合う焼き鳥。
くぅ~、うまいね。

10kura
いぶし銀の店内の様子。
もともと蔵であったものを居酒屋にしたもの。
居酒屋としても長い歴史がある。
私のようなのんべには、聖地のような店だ。

そしてですよ、テレビドラマの「あおによし」で、玉木宏綾瀬はるかがビール飲んでたのが、この店だそうな。
全部録画してあるので確認してみよっと。
ここでの飲食状況は、いずれ更新の止まっている「別館」にてご案内。
11sentokun また君かね

やたら出てくる「んとくん
今度は、お伴を引き連れて(笑)。
平城遷都1300年ということでイヴェントが企画されているそうじゃ。
リンクしたHPからせんとくんのオフィシャルページにも行けますぞ。
ダンスやブログパーツもあります。
よろしければ是非(笑)
このポスターの上には「待っててね。待ってるよ。」と書かれてます。う~む・・・・・。

Gregorian_chant
日本の「いにしえ」を訪ねたのに、西洋の神様の音楽とは不届きなり!とお叱りを受けるかもしれないが、そこはクラヲタゆえ、当然にございますな。

法隆寺や聖徳太子の時代、西洋ではどんな音楽が鳴っていたのか?
それをこじつけようという寸法でございます。

そう、グレゴリオ聖歌もその候補の大きなもののひとつ。
教皇グレゴリウスⅠ世の在位が、590~604年であるから。
しかし、教皇や側近のみが編纂したものでなく、古代由来の聖歌がさまざまな形で変化していって今聴けるものとして残っている訳でもある。
楽譜がないというのもこうして困ったもの。
でもネウマ譜というのがこの聖歌の楽譜で、にょろにょろした線のようなものだったらしい。
それらを研究したのが19世紀、パリ郊外のソレーム修道院で、皆川先生の解説によれば、古写本の読み取りが不徹底で、無用なフレージングがつけられた結果、19世紀的な美学も混在していまうこととなった、とされている。
十年以上まえ、ヒーリング音楽として空前のブームとなった「チャント」であるが、今はもう誰も聴かなくなってしまった。
 私はワーグナーに目覚めたころから、朝のバロックで始終「グレゴリオ聖歌」がかかっていたので、この単旋律の神秘的な響きを持つ歌が、妙に好きだった。

このCDは、ソレーム修道院の格式あるものでかつての昔、レコード何十枚もの全集が出たりしていた。
教会の鐘も鳴り響き、残響豊かに聖歌が歌われる。その背景には、鳥たちのさえずりも聴こえる雰囲気ゆたかなもの。
クリスマスにまつわるミサを集めた1枚。

ヒットしたEMI盤は、シロス修道院のもので、こちらはもう少し荒削りな印象。
ソレームは、どちらかといえばムーディな感じか。
その後いろいろ研究されていて、本格声楽団体もキッチリと歌うようになったが、私はこのソレーム盤が懐かしく、これにこそ、「いにしえ」を感じる。
指揮は、ガジャール神父じゃ。

|

« エルガー 「愛の挨拶」 ノーマン・デル・マー指揮 | トップページ | プッチーニ 「トスカ」 新国立劇場公演 »

コメント

シロス修道院のは持ってます。生協で購入したと記憶しております。
グレゴリオ聖歌なのですが、私が6年間に渡り愛用?したカトリック聖歌集のものとは同じようでちょっと違うんですよね。
なんでなのでしょうか。同じカトリックの聖歌なのに。ひょっとしていろいろあるとか。
確かに正式なミサになると本当に長いんですよね。それだけいろいろな聖歌があるのでしょうか。

ところで、奈良だとクリスマスツリーではなくてセントツリーんいなるのかな。でも教会はありますよね、奈良にも・・・

投稿: はるりん | 2009年12月11日 (金) 21時49分

はるりんさん、こんにちは。
シロスのグレゴリオ聖歌は、一世を風靡しましたね。
よくも悪くも、あのムーディな雰囲気が癒しに直結してしまったのですね。
カトリック聖歌は、グレゴリオ聖歌をルーツとして生まれたものですので、いろいろ手が加わっているのでしょうか。
もちろんちゃんとした楽譜がないから、グレゴリオ聖歌の本当の姿もいまいちわからないようですが・・・・。

聖歌は、たぶんローカルな数だけあるのでしょう。
歌い継がれる音楽ってそうなりますよね。

私は、旅先や勤務先の教会をめぐるのが好きなんですが、奈良では見かけなかったんですよ。
でも地図みたらありましたが、もの陰にひっそりという感じなんですね・・・・。
西洋の風物に、仏様ですから、なんともはや(笑)

投稿: yokochan | 2009年12月12日 (土) 13時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「グレゴリオ聖歌」~奈良にて:

« エルガー 「愛の挨拶」 ノーマン・デル・マー指揮 | トップページ | プッチーニ 「トスカ」 新国立劇場公演 »