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2010年1月 6日 (水)

シューベルト 交響曲第5番 ケルテス指揮

Daishi_9 だるまッsign03

ダルマ、ダルマ、だるまの渦だ。

川崎大師もダルマさんで有名なのだ。

よく見ると不思議な存在。
最近はカラフルなダルマも増殖中。

Daishi_8

は縁起がいい。

笑って大らかに過ごせるいい年にしたいもの。

Schubert_sym5_8_kertez 赤いCDケースなんて、いまはもうないでしょう。
同じくブルー(紺)も。
主流は黒か、透明か、せいぜい白。
おまけに、ヘンテコな絵のジャケット。
シューベルトのカリカチュアで、インクが切れちゃったぁ、の図。
これで、交響曲が1曲、未完成になりましたとさ。
ははっ、面白いね。
今から20年前の外盤CDで、このデッカのウィークエンドシリーズはこの手の変な絵ばかりだった。
当時安くてかなり揃えたけれど、それでも1500~1800円くらいしたんじゃなかったかしら?

今日の新春さわやかシンフォニーは、そう、シューベルト交響曲第5番変ロ長調です。
やはり、さわやか軍団は、みんな長調ですな。
シューベルト19歳の交響曲は、この前の第4番が「悲劇的」と呼ばれ、しかも同じ頃に書かれたのに正反対の、思い切り青春してるような羽ばたきの交響曲。
この年に、ベートーヴェンは第9交響曲をものしている。
この明るく健やかな交響曲を聴くと、ベートーヴェンよりは、モーツァルトやハイドンに近いシューベルトを感じる。

うきうきとしてしまう明るい第1楽章。ハイドンのように爽快。
第2楽章アンダンテは、歌心あふれたいかにもシューベルトらしい柔和で伸びやかな楽章。
ずっとずっと途切れることのない歌の世界。
一転、短調のメヌエットが訪れる。
明るい曲調の中にあって驚きの短調だが、その複線は第2楽章の中間部にあった。
シューベルトの音楽には、どこかに暗い影が潜んでいたりするから油断がならない。
それはモーツァルトのそれとはまた違う。青臭いことを書くようでなんだけど、青春の光と影みたいな、死への恐れと憧れのようなもの・・・・。
メヌエットにありながらその優美さはない。
 でも弾むような終楽章において、喜悦の想いに浸らせてくれるからシューベルトはいい。
素直なシューベルト君が微笑んでいるようだ。

この曲を生で初めて聴いたのは、マゼールとウィーンフィルの来日公演。
力の抜けた自在な演奏で、休憩時間にトイレに行くと、終楽章の旋律を口ずさんでいる人もいた。
そのあとに、マーラーの5番が演奏されて、シューベルトがぶっ飛んじゃったけど・・・。

だからこの曲はウィーンフィルにこだわりたい。
未完成フリークだったものだから、そのセットで5番や9番もかなり集まった。
そのウィーンフィルを指揮したケルテスの未完成は、かなり重々しく聴くのに胸にこたえる。
でもこの5番は、この曲のイメージ通り、ケルテスの得意としたモーツァルトの演奏のように肩肘はらずに、和やかに聴ける。木管楽器の独特の丸い音色と柔らかな弦がいい。
やや低音が重く感じるのは、録音のせいかもしれない。

ケルテスがテルアビブで、あのとき泳いでいなければ、今頃は大指揮者の一人として君臨していたろうに。
ケルテスは、セルのあとのクリーヴランドの指揮者、やがてウィーン国立歌劇場の指揮者となっていた・・・であろう。

もう一回、第2楽章を聴いてから寝ましょう。

Daishi_4
川崎大師BB級グルメもレッド。

キムチ味の煮込みであります。
熱燗を飲んで、これ最高bottle

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コメント

 お早うございます。
ケルテスのシューベルトですか!
私が欲しいCDの一つですね。マクベス夫人で散財して
しまった貧乏人なのでしばらく我慢しなくてはなりま
せんが。
ブログ主様はマゼールは食わず嫌いと仰っているのに来日公演はお聴きになっているのですね。
私はシューベルトの5番はアバドとアーノンクールで
聴いています。アーノンクールは機略縦横の人だと
思います。yokochan様はアーノンクールはお嫌いですか?古楽器演奏があまりお好きではないようですが。

投稿: 越後のオックス | 2010年1月 7日 (木) 04時17分

 おはようございます、ご無沙汰です・・・
 そして、後れ馳せながら、2010年明けましておめでとうございます。

 記事の最後に出てくる”キムチ味の煮込み”、眺めているだけでも暖まりそうな感じです。
 今年の正月、日本海側で大雪が降るなど厳しい寒さに見舞われただけに〔新幹線などの一部交通機関がストップしてしまうほどでしたし…〕、これは今年の冬によく似合いそうな感じですね。

 本題で示されている”赤いCDケース”をしたデッカCD、私も一時期CDを買い漁っていた際に何度か目の当たりにした記憶があります。
 私が目の当たりにしたのは青色のものが多かったかな───赤色のものもどうだったんだろう、2~3あったような(悩)
 そして、同類項であろうDGの「レゾナンス」シリーズもちょくちょく見かけました。
 何れも、CDを買い漁っていた一時期、お世話になっています《尤も購入点数としては共にそれほど多くありませんが…》。

 今年1年がyokochanさんにとりまして良き1年となりますように!


P.S.
 大橋国一という名前を目にして、ふとCDとして持っている1965年暮れのN響「第九」のことを思い出しました。カイルベルトの指揮棒の下、何というか、太く澱みの無いバリトン・ソロの歌声が印象的です。

投稿: 南八尾電車区 | 2010年1月 7日 (木) 09時24分

越後のオックスさん、こんばんは。
ケルテスのシューベルトは、この1枚しかありません。全集欲しいですね。
あと、メータ、シュタイン、マリナー、ブロムシュテットなどなど、きりがないから忘れることが一番です!
マゼールは、60年代〜80年代は好きだったのですよ。
ウィーンで喧嘩して、ベルリンに振られたあたりから、わたしのアバドに八つ当たりをしたりして嫌いになりました(笑)
しょーもないですね。
権謀術策が得意な方々は好きではないのですよ。
アバドやハイティンクは世渡りが下手で周りから押されて偉くなっちゃったタイプですから、そうした音楽家が好きなんです。
アーノンクールはなんともいえませんね。
好き嫌いを言えるほど聴いてませんので。
しかし、驚異的なレパートリー拡充には注目です。
ガーシュインにベルクのルルですから!

投稿: yokochan | 2010年1月 7日 (木) 20時03分

南八尾電車区さん、こんばんは。そしてあけましておめでとうございます。
こちらこそ、本年もどうぞよろしくお願いいたします。よき1年となりますこと、心よりお祈りしております

このキムチ煮込みには、ほとほと参ってます。
乾燥した空気ですから、冷たいビールでもバッチリ。そしてしっかり暖まりました!

このウィークエンドシリーズ、赤より青の方が多いですね。
手持ちも大半が青でした(笑)
オリジナルジャケットもいいですが、こうした統一シリーズものも収集の楽しみがあるものですね。

大橋さんは、N響の第九に毎年出ていたと思います。わたしの初第九のレコードは岩城宏之さんですが、確か大橋さんだったような記憶が・・(間違っていたらすいません)
あと、若杉さんと読響でワーグナーを録音してましたし、スワロフスキーのリングにも登場してました。昔のことばかりですいません。

投稿: yokochan | 2010年1月 7日 (木) 20時18分

こんばんは。シューベルトの「全集」はベーム、ベルリン・フィルしかなかったが、最近、ブロムシュテットも購入。どうやら、「全集」は希なようですね。後者は深みがあり、さわやかシューベルトといった感じがします。
メータは欧米の生まれて持った才能とは逆に努力派指揮者ではないかしら。「第5番」は軽い曲調なのでイスラエル・フィルの豊かな弦楽器に支えられているような気がします。後、バーンスタイン、コンセルトヘボウもキレのある弦楽器に華やかな管楽器の取り合わせが後味が良く聴きやすい。この2人の共通点はニューヨーク・フィルハーモニック、イスラエル・フィル、ウィーン・フィルといった大陸を越えたオケを指揮した活躍が伺えられるような気がします。
だるまさんが転んだ~。な~んて言ってますが、だるまさんはすぐに起き上がる。
ここで・・・小澤征爾が食道がんで半年休業されるのは残念です。メータと同い年だし、アジアを代表するマエストロですからね。

投稿: eyes_1975 | 2010年1月 7日 (木) 21時30分

eyes_1975さん、こんばんは。
シューベルトの交響曲全集は、あるようでないですが、数はそこそこあるようです。
でも私は、アバドとサヴァリシュのみです・・・。
全集を録音しない人は、5・8・9の3曲ですね。
メータはイスラエルフィルゆえに聴いてみたいひと組です。
バーンスタインとショルティ、ハイティンクは589組ですね。
シューベルトの歌心は、非ヨーロッパ系の指揮者たちを非常に刺激するようですね。
 小澤さんの「がん」は、帰宅早々に知り、本日のブログに、今日の気持ちを書きました。
お元気での、早期復帰を待ちましょう!!

投稿: yokochan | 2010年1月 7日 (木) 22時50分

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