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2010年1月25日 (月)

ラフマニノフ 交響曲第3番 ジンマン指揮

Kurofune
今日から、「さまよえるクラヲタ人」は、極寒バージョンに模様替えしました。
どうです、寒々しいでよ。
つまらんジョークや記事に、寒ーっくなっていただければ本望です。

ちなみにイラストは借り物、それ以外は手製の背景は、季節に応じて6バージョンあります。
そちらも、春が待ち遠しいですな。
ところで、どうです、きれいでしょ、カステラ。

若い頃は見向きもしなかったカステラが、初老のオヤジになった今、とても美味しく、そして懐かしく感じる。
文明堂はもちろんウマイ。
そして重厚な福砂屋も美味しく、私のお使い物の定番にございます。

そして、行列して買ったこちらのカステラは、「黒船」。
濃厚だけど、甘すぎもせず、さっぱりとしていながら、旨味が満載でひじょうに美味しいんだ。
自由が丘が本店で、東京と大阪の百貨店で買えます。
この切れ端を使ったラスクがまた絶品でございますよう。

Rachmaninoff_sym3_zinman お気づきだとは思いますが、現田&東大オケの第2番を中軸に据えて、ラフマニノフの交響作品を聴いてますシリーズ。
本日は、交響曲第3番を。
曲の来歴は、過去のこちらの記事をご参照。
番号付きでは3曲あるラフマニノフの交響曲。
若書きのユースシンフォニーに、交響的舞曲。
これら5作品と交響詩が、シンフォニックな音楽。

ラフマニノフの作品は、第2番がいずれのジャンルも有名。
交響曲に、協奏曲、ソナタも。
私もいずれも第2番から入ったラフマニノフ。
多くの方がそうでありましょう。
そして定番どおり、プレヴィンの第2交響曲から入り、協奏曲は難なく2番から3番へ。
でも、交響曲はなかなか他の番号に進めなかった。
レコードもFM放送も、協奏曲ばかりで、交響曲はほんとに少なかったラフマニノフ。
プレヴィン以来、それこそ電撃的な再会は、FM放送の、ヤン・クレンツ指揮のケルン放送響のもの。
これは伝説的ともいえる名演で、そのカセットを来る日も来る日も何度も聴いた。
冬の日々で、おりしも今のハイボールのように、ホット・ウィスキーが流行った頃で、新入社員の寒い一人部屋で一人熱くなりながらラフマニノフに浸ったものだ。
Rachmaninov_sym3_maazel  ほどなく、FM放送に登場したのが、マゼール指揮ベルリン・フィルの交響曲第3番のライブだ。
これをしっかり録音して、2番とともに、聴きまくり、3番の魅力に目覚めたのである。
このコンビは、すぐにこの曲を録音し、私も即レコード購入し、これもまた同コンビのツェムリンスキーの抒情交響曲とともに、擦り切れるほど聴いたものであります。
 カップリングが、交響詩「死の島」で、その素材となったベックリンの絵がジャケットにあしらわれた秀逸なレコードで、切れ味のよさとオーケストラの色彩感に酔い、ベルリンフィルはマゼールに決まりだなと、応援していこうと思ったのだった。
 ウィーンフィルとの来日公演も聴き、国立歌劇場の監督になったりで、実は一時、マゼール・ファンだったのですよ。
それが、ウィーンの伏魔殿にコケ、ベルリンフィルの指揮者にも選ばれず。
そのあとがすべて、わが敬愛するアバドだったもんだから、マゼールさん、毒舌で八つ当たり。このあたりから、憎たらしくなってしまった、たわいもないワタシなんです。
 今日はマゼールを語る日ではないので、このあたりで、本題に。
(3番は、レコードのみで、CDで買いなおしていない今日この頃)

というわけで、買ったまま放置していた、ジンマンボルティモア交響楽団の演奏で。

いまや、チューリヒで巨匠となったジンマンも、ボルティモア響時代は、好きなレパートリーで結構やりたいことをやっていたように思う。
得意のロシアものに、エルガーなどの英国もの、ご当地アメリカや現代音楽。
古風でドイツ風だった(と思う)チューリヒ・トーンハレと、ドイツ本格派の音楽にユニークな視点の演奏を行いつつある現在。
さらに遡ると、無難なロッテルダムフィル時代もふくめて、ジンマンは手兵とその環境によって、いろんな姿を見せてきた指揮者ではないだろうか。

ボルティモア響とは、ヴィルトーソ的な、それはある意味アメリカ的な前向きかつ明るい音楽を築いている。
マゼールの演奏にあったのは、まさにヨーロッパのトーンだけれども、ここでは金管を初めてして、望郷の念に燃えるラフマニノフ・サウンドは、多少アメリカンな雰囲気なっているのは否めない。
 でもアメリカに永住し、かの地や他のヨーロッパ諸国から故国ロシアを思ったラフマニノフが書いた第3交響曲のある意味一面をもとらえているかもしれない。
旋律線では、そんな風に思ったけれど、この第3交響曲は、3つの楽章がともにメロディアスな要素とともに、リズミカルな要素も多々あって、ジンマンの演奏は、そうした弾むようなリズムの刻みが実に心地よいのである。
甘味な旋律と交錯する活気漲るリズム。この取り合わせでもって成り立っているかのような第3交響曲。
ジンマンとボルティモアの演奏は、このあたりの対比具合が非常によろしい。

曲の最後には、これまたラフマニノフの音楽のお約束どおりに、わかっちゃいるけど期待してしまうエンディングも派手にジャン・ジャンであります。

過去記事

「交響曲第3番 尾高忠明&日本フィル」
「交響曲第3番 ウェラー&ロンドンフィル」

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コメント

ラフマニノフ「交響曲」シリーズ。お疲れ様でした。
yokochanさん、ごめんなさい。唯一の手持ちであるアシュケナージの「全集」からになります。何と言ってもメロディが美しい。ロシアの作曲家でありながらアメリカ的。また、3楽章制というところはフランクのように西欧要素も感じられる。「第3番」はラフマニノフの「交響曲」って、録音が古いものはカットされていたそうですね。(解説書に書かれていました)
生前、受け入れられなかった「交響曲」がこうして普及している。メディアの力でもあります。
傍若無人になってしまいまし申し訳ありません。ここに挙がっているのはラフマニノフの数少ない「第3番」ですね。
私からもyokochanさんのブログを理解すればよかったと思っています。これからはレスの方も気をつけたいです。

投稿: eyes_1975 | 2010年1月25日 (月) 23時44分

eyes_1975さん、こんばんは。
ラフマニノフの交響曲シリーズは、これで2回目なんです。
始終聴いてますが、こうして記事にするには、何度も聴いて確認しなくてはなりませんが、聴くほどに味わいと楽しみの増すラフマニノフです。
CD時代になって、ゴージャスなサウンドがくまなく楽しめるようになって、1番や3番もようやく楽しまれるようになりましたね。
ロマンテックな音楽が大好きなものですから、これからも3曲ともに愛好してゆくと思います。

優しいお言葉ありがとうございます。
アシュケナージの音楽は、これからちゃんと聴いていかなくてはいけない、自分の課題なのです。
とりあえず、ロシアもの。そしてエルガーでしょうか。
アシュケさんの、いいCDがあったらどんどんご案内くださいねぇ。
がんばって聴きます!(笑)

投稿: yokochan | 2010年1月25日 (月) 23時57分

 お早うございます。
ジンマンがボルティモア時代にラフマニノフを録音していたことを不覚にも知りませんでした。
チューリヒ・トーンハレの常任になってからのアッサリ系快速ベートーヴェン指揮者というイメージが強いのでジンマンとラフマニノフという組み合わせは私の頭の中ではしっくりときません(笑)。私の手持ちのラフマニノフ三番はマゼール&ベルリンフィルのみです。ガレリアジャケットのCDです。アシュケヲタを自認しているのにアシュケの三番と一番を持っておりません。恥ずかしい限りです。貴ブログに来るとアシュケヲタのお仲間の方が少なからずおられるので心強いです!ブログ主様のアシュケは苦手だけどがんばって聴きたいという姿勢にも頭が下ります。

投稿: 越後のオックス | 2010年1月26日 (火) 04時49分

越後のオックスさん、こんばんは。
ジンマンはボルティモア時代は、普通にアメリカ指揮者とアメリカオーケストラの関係を築いたようですので、レパートリーもアメリカのオケならではだったんですね。
アメリカの保守的な街で、ベートーヴェンを思い切りやるわけにも行かなかったのでしょうかね。
2番は録音したけど、1番はない様子です。

アシュケナージは、今年N響に来ますから、そのあたりから入るとしますか(笑)

投稿: yokochan | 2010年1月26日 (火) 19時53分

ラフマニノフの交響曲シリーズとはマイナーなところを…、と思ってしまいましたがさすがです(^^;

自分はラフマニノフの交響曲はアシュケナージの全集と2番のプレヴィン盤くらいしか持っていません。
しかもちゃんと聴きとおした記憶がありません…sweat02

先日プレヴィンの2番は聴いたんですが、完全にBGM程度にしか聴かなかったので情けないですm(__)m


ピアノ協奏曲(系)なら3→パガニーニ→2と順調に行ったんですけど交響曲はなかなか…

これを機に腰を据えて聴き直してみようかと思います。
思うだけで終わらないようにしなくては…sweat01sweat01

投稿: ライト | 2010年1月26日 (火) 21時40分

ライトさん、こんばんは。
数々好きな作曲家がいますが、ラフマニノフもその一人です。
作品数もそんなに多くないので、根こそぎ聴いてやろうと思ったりしてまして、ちゃくちゃくと進行中です(笑)
協奏曲と同じように、交響曲も近い存在になるといいですね。

ブログ拝見いたしました。
はるりんさんも訪問されてますね。
復帰ブログとのこと、お邪魔させていただきますね。

投稿: yokochan | 2010年1月26日 (火) 23時41分

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