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2010年2月16日 (火)

プッチーニ ソプラノ・アリア集 G・ナヴァロ指揮

Shinshindo_1 きれいでしょ。ゼリー。子供のころからゼリー大好き。
京都、祇園の喫茶・ケーキ屋さんの「切通し 進々堂」。
昨年12月、新幹線の時間を睨みながら、すごい勢いで買って帰った一品。
ともかく、美しく、そしてどこか懐かしいゼリー。
舞妓はんが、「みどり〜の、あかい〜の」と言って買うそうで、関東ものにはその洗練された美しさが眩しーーい。
家人に食べさせようと、必死こいたのに、「ふ〜ん」で終わってしまった。
やっぱり、京都の雰囲気の中で購入し、食べないとアカンのやろか・・・・・。

La_donne_di_puccini 今宵は、「あまい〜の」行きましょ。
プッチーニのソプラノのロールに与えられたアリアばかりのコンサート・ライブ録音。
1994年12月、ミュンヘンに集まった名ソプラノは、デイム・グィネス・ジョーンズに、ィタ・グルベローヴァ、ガブリエラ・ベニャチコヴァ、エヴァ・マルトンの4人。
すごい顔ぶれでしょ。グルベローヴァを除けば、みんなブリュンヒルデやサロメが歌えちゃうドラマティック・ソプラノばかり。
しかもそのグルベローヴァのプッチーニは希少だし、大好きなデイム・グィネス・ジョーンズのプッチーニもそう。

オーケストラは、急逝してしまった、スペインのオペラ指揮者、ガルシア・ナヴァロ指揮するミュンヘン放送管弦楽団だから、これまた言うことなし。

 1.「交響的前奏曲」
 2.「エドガー」〜さようなら・・・      ベニャチコヴァ
 3.「マノン・レスコー」〜ひとり寂しく   ベニャチコヴァ
 4.「ラ・ボエーム」〜さようなら      ベニャチコヴァ
 5.「トスカ」〜恋に生き歌に生き     マルトン
 6.「マノン・レスコー」 間奏曲
 7.「蝶々夫人」〜さよなら坊や      マルトン
 8.「西部の娘」〜ソレダートにいたとき ジョーンズ
 9.「ラ・ロンディーヌ」〜ドレッタの歌   グルベローヴァ
10.「修道女アンジェリカ」〜母もなく    マルトン
11.「ジャンニ・スキッキ」〜私のお父さん グルベローヴァ
12.「トゥーランドット」〜きかせたまえ   グルベローヴァ
13.「トゥーランドット」〜遠き昔       ジョーンズ


ガルシア・ナヴァロ指揮 ミュンヘン放送管弦楽団
                 (1994.12.11@ミュンヘン・ガスタイク)

こうした複数歌手によるガラ・コンサートのいいところは、独特の高揚感が味わえるのと、一人が2〜3曲なので声をセーブせずに目一杯歌ってくれること。
そして、同じ声域だと、お互いがライバル心をむき出しにして負けじ劣らずの力唱となることだ。
その会場に居合わせたりすると、もうこれは一種の興奮状態が次々に連鎖してしまい、知らず知らずと熱狂の渦に溶け込んでしまうんだ。
 こうして機械を通した音だけ聴いても、充分に味わえるのは、これはイタリア・オペラの刺激的なところ。

4人の名ソプラノ、すべてが素晴らしいのだけど、私には何といっても、グィネス・ジョーンズnote
彼女のトゥーランドットには、心底震えあがり、エキサイトしてしまったsign03
そして、その凄まじさに涙がにじんでしまった。
なにものをも寄せ付けない孤高の歌。
そこには気品と風格があふれ、感情のない仮面の下に血のかよった女性の姿を思いおこさせるに十分な心震わす歌唱なんだ。
 鉄火場の女、西部の女ミニーのアリアも力強く、惚れ惚れしてしまう。

そのあとに、絶妙のタイミングで、クリスタルのような声で、グルベローヴァの私の大好きな「ドレッタの歌」がピアノのオブリガートを伴い始まる。
さらにその後が、マルトンの少し強すぎるけど一図なアンジェリカに、極めつけ!!グルベローヴァの「私のお父さん」とくるわけだ。
こりゃもう、泣くしかないでしょ。
お父さん方。

順番は逆になるけど、ベニャチコヴァが歌う前半の力強くも感情豊かな歌もとても気にいったし、おおざっぱなどと、なにかと言われやすいマルトンも悪くないです。
欲をいうと、グルベローヴァは、あんまりプッチーニには向いていないかもしれない。
冷凛としすぎていて、そのくせ色が濃かったりして、ちょっとできすぎてと、妙な贅沢なんだけど・・・(叱られそうだけど)

それにしても最後の、ジョーンズのトゥーランドットは泣かせます。泣けますcrying
聴衆の異常な熱狂ぶりもすさまじい。

そしてこちらは、2001年に50代で亡くなってしまったスペインのオペラ指揮者、ガルシア・ナヴァロの貴重な録音にもなっている。
スペインものの録音がいくつかDGなどに残ってるナヴァロは、日本でも何度か行われた「ガラ・コンサート」の指揮者を務めていたほか、東フィルにも客演していたはず。
私は、いまや伝説となってしまった、ガラ・コンをすべて行ったが、その時の興奮たるや、いまでも覚えてますよ。
ヤノヴィッツ、フレーニ、バルツァ、リザネック、ボニゾッリ、イエルサレム、カプッチルリ、ギャウロウ・・・今思い出しても興奮してくるし、若き頃の自分を思って懐かしくなってしまう。
冒頭の、交響的前奏曲、曲よし演奏よしであります。

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