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2010年3月 7日 (日)

神奈川フィルハーモニー演奏会 聖響音楽堂シリーズⅠ 

Momijizaka1
今日の神奈川フィルハーモニー管弦楽団は、あちらのランドマークタワーの麓じゃなくて、同じ桜木町駅から、反対側の坂。

神奈川県立音楽堂
このホールは数々の名演奏を刻んできた由緒ある存在。
わたくしは、30年前、宮沢明子さんのコンサートでもって、このホール初デビューを飾った。

その歴史あるホールへ向かう途中、うしろを振り向きパシャリ。
雨もさほど冷たく感じなくなってきた。
春も近いですな。

Kanagawa_phil_ongakudo1
昨日は、雨なのにホールがたくさん埋まった神奈川フィルハーモニーの演奏会。
4回の聖響音楽堂シリーズは、シューベルトとメンデルスゾーンを集中的に取り上げるもの。
昨年までの、シュナイト音楽堂シリーズでは、定期と組み合わせて、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスの数々の名演が鳴り響いたのが何故か懐かしい。

 メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」序曲

            交響曲第1番

 シューベルト    交響曲第8番「ザ・グレイト」

     金 聖響 指揮 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
                  (2010.3.6@神奈川県立音楽堂)


対抗配置、ノンヴィブラート奏法の毎度のパターンは、聴くこちら側もすっかり慣れてしまい新鮮味は薄れた。
 今回は、客演オーボエの方が素晴らしく、そのうえ神奈フィル主席のお二人がそろったフルートも美しい。クラリネットもファゴットも含めて木管セクションが際立ってよかった。
シューベルトの2楽章の後半部分など、ただでさえきれいな歌にあふれたヶ所が、素直に美しいと思って聴けたのだ。
印象に残ったのはここだけ。
弦のノンヴィブラートはまだ不徹底ながら、金さんの注力ぶりがうかがえるし、乾いた金管,
ティンパニのむき出し音へもこだわり充分。
しかし、木管は手つかずに普通。
だからよかった(?)

真夏の夜の夢では、動物の鳴き声はドライで苦しそうな悲鳴に聴こえちゃうし、素敵な1番であるメンデルスゾーンの交響曲は完全に古典の位置づけで馥郁たるロマンの香りはなし。
そしてシューベルトから歌を取ってしまったグレイトは、行進曲みたいに聴こえた50分。
石田コンマスも弓の毛をブチブチと切りながら、オケのみんなも大熱演。
ブラボーも飛びかってました。
 作家の玉木さんも近くにいらっしゃった。
私の前の方がやたらと身を乗り出し、双眼鏡も覗くし、少し前では見事な頭(人のことは言えないけど)の紳士が、演奏中もやたらと隣のご夫人にささやく、そんな環境に落ち付かなかったのも事実。

辛口の聴き方になってしまい、ファンの方には申し訳ありませんが、私にはこうした潤いの乏しい演奏は好きになれません。
ピリオド奏法は、CDで先だって聴いたヘンゲルブロックのシューベルトや、ミンコフスキのハイドンなど、先鋭でありながらも、鮮度高く、豊かな音楽を聴かてくれるので、積極的に聴いている私です。
彼らは有能なオペラ指揮者でもあり、特にヘンゲルブロックは北ドイツ放送響の指揮者にもなるし、バイロイトにも登場予定の人。

金さん、焦らず欲張らず、ゆっくりやって下さい。

Ichinokura1
5時過ぎに終わったコンサートのあとは、毎度定例の「神奈川フィルを勝手に応援する会」の大反省会。
野毛入口の真向かいにある名居酒屋「一ノ蔵」にて。
お酒はもちろん一ノ蔵ばかり。
いろんな意味で話は尽きない4時間30分sign02
当居酒屋の名を冠した「一ノ蔵合唱団」の素晴らしい歌声も聴かせていただいちゃうというオマケ付きで、お酒も一杯いただいちゃった。
グラス片手に気持ちよさそうに歌う姿に聴きほれちゃいました。
呑む気オヤジさん、ありがとうございましたbottle

皆さん、今回もお世話になりました。

ただいま、schweizer_music先生のご厚意に預かりまして、かの迷指揮者ハンス=ユルゲン・ワルターとハンブルク放送交響楽団の演奏を聴いております。
「真夏の夜の夢」やってます。
モコモコとした響きのユルユルの雰囲気の演奏でありますが、ここにはしっかり歌がありますよ(笑)
コロンビアのダイアモンド1000シリーズを聴いてドキドキしてた頃。
柔らかな耳を持ってた自分が懐かしい~

Ichinokura3 Ichinokura6
おまけ画像。
楽しき居酒屋ライフなりnote

 

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コメント

一ノ蔵合唱団、面白そうですね~。
次回演奏会の「尾崎喜八の詩から」(ですよね。携帯からだからちゃんと読めなかったですm(__)m)好きな曲です~。

って、神奈川フィルにもシューベルト&メンデルスゾーンにも、yokochan様にも直接関係のないコメントになってしまった…(汗)

投稿: ライト | 2010年3月 7日 (日) 15時17分

お〜!、ハンス=ユルゲン・ワルター先生まで登場ですね。
聖響さんは全く未聴なのですが、評判をお読みすればするほど聴いてみたくなります。
あまり大きな声では言えませんが(十分言ってるって(笑))、私、結構ピリオド好きだったりしますので。

投稿: golf130 | 2010年3月 7日 (日) 17時22分

ライトさん、こんばんは。
一ノ蔵合唱団、みんなのんべで、ナイスな方々でした。
元神奈川フィル合唱団員で、一緒に神奈フィルを聴いた方が所属してまして、とてもうれしい存在です。
合唱の歌声のする居酒屋なんて、ちょっとないですよね。
是非聴いてみてください。

本題のコンサートでは感じられなかった「歌」をしっかり味わったのです!

投稿: yokochan | 2010年3月 7日 (日) 20時57分

golfさん、こんばんは。
もう風邪(?)は大丈夫ですか。

ユルユルユルゲン・ワルターさんですよ。
あの方の演奏の方が、本題の演奏会より上に感じられたコンサート。
ピリオド奏法にもピンキリがあります。
昨日は、音楽の歴史にのっとりずっと変容し、聴いてきたものに対し、ピリオドがどこまで必要か、とても考えさせる内容でした。
面倒くさい、普通にやればいいじゃん。
これがいまの私の結論です。

納得させて欲しい演奏に巡り合いたいピリオドです。
是非、横浜で聴いてみてください!

投稿: yokochan | 2010年3月 7日 (日) 21時09分

昨日はお疲れ様でした。
「良い演奏」って何なんだろうかと終演後の拍手を聞きながら思っていました。
それは人によって違うのでしょうけれど。

しかし、あの居酒屋での合唱はすごかったですね。

投稿: syllable | 2010年3月 7日 (日) 23時45分

昨日はどうもお世話になりました。演奏会のことは書かないつもりで、「グレイト」のCDレポートを書いていたのですが、途中でついつい興奮して書いてしまいました。それでも書き直す気にならず、アップしてしまったのですが、ちょっとだけ反省…しています(笑)。
しかし、昨日の演奏会は私は忘れることにしました。今日は「グレイト」をクリップス、グシュルバウアー、ボールトとはしごをし、今、アーノンクールに入ったところです。ピリオドでもこちらはずいぶんふくよかで豊かな歌があります。昨日の雑な響きではそういう歌は聞こえなかったですね。ドラムスでも入れてやれば…という感じでした。
ですから一の蔵合唱団が一服の清涼剤に聞こえました。
それにしてもユルゲン・ワルターの緩〜い音楽。飲んでいるとちょうど良いのですよ(爆)。序曲は妖精はちょっとうば桜ではありますが飛んでますね…。

投稿: Schweizer_Musik | 2010年3月 7日 (日) 23時49分

どうも昨日はお付き合いありがとうございました。
なんというか、なんというような演奏会でしたね。
それにしても、いかんですよ、あれは。
やっぱり小一時間やりましょう。

投稿: yurikamome122 | 2010年3月 8日 (月) 00時08分

syllableさん、こんばんは。
昨日はどうもでした。
そうですねぇ。
音楽の感じ方聴き方は、人それぞれであってしかるべし。
現田・シュナイトと聴いてきた耳には、つらい演奏でも、そうでない人は爽快な思いを得たのかもしれませんし、そうじゃない方もいたかもしれません。

一ノ蔵合唱団、自分も歌ってみたくなる素敵な方々でしたねぇ!

投稿: yokochan | 2010年3月 8日 (月) 00時16分

Schweizer_Music先生、こんばんは。
昨日はどうもお世話になりました。
あの合唱団の心地よい歌がなければ、昨日は気持ちよく帰れなかったかもしれません。
なかったことにするのも悔しいので、自制しつつも記事にしました。

そして、今日記事のBGMには、ユル~ゲンさんの演奏でした。素面でも楽しめましたよ(笑)
いいものを聴かせていただき、ほんとうにありがとうございました。

投稿: yokochan | 2010年3月 8日 (月) 00時22分

yurikamomeさん、こんばんは。
昨日はどうもお世話になりました。

なんだかなぁ~という後味は、呑む気さんの合唱団に救われまして、気分のよい帰宅となりました(笑)

自慢じゃありませんが、シュナイトさんの仙台でのグレイトを聴いておいてほんとによかったと思ってます!

投稿: yokochan | 2010年3月 8日 (月) 00時25分

一ノ蔵の呑む気オヤジです。
土曜日は大勢で乱入して大変失礼いたしました。
でものん兵衛オヤジの合唱にそれほど感動?いただき、心から嬉しく思っております。
思い返せば、皆さんと偶然立ち寄った「一ノ蔵」で出会った合唱団でした。
あの時皆さんとシュナイトさんの田園を聴きに行かなければ、今の私はありませんでした。
お誘いいただいた皆様に深謝です!
ところでYokochanさん、一緒に唄いませんか?もれなくお酒も付いて来ますよ!

投稿: 呑む気オヤジ | 2010年3月 8日 (月) 23時15分

呑む気オヤジさん、こんばんは。
先だっては、こちらの方こそご歓談中お邪魔してしまい、申し訳なく思ってます。
でも、ほんと、マジ聴きさせていただき、歌に飢えていた神奈フィル応援メンバーの心に染みわたる思いをいだきましたよ。
幹事長なんて、「地獄で仏」なんておっしゃってますし(笑)
あのご一緒させていただいた「田園」の頃は、今や昔となり果ててしまいました。
ドイツレクイエムも素晴らしかったですし。

歌へのお誘い、極めて魅力的ですねぇ~
ヘロヘロで歌えなく(ロレツがまわらない)時分の姿が見えます(笑)
ありがとうございます!!

投稿: yokochan | 2010年3月 9日 (火) 01時38分

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