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2010年3月10日 (水)

ドビュッシー 交響詩「海」 ハイティンク指揮

Iwaki_2
冬の海。
いわき市小名浜の太平洋側。
うす曇りの中にも、淡い日差しがキラキラ。
ちょっと渋めの、春を待つ海辺でした。

Debussy_haitink
そして、海の写真のあとは、当然のようにしてこの曲。
ドビュッシー交響詩「海」。
私のいくつもある、フェイヴァリット曲の中でも、オペラや英国ものを除いては、最高度に好きな音楽。
危険なCDショップめぐりの時には、欠かせないコーナー・チェックの曲。
16枚の音源。
地中海の海、ブルターニュの海、ドーバーの海、アドリア海、西海岸の海、ロシアの・・・・・、たくさん聴いてきたけど、今日の海は、北海。
そう、オランダの海であります。
北海というと厳しいイメージがあるし、オランダは低地(ネーデルランド)だから、冷たい海が迫っている感じもいだく。またいつも曇ってるとも聞いた。

そんなまだ見ぬ「オランダの海」を思い浮かべながら、ハイティンクコンセルトヘボウのドビュッシーを聴くのも一興。
江戸の昔より、日本と馴染み深い国オランダのオーケストラには、日本人奏者もたくさんいらっしゃって、コンセルトヘボウも例外でない。
一年置きの来日も、とても親しみ深い存在になりつつあることの証。

素晴らしいホールによって育まれたオーケストラでもあって、同時にオランダが世界に誇ったフィリップス社の音楽部門レーベルの名録音も、そのイメージをわれわれにしっかりと植え付けた訳であります。
しかし、音楽部門の切り離しや合弁により、そのレーベルロゴも消えてしまったのが、やたらと寂しい・・・・。

ハイティンクは、ドビュッシーとラヴェルを若い頃から得意にしていて、「ペレアス」は音源も映像もあるくらい。
そのドイツものにイメージする腰の重さは一切なく、いつものふっくらとした柔らかな響きはそのままに、オーケストラの人肌の温もり感ある音を、織物のように何層にも重ね合わせたかのように味わいある音楽を築きあげている。
フランドルの海は、厳しさよりは、春を待つ柔らかな光に満ちていたのだった。
 しかし、最後のアチェランドによるたたみこみは、スリルある結末を見せてくれます。

77年のこのコンビの最後の来日を、FM東京が放送してくれて、マーラーの4番とブラームスの3番の名演と、それ以上に素晴らしかった「海」の演奏をよく覚えている。
ライブならではの熱い演奏だった。

Haitink_johum
ヨッフムの補佐体制下、68年の来日時のハイティンク。
若いです。
とあるシリーズ続行中。
ハイティンク、あなたもやっぱり・・・・・。

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コメント

こんばんは。過去に「海」を取り上げたマルティノン、デュトワ、アシュケナージ、3指揮者の共通点は?
N響を指揮するため、来日したことがあります。それくらい、「海」はオリエンタルな旋律を持つ面もありますね。
カラヤン、バーンスタイン、フルネは自信たっぷりの奏で方で堂々と聴かせてくれる。
若大将・加山雄三のイメージでありながら正月音楽である「春の海」
フィリップスが残っている間にハイティンクのを購入しておけばよかった~。

投稿: eyes_1975 | 2010年3月10日 (水) 22時53分

小名浜の海、素敵ですなぁ。
あんこう鍋など、乙ですなぁ(単なる食いしんぼ)

ブーレーズ、デイヴィスなど
フランスフランスしていない演奏が好きだったりします。ドビュッシーってけっこう厳しい音楽じゃないかと思っちゃったりしていますので。ハイティンクはそういった意味でも聴いてみたい演奏であります。
ま、なんやかんやで結局アバド&ルツェルンのライヴ盤の凄演にやられちゃうわけですが・・・。あれは尋常じゃない・・・。

シリーズがよく分かりません(汗)。ハイティンク27年、オーマンディ42年など、長期政権シリーズ?

オーマンディ、ハイティンクと来て、ホルスト・シュタイン、ゲルギエフ辺りが続くとこのシリーズ、なんとなく、頭の形の共通点が・・・(爆)。

投稿: minamina | 2010年3月10日 (水) 23時31分

このところたびたびお邪魔してすみません。徐々にfade outしますのでお気になさらないでください。
たしか、1970年代初頭、FM東京が開局して間なしから1982年くらいまで、毎週火曜日午後9時からロンドン・レコード(当時は、日本のキング・レコード)がスポンサーでクラシックの新譜紹介番組、また水曜日午後9時から服部幸三氏や皆川達三氏が解説する「バロック音楽をあなたに」という番組がありました。この他木曜日?午後9時が横溝氏のTDKオリジナル・コンサートだったように記憶しております。(曜日は確かではないですが・・・)
その後、火曜日のスポンサーからキングレコードが取れて、クラシック音楽の新譜紹介番組になり、柴田南雄氏が番組の司会?というか解説をしていました。
この、ハイティンクとRCO(当時はロイヤルの称号なしでACO)のドビッシーの海も紹介され、私はエア・チェックした記憶があります。番組の中で、柴田氏がすごく明晰な響きで端正だとほめていました。
その頃、ほかに、ラファエル・オロスコ(pf)、エド・デ・ワールト(正確に覚えていません)指揮ロイヤル・フィルのラフマニノフのピアノ協奏曲第3番、オラツィオ・グティエレスのピアノ(指揮者??ロンドン・フィル??)でグリークのピアノ協奏曲などが紹介されました。なつかしい記憶がよみがえってきます。72年にはジョージ・セルがロンドン交響楽団を指揮したチャイコの4番、78年コリン・デーヴィス/ACOの春祭などもここで紹介されたことも覚えています。学生でお金がなかったのでこの放送番組で聞きました。今みたいにタワー・レコードやHMVもないし、すべてLPでした。なんだか、名演にすごく飢えていました。一人で懐かしんですみません。

投稿: 上野のおぢさん | 2010年3月11日 (木) 13時57分

eyes_1975さん、こんばんは。
N響はドイツ系統の響きでありながら、この「海」はよく演奏してますね。
ブーレーズとルイージ、プレヴィンも海好きのN響経験者としてあげちゃいます。
ジャポニズムの影響を受けているフランスの芸術家の一人ですよね!
ピアノ曲にも感じます。

そう、春の海っていうと、正月になっちゃいますねえ(笑)若大将も登場しちゃいますね(笑)

フィリップスの消滅は極めて寂しいものがあります。

投稿: yokochan | 2010年3月11日 (木) 19時56分

minaminaさん、こんばんは。
いわきは、あと常磐ハワイアンセンターがありますな。フラダンス見ながら、あんこう鍋なんてのも粋なもんです(?)

わたしは、「海」男でして、ハイティンク盤は相当上位に好きであります。
そしてやっぱりアバドですよね!
比較的新しいレパートリーですが、ほんと神がかってます!

さて、今週のシリーズ、クーベリックから続いてるんですよ。
冗談抜きにホンキです。
今日の記事でわかっちゃうでしょうねぇ〜
と、いうかもう・・・(笑)

投稿: yokochan | 2010年3月11日 (木) 20時06分

上野のおぢさんさま、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いつでも大歓迎です!

しかしまた、懐かしい話題であります。
新譜紹介の番組、わたしもラジオにかじりついてました。思い出にあるのは、キング時代、メータが次々とヒットを飛ばしていたころ、春祭、惑星、ロマンティックなどですね〜

ハイティンクの海は、オリジナルコンサートでのライブ放送を覚えてます。
NHKの海外ライブや、N響とともに、ラジオは貴重な存在でした!

投稿: yokochan | 2010年3月11日 (木) 20時48分

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