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2010年4月 7日 (水)

BOSTON 「DON'T LOOK BACK」

Hard_rock_cafe
アメリカン・ダイナーの「ハードロック・カフェ」は、世界チェーン。
日本にはいくつあるのかとHP調べたら、全国で8か所。
六本木、上野、横浜、成田、大阪、ユニバーサルシティ、名古屋、福岡。
食いしん坊だから気になるけど、まだ行ったことがないんです。
でっかいハンバーガーや、豊富なプレート料理、ビール・・・、普通に食いしん坊クラヲタOKですし。

Boston_dont_look_back
クラシック好きなら、ボストンといえば、ボストン交響楽団
高校生のとき、城下町の学校に通っていて、箱根に行ったとき、アメリカ人に話しかけられた。聞けば、ボストンから来たというじゃありませんか。
すかさず、クラヲタ人としては、「オー、ボストン・シンフォニー・オーケストラ!」と言ったら、先方は、すかさず「セイジ オザワ!」と答えてくれました。

その後、大学生になった私が知り合ったもうひとつのボストンは、ロックバンドとしての存在だった。
1978年、2枚目のアルバムが「Don't Look Back」
このタイトルチューンが、全米ヒットNO1となり、当時一世を風靡したものであります。
その前の「幻想飛行」もなかなかに素晴らしい。

当時のアメリカンロックは、ハードロック系は少なくて、英国からの輸入品が主流だったと記憶する。
そこに登場したグループがボストンで、アメリカンなポップスや西海岸AOR系と、正統プログレッシブ・ロックを融合させた、新鮮な音楽ジャンルを築き上げたんだ。

当時、AOR系にはまっていたワタクシに、大英帝国のクィーンのアメリカ版のような、まさにアメリカの香りのプログレッシブ・ロックを強く印象づけたのであります。

ボストンを作りあげたのは、ドイツ系のショルツ。
ドイツ系らしい綿密かつ構成の豊かさをもつ天才肌のミュージシャン。
そして、こちらのCDでも、やたらに輝いてるのが、ショルツの朋友B・デルブ。
デルブの抜けのよいヴォーカルは、ボストンというグループの顔的存在だが、デルブは脱退後、ゲストで歌ったり、ソロで活躍したりしたみたいだけど、2007年に亡くなってしまった。
彼の、高音の素晴らしさはイエスのJ・アンダーソンと並ぶ存在ではないかしら。

このアルバムタイトルと同じ冒頭の曲が、やたらめったらカッコイイんだ!
シンセサイザーは控えめ、ほとんど使ってない。
ギターとなんと、オルガンが響くんだ。

  1.Don't Look Back
  2.The Journey
  3.It's Easy
  4.A Man I'll Never Be
  5.Feelin' Satisfied
  6.Party
  7.Used To Bad News
  8.Don't Be Afraid


世代を超えて、どんなジャンルの聴き手をも気持ちよくしてしまうのが、冒頭のタイトル曲。
クラシックファンでも違和感ない、ひと時代前のアメリカンなロックです。
機会があれば聴いていただきたい
「振り返るなーー」、と勇気づけられる名品。

あと、4曲目も壮大な名品でありますし、泣けます。

Beautiful America

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コメント

おお~~BOSTON!聴いておりました(^^)。
まず1stアルバムのMore Then a Feelingほかでどっぷり好きになり、その後お題の曲にいっそうハマり。
ロックのワイルドさは保ちながら、とても厚みと深みのあるサウンドだったな~と思います。その後は同傾向を狙う (but 薄っぺらい)バンド・楽曲が氾濫してたようにも思います。それにうんざりしてPunk & New Weve方面にワタシは向かいました?(^^;。

投稿: 左党 | 2010年4月 8日 (木) 00時40分

左党さん、こんばんは。
ボストン、懐かしいでしょ。
実際は、1枚目とこちらしかあまり聴いてなかったのですが、オヤジとなった今聴いても、その興奮を隠せませんでした。>厚みと深み<、クラシカルな表現でございますねぇ。
そしてまさにその通りのボストンサウンド。
彼らのあとは、薄っぺら系に走ったりしましたし、ますますクラシックにのめり込んで、あまりロック系は聴かなくなtぅてしまったワタクシでございます。
Punk & New Weveとはまた、左党さんも、やりますなぁ!

投稿: yokochan | 2010年4月 8日 (木) 01時05分

高校時代の80年代初頭、BEST HIT USAのタイムマシーンで、DON'T LOOK BACKを初めて聞いたときの衝撃といったらなかったですね。ヘッドホンで聞いていたけど、頭のなかにあのサウンドが広がって、あのドラマチックな展開に、唸る分厚いギター桶ストレーション。曲が終わっても、しばらく体が動かなかった。それ以来、ボストンは僕のno1バンドであり続けております。クラシックの影響を強く感じさせるのは、大のバッハフリークであることからも明白ですね。しかし、ブラッドのいるボストンを一度は生体験したいという夢は、ブラッドが星となってしまって儚く散ってしまった。武道館のブートはいいよなあ。

投稿: ひで太郎 | 2011年10月 6日 (木) 15時02分

ひで太郎さん、コメントどうもありがとうございます。
わたしは、こちらは大学生でした。
同じくBest hit USAとNHKFMの夕べのひと時(だったかと)での視聴でした。
目にも鮮やかなサウンドに、興奮したものです。
ブラッドさんは、バッハフリークだったのですか!
なるほど、どうりで。
そういえば、79年だか80年の来日も雑誌で見て記憶してますが、あるんですねぇ。

投稿: yokochan | 2011年10月 6日 (木) 19時13分

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