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2010年4月14日 (水)

愛と仮面~パーセルとイタリア P・プティボン

Azumayama11
美しい春の3色。
前回と同じく、我が郷里より。
一進一退の春で、桜が頑張っております。
手前は「ハナダイコン」、そして「菜の花」に「桜」、そして緑。
すんばらしい、色の組み合わせ。
自然の配色に人間の作り出す、どんなものも敵いませぬ。
Petibon_purcell
春のヤマザキ・・・、じゃなくて、春のプティボン祭り」開催中。
プチ・ボン=小さい幸せ=小吉。
そう、パトリシア・小吉チャンなんです。
小粋な名前。本名は知りませんが、彼女ほど名前とその歌がマッチしてる歌手はいませんね。

今宵は、そのプティボンの最初期の録音。
93年結成の古楽の室内アンサンブル、アンサンブル・アマリリスに途中参加したのが、プティボンとテノールのJ・フランソワ・ノヴェリ。
彼らの98年のレコーディングがこちらで、「仮面舞踏会」をコンセプトとした作品をパーセの歌曲を軸に、イタリアバロックの作曲家の舞踏的作品を配したアルバムとなっている。

 1.作曲者不詳     「イギリスの仮面舞踏会~怒り」
 2.パーセル       「徳に命じよ」
 3.フレスコバルディ  「第3のカンツォン」
 4.フレスコバルディ  「第4のカンツォン」
 5.フレスコバルディ  「第1のカンツォン」
 6.フレスコバルディ  「第6のカンツォン」
 7.パーセル       「聖なる守り主よ」
 8.作曲者不詳     「妖精たちの仮面舞踏会」
 9.作曲者不詳     「Cupararre or Graysin」
10.パーセル       「祈り」
11.作曲者不詳     「貴婦人の仮面舞踏会」
12.パーセル       「トランペットよ、響け」
13.作曲者不詳     「ヤギの仮面舞踏会」
14.作曲者不詳     「第2の魔女の踊り」
15.マンチーニ      「この情熱はなんと甘いことか」


        S:パトリシア・プティボン
     T:ジャン=フランソワ・ノヴェリ

       アンサンブル・アマリリス
        rec,ob:エロイーズ・ガイヤール
        clb,org:ヴィオレーヌ・コシャール
        vc:オフェリー・ガイヤール
        con:リチャード・マイロン


パーセルと最後の曲のみの登場のプティボン。
出番が少なく、テノールとの二重唱もあったりで、ちょっと不満だけど、いずれもパーセルらしい憂愁と気品、そしてユーモアにも満ちた桂品を、パトリシアはさわやかさを伴う感情移入でもって歌っている。
音楽への距離感が適度にあって、いまの彼女ならもっと歌えるはずだと思うけれど、パーセルの爽快さと、深刻すぎない哀感がとてもよく出ていると思う。
歌と交互に現れる明るいイタリア作品との対比も極めて楽しい。

パーセル以外では、オーボエとの絡みが天国的に素敵な最後の曲、マンチーニの3部からなるモテットが大いに気にいった。バッハのカンタータにもどこか通じる曲です。
少しボリュームを上げて、パトリシアの典雅無垢の歌声を思い切り受け止めてみたい。

このCDのリブレットを見ていたら、プティボンは、若い頃、クルト・モルやワルトラウト・マイヤーにも学んでいると書いてあった。
ドイツ歌曲やオペラ、そしてその後のクリスティやアーノンクールとの出会い。
彼女の才能は、こうして育まれ、仏・伊・独・英・米と後半なレパートリーを我がものとするようになったのですな。
前にも書いたけど、日本の歌もきっと歌ったら素晴らしいはず。
来日公演で「桜」を歌ってくれたけど、演歌やジャパニーズ・ポップスにも挑戦していただきたいですよね~

Petibon_purcell_2
ジャケットにあった写真。
緑の人がプティボン。
ひょうきんな画像もいくつかありましたよ(笑)

Azumayama4

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コメント

yokochanさん。
こんにちは。
もともと、クリスティーのファンでしたので、蒐集するうちにプチボンの存在に気づきました。このころのプチボンは本当に透明でかわいい声でした。生で聞いた時は、変貌ぶりにびっくりしました。写真はブックレットの裏表紙ですね、今見たらここに前回サインいただいていました。

投稿: Mie | 2010年4月14日 (水) 07時13分

実はわたし、アマリリスのファンであります。ヴィヴァルディのコンチェルト・アルバムは最高です。エロイーズ・ガイヤールのリコーダーの魅惑的なこと!
ご紹介のアルバムは持っていません。プティボンとの共演とあらば、さっそく探してみたいと思います。

投稿: 白夜 | 2010年4月14日 (水) 20時10分

はじめまして.
「音と言葉の中間領域」を運営しているナオGと申します.
貴ブログはいつも楽しく拝見させていただいております.

大好きなプティボンのことに触れられていましたので
嬉しくなってコメントさせていただきました.

ぼく自身は「フレンチ・タッチ」国内盤発売時にプティボンに出会っていますので,
ファン歴はそれほど長くないですし,まだ実演にも接したことがないので,
次こそは!…と意気込んでいるところです.

個人的には「オーヴェルニュの歌」を録音してほしいと思っています.

紹介されているディスクもまだ聴いたことがないので
今度トライしてみようと思いました.

今後ともよろしくお願いいたします!

投稿: ナオG | 2010年4月14日 (水) 21時23分

Mieさん、こんにちは。
クリスティは、本日とりあげました。
プティボンにとって師クリスティとの出会いは大きかったですね。
その彼女が、レパートリーを拡張し独自の道を歩んで声が変化しているのは間違いないですね。
このCDでは、初期の混じりけない声がステキでした。
彼女のコンサートは、サービス満点のサイン会も楽しみですね。
前回は、扇子やIpodまで登場してました!

投稿: yokochan | 2010年4月14日 (水) 23時54分

白夜さん、こんにちは。
アンサンブル・アマリリスは、今回が初聴きでした。
たしかに、リコーダーが美しいですね。
写真拝見するとE・ガイヤールさん、美人ですねぇ!

ヴィヴァルディ聴いてみたいですねぇ。

こちらのCDは、カヴァージャケットがついてまして、この画像はそれを取り外したものです。
サイトで簡単に入手できました。

投稿: yokochan | 2010年4月15日 (木) 00時01分

ナオGさま、こんにちは。
そしてはじめまして。
コメントどうもありがとうございます。

男子として、プティボンさまは、まずその歌に、そしてキュートなお姿にノックアウトされますね!
あとは是非ライブで!
 数回のライブ経験で、もう悩殺されてしまいました。
素顔の彼女は、よき母だと思いますが、われわれファンには、フレンチ・タッチのイメージであってほしいとも思います。
女性として、歌手として成熟してゆく彼女を見守りたいと思います。

「オーヴェルニュの歌」、そうですね!
きっと彼女にぴったりです。来日時にアンコールで、物悲しい1曲を歌ってくれました。

こちらこそ、よろしくお願いいたします。

投稿: yokochan | 2010年4月15日 (木) 00時10分

おはようございます。きょうはまた冬の雨ですね・・静岡のお茶が寒さでだめになったというニュース、やっぱり変ですよね・・

この辺りの音楽は久しく聴いていません。プティポン、あいかわらず可愛いみたいですね^^

素敵な写真で目が覚めました。特にハナダイコンとナノハナ、サクラ・・こんなにきれいにそろった景色、珍しいです。いい色合いですね!

投稿: edc | 2010年4月15日 (木) 06時38分

euridiceさん、こんにちは。
今日もまた寒かったですね。
昨日と10度も違うなんて、植物たちはきっと戸惑っているでしょうね。
旬のおいしいものが、おいしく食べれなくなるのは困りものです。

プティボンに毎度ですが、魅せられてます。
本来はうららかな春の陽気が似合いそうな彼女の歌声なんですが・・・。

でもこの写真は、私も気に入ってまして、位置を替えて何枚も撮ってしまいました。
今でしか見れない色の配合なのですね。

投稿: yokochan | 2010年4月15日 (木) 21時59分

数年前に当てずっぽうで買ったCD、最近になってバロックや古楽演奏が好きになったので久方ぶりに聴いたところ意外に良いCDだと気づき感心。ソプラノの素直な歌声にクレジットを見たら何とプティボン!彼女が歌っていると全く気づかずにCDを買い、聴き、悦に入っておりました。彼女の歌だけでなく各楽器もライブ感のある録音で良いCDでした。
私が持っているのは紙ジャケで、日本語解説が別刷りでついていました。

投稿: choku | 2012年1月 1日 (日) 10時51分

chokuさん、コメントありがとうございます。
わたしは、プティボンを意識して購入した1枚ですが、少し出番が少なく残念ではあります。
でも、素敵な器楽曲や本格モテットに味わいがあり楽しい1枚ですね。
初春にふさわしい1枚かとも思います。
国内発売もされたのですね。
そういえば、プティボンの最新スペイン・ラテンアルバムは、国内盤が一向に発売される形跡がありませんです。

投稿: yokochan | 2012年1月 1日 (日) 13時58分

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