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2010年5月18日 (火)

ヨゼフ・シュトラウス 「天体の音楽」 ボスコフスキー指揮

Moon_venus
下弦の月と宵の明星
日曜の晩に撮影。
買い物帰り、駐車場から見上げたら、西の空でこんなことに

今年一番の接近だそうな。
バカチョンデジカメでもこんな風に撮れちゃいましたよ。
Moon_venus2
我が家のベランダから。
仲良しの月と金星。
ずっと地球を見てきたんですね。

Strauss_gala1
今宵は、夜空の星を見上げて思うステキな音楽を。

ワルツ王・ヨハン・シュトラウスの弟、ヨゼフ・シュトラウス(1827~70)のワルツ「天体の音楽」。
明るく楽しいウィンナ・ワルツの諸作品の中にあって、思い切りロマンテックな音楽。
地味なヨゼフ作品だけど、大ヨハンに比べて抒情的でちょっと世紀末風。
でも根底には、華麗なウィーンの雰囲気をしっかり持っていて、当時の社交界の爛熟ぶりを感じさせる音楽。

この「天体の音楽」は、医師の舞踏会に依嘱されたもので、その舞踏会の音楽テーマが天体や宇宙だったらしい。
ともかくその出だしから幻想的でシルクのような美しさ。
うっとりしてしまう。
やがて来るワルツ部分は、まさに旋律の宝庫でありまして、次々に馴染み深いメロディが湧き出してくる。
 いまの私たちは、天体や宇宙のなんたるかを大体において知ってしまったけれど、150年の昔、ヨゼフ・シュトラウスが思った夜空を飾る星々は、規則をもった美しい調和の世界と輝きに満ちた美しさだったのであろう。
なんだか、何でも明白になりつつなる今からすると、うらやましくもあり、のどかなことにございますねぇ。

ボスコフスキーの精妙かつ現代的なすっきり演奏で。
同じウィーンフィルでも、カルロス・クライバーのニューイヤーライブになると、はじけ方が違う。
でも少しレトロなボスコフスキーもいいんです。
 あと、小編成版のウィーン・リンク・アンサンブルのものも気持ちいい演奏なんですわ。

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コメント

yokochanさま こんばんは

ヨーゼフ・シュトラウス「天体の音楽」
いいですよね〜
あの大きさは何なんでしょうね〜
ボスコフスキーも懐かしいですね
良き時代であったのかもしれませんね〜
ヴィーナー・フィルハーモニカーも、あの頃の時代とはかなり音が変わってしまったように思います。
時代の流れでしょうが〜

(*´ω`*)

投稿: rudolf2006 | 2010年5月19日 (水) 17時15分

こんばんは。雨模様で星1つ見えませんね。それに街は明るすぎ。
ボスコフスキー、C.クライバー共に持ってます。
2009年にこの曲を指揮したバレンボイムは結果的、ワーグナー、ブルックナーが編曲したような重量級ウィンナ・サウンドと原典からかけ離れていて悲しい・・・。
今年80歳のニュー・イヤー・コンサート常連のマゼールはヴァイオリンを弾く指揮者だけどアメリカ人の振り方と荒々しさが強調されてあまり好みではない。C.クライバーが今年生きていたら80歳。本来ならニュー・イヤー・コンサートの指揮台にもっと立ってたかもしれなかった。
カラヤンも1987年に指揮してた以外にベルリン・フィルでセッションしてた。ドイツ、オーストリアを始め、ヨーロッパの指揮者によるものが優雅に聴かせてくれるようですね。

投稿: eyes_1975 | 2010年5月19日 (水) 19時41分

rudlfさん、こんにちは。
天体を10分足らずのワルツにしちゃうなんてすごいと思います。
シュトラウスファミリーの音楽は、それぞれが別々のテーマを持つ固有の世界であるところもまたすごい。

オケも指揮者も同質のコンビ。ボスコフスキーの唸り声まで聞こえて、なんだか嬉しかっです。
よき時代ですね、まったく。
そういえば、あと2ヶ月の沖縄も星がキレイでしょうね!

投稿: yokochan | 2010年5月19日 (水) 20時10分

eyes_1975さん、こんにちは。
久しぶりの本格的な雨ですが、そんなに鬱陶しくはないです。

クライバーのワルツやポルカは、もう天才的としか言いようがないものでしたね!
カラヤンの体に染み付いたような本物の社交のエンターテイメント。
これらに比べると、バレンバイムもマゼールも格が違いすぎですね。
ボスコフスキーは一番安心して聴けます。

クライバーが存命なら80歳ですか。
まだまだ活躍できる年齢なのに、無念です。
来年のメストは、オーストリア人。
楽しみですね。

投稿: yokochan | 2010年5月19日 (水) 20時23分

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