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2010年6月29日 (火)

シューマン チェロ協奏曲 グートマン&アバド

Mita_6msky
先週の夕暮れ。
夏至の日でした。
夕焼けの後は、晴れるけど、春や梅雨時は天候の変化が激しいから、翌日はたいてい雨。
でもね、この次の日は梅雨なのに晴れてむしむし、暑かったですよ。
なんだか、わからない日本の天気。
気象も亜熱帯・東南アジア系の日本。

選挙カーや街角演説もかまびすしい。
若者を中心にワールドカップは、日頃の不平不満や不安を忘れさせてしまう吐け口となっている。
ヨーロッパの強豪の衰退ぶりと、新興国の躍進。

でも、このサッカー熱狂は、一時的に麻薬みたいなもんで、社会情勢は、そんなことお構いなしに進んでいるわけで、強弱の格差はますます広がりつつあるし、物の売れない社会は、売り手の側からすると深刻な状態。
そしてなにより、政治の話題がお留守になってしまう・・・・。
気が付いたら、民主・自民の大連立に野党は少数政党のみなんてことになりかねない。

ワールドカップもほどほどに・・・。

Abbado_schumanbrhams

まだやってますよ、アバド特集
イタリア人アバドも、サッカーは大好きで、サッカー小僧が指揮者になったようなもんだ。
小澤さんはラガーマンだったし、一慨にはいえないけれど、優れた指揮者はやはり身体能力が優れていて、スポーツマンなんですな。

アバドが、若い音楽家を愛し育てるのはご承知のとおり。
30代の若いころからそうした傾向はすでにあって、各地のユースオケを好んで指揮してたりしたけれど、ここにアバドがタイトルを持ったオーケストラをまとめてみた。
間違ってたらご指摘ください。
 

       楽     団       任      期
  1  ミラノ・スカラ座  1968~1986年
  2  ウィーンフィル  1971~1991年
  3  ロンドン交響楽団  1979~1988年
  4  EC(EU)ユースオーケストラ  1978~1990?(創設者)
  5  ヨーロッパ室内管  1981~?(創設者) 
  6  シカゴ交響楽団  1982~1985年
  7  ウィーン国立歌劇場  1986~1991年
  8  ベルリン・フィルハーモニー  1990~2002年
  9  マーラー・ユーゲント・オーケストラ  1996~ (創設者)
10  マーラー・チェンバー・オーケストラ  1997~2003年  (創設者)
11  ルツェルン祝祭管弦楽団  2003年~  (創設者)
12  モーツァルト・オーケストラ  2004年~  (創設者)

超一流と若者オケ。
こんな経歴を持つ大物指揮者って、かつてない存在であります。
南米ベネズエラまでその視野に入っているから驚き。

何度も言うけど、アバドが無能だとか優等生だとかいうまえに、こうした経歴をつぶさに見て考えて欲しい。
こうしていつまでも若々しい音楽造りができるのですな。
この中に、もしかしたら、ニューヨークフィルやパリ管も入っていたかもしれない。
ニューヨークは、ウィーンのオペラのオファーがなければ、メータの後任として、本人もその気だったらしいから!

さてさて、現在のルツェルンのオケの主体となっているマーラー・チェンバーとのCDから、これまたルツェルンの贅沢なオケのチェロ奏者でもあるナターリヤ・グートマンと共演したシューマンチェロ協奏曲を聴きましょう。

グートマンのチェロはとても繊細で味わいが深い。
豊かなチェロの音色も堪能できるけれど、内向的で渋いシューマンの協奏曲の本質を突いたかのような美しくもじんわりと心に響くような木質感ただよう音色。
アバドの敏感かつ鮮烈なバックに乗って、シューマンの難解で取りとめのない音楽を丁寧に、ひも解いてくれるような演奏なんです。
でも、短い第2楽章にほとばしるのはロマンティシズムの境地です。

1850年、シューマンの後期の作品は、演奏によっては難解で、なにも残らずに、はかないまでにあっさり終わってしまう、そんなとらえどころのなさもある曲。
 気心の知れたアバドとグートマン、そして鋭敏な若いオーケストラのつくり出すシューマンは、一日の終りに、お酒じゃなくてコーヒーを飲んで、自分の内面とじっくり向き合いつつも、心を安らかにしてくれるような効能にあふれているのでありました。

6msky2_2 

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コメント

>サッカー
同感です。メディア、マスコミの過熱?ぶりはちょっとどうかと思います。

問題山積の日本と、ニッポンはまるで関係ないみたいな気分になりそうです。

>チェロ協奏曲
すてきなのが多いですね。

投稿: edc | 2010年6月30日 (水) 13時23分

euridiceさん、こんにちは。
サッカー熱も、ひと段落しそうですね・・・・。
昨夜は家人がうるさくて寝れませんでした(笑)

マスコミも、誰にでもわかるように、いまある問題をひとつひとつ、解説してゆくキャンペーンでも張るべきです。

シューマンのこの曲、渋いですが、味わい深いですよ。

投稿: yokochan | 2010年6月30日 (水) 23時42分

>サッカー
全く仰る通りです。こんな時だけ「ニッポン、ニッポン」ですもんね(笑)
ところで、アバドはシューマンの協奏曲は取り上げても、交響曲には全く手をつけようとしません。同郷のムーティが2回も全集を完成しているのと対照的ですね。「春」や「ライン」あたりを聴いてみたいものです。

投稿: EINSATZ | 2010年7月 1日 (木) 00時27分

EINSATZさん、こんばんは。
ニッポン!もようやく終わりましたが、げんきんなもんんで、寂しかったりします(笑)

アバドはシューマン好きなのに、渋いところしか指揮しませんね。
でも「ライン」をベルリン時代一度やっているそうです。
そして、今年もマーラーチェンバーかモーツァルト管でやるみたいですよ。
それ以外の番号は期待できそうもありませんが、楽しみです~。

投稿: yokochan | 2010年7月 1日 (木) 00時44分

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