シューマン 「献呈」 シュヴァルツコップ
4月ごろの花ですが、「ムスカリ」。
たくさん植えて、青紫の絨毯みたいにしてみたらとても美しいだろうな。
ぶどうみたいで、愛らしい花ですな。
男子からすると、青系の花は好きですぞ。
それに、どこかヨーロピアンな感じだし。
今日もシューマン聴いちゃいます。
それも短めで。
「献呈」は、誰もが知ってるシューマンの歌曲のひとつですね。
いうまでもなく、クララとの結婚の年、1840年に花嫁に捧げられた「ミルテの花」の第1曲であります。
ミルテは、婚礼の花飾りに伝統的に使われる花のことで、ドイツ名。
ギンバイカ(銀梅花)というらしいです。
こうしちゃうと、なんだか味もそっけもない名前ですよ。
ちょうど今頃、白い花を咲かせるようですから、まさにジューンブライドでございましょう。
26曲ある歌曲集の、第1曲は、まさに恋人への讃歌でありまして、こっ恥ずかしくなるくらいに、言葉の限りで讃えております。
R・シュトラウスにも、同名の歌曲がありますが、これはまた別の詩人によるもの。
そちらも、なかなかに情熱的な内容です。
でもなんといっても素晴らしいのがシューマンのこの「献呈」。
歌詞に何回、親愛の情で相手を呼ぶ「du」が入ることでしょう。
シューマンの思いのたけが、この短い曲の中にたっぷり詰まっていて、男子たるワタクシからすると、ロベルトさん、何もそこまで、という気になりますが、ともかくロマンの芳香あふれる名曲でございます。
かつて、わたしも、FDのレコードに合わせて、バリトンで歌ってみたけど、全然ダメでした。
きょうは、シュヴァルツコップの語り口のうまい、濃密な歌唱で。
ちょっと言葉への思い入れが強く、表情が濃すぎると思っても、それは歌姫シュヴァツツコップ。抜群の説得力です。
ムーアの伴奏も、さすがのものです。
名曲・名唱です。
このCDは、全部で4枚ある、彼女のソング・ブック。
モーツァルトから、ダニーボーイまで、世界の名歌がたっぷり収められてますよ。
ミルテの花は、フィッシャー=ディースカウのレコードでずっと聴いていた。
そう、エッシェンバッハとの歌曲全集の第1弾。
陰りがあって、敏感なエッシェンバッハの鮮烈なピアノに、一語一語を大事に旨さのかぎりのFD。シュヴァルツコップと同質性があります。
彼らの歌曲全集、買っちゃおうかな!
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コメント
シューマン祭でこの曲を弾いた方がいて、それはもうステキでした。
私も弾きたいなーー、そうしたらyokochanさん歌ってくれますか?
あぁ、でもキーを合わせないとダメかぁ。
それにしても一発目からシューマン全開ですかね。
ドイツ語だから聴けるけど日本語だったら
(/ω\)ハズカシーィ 穴があったら入りたくなっちゃうかもです。。。
投稿: はるりん | 2010年6月12日 (土) 13時26分
はるりんさん、こんにちは。
この曲、リスト編曲のソロ作品もあるみたいですね!
歌ってみたいけど、歌詞の内容はともかくとして、私の歌は、ワーグナー、それもウォータンやジークムントになっちまいますので、みなさま「ドン引き」となることでしょう(笑)
投稿: yokochan | 2010年6月12日 (土) 19時18分
yokochanさん、シューマンのリートって、FDでお集めになるんですか。でも今シューマンの作品番号付きを全部集めようとやっきになってますが、有名どころだけではない傍系の作品も捨て難いんですよ。FDだと、全部じゃなんだなぁ。それで、僕が目下狙っているのがハイペリオンの歌曲大全集。今年中に出るかどうかは微妙ですが、作曲されたものが全部入っていて、その上現代の名歌手の「素直な」美しい歌唱が満載。FDで「どうしても」と仰るなら、みどものFD(DGG)のを差し上げますよ。
投稿: IANIS | 2010年6月13日 (日) 15時56分
IANISさん、こんばんは。
ミーハーといわれてもしょうがない、巨人・大鵬・卵焼き状態のFD。
なんでもFDなら安全という、既成概念をもってますが、それ以上にFDは単体で好きなんですよ。オペラもリートも。
ハイペリオンは、シューベルトといい、シューマンといい、いい仕事してますね。
よろこんで、と言いたいところですが、あふれかえるCDでちっともめごとになっておりまして、スリム化&処分を余議なくされております・・・・。
家ではますます肩身が狭くなっております。
スリム化の暁きには、是非お願いいたします。
スラムだと大変ですがね・・・・。
投稿: yokochan | 2010年6月13日 (日) 23時53分