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2010年7月17日 (土)

アンネッテ・ダッシュ モーツァルト・アリア集

Rose_night
夜の公園で撮った「赤いバラ」であります。
ぎょっとするくらいに美しかったのでありますが、こうして画像にしてみると、そうでもない。
夜咲く花に惑わされませぬよーに、皆さまcoldsweats01

Anette_dasch1

またもや懲りずに美人歌手。
こちらの方は、ドイツのソプラノ、アンネッテ・ダッシュAnnette Dasch)様でございます。

そろそろ開幕。
夏になるとワーグナー熱がジワジワと疼いてくる。
バイロイト音楽祭が7月の25日に新演出の「ローエングリン」でもって始まる。
今年は、戦後バイロイトを率いてきたウォルフガンク・ワーグナー総裁が亡くなって迎える初めての年。
エヴァとカテリーナの異母姉妹による舵取りはいかに。
その「ローエングリン」は、異才のノイエンフェルスの演出に、ネルソンスの指揮、カウフマンのタイトルロールに、お馴染みガッロ(!)のテルラムント、ヘルリツィウスのオルトルート。そして、エルザには、アンネッテ・ダッシュが起用された。
こんな話題性のあるメンバーでの上演は、実験劇場たるバイロイトではかつてないこと。
逆に言うと、ちょっと無難に走り過ぎてるのではないかしら。
 まぁ、蓋をあけてみなくてはわかりませんが。

で、そのアンネッテちゃんを、エルザの予習に、ちゃんと聴こうということでモーツァルトのオペラアリア集を新宿塔で購入してきました。

Annete_dacsh
アンネッテ・ダッシュはベルリン生まれで、いまや各地の劇場でひっぱりだこ。
そんな彼女が、2003年に新国でデビューしていたとは驚き。
ホフマン物語のアントニア役で、しかもこの時はガランチャも同じ舞台を踏んでいるからさらに驚き!
新国、やりますねぇ~

まだ10年くらいのキャリアだけど、彼女の歌は落ち着きがあって、一本筋が通っている。
ドイツ人らしい折り目正しさがあって、そのキリリとしたお姿どおりのイメージの歌声なんです。
フランスの歌手にはノンシャランな芳香、イタリアの歌手にはのびのびとした明るさ、英国歌手には気品と陰りが、アメリカ歌手にはおおらかさが・・・・・。
おおざっぱなイメージでは、各国そういうことになるのかしら。
で、アンネッテ・ダッシュの歌には、まぎれもないドイツの生真面目さと完璧はフォルムがある。

モーツァルトをこうして次々に聴くには、少しばかり硬質すぎる声かもしれない。
でも、思わぬ声の強さがあって、音域がとても広くて、低音域には余裕すら感じるから、表現の幅が極めて豊か。
モーツァルトのあらゆる役柄を難なく歌っている。
スザンナ、ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィラ、フィオルディリージ、パミーナ、ヴィテリア・・・。

Annette_dasch2_2Annette_dasch3

最初は硬く感じたその声も、何度も聴くうちに耳になじんできた。
清潔で混じりけのない声質、ヴィブラートのかからない真っすぐな声。
10回目、聴いてます。
彼女の声のイメージが、耳にしっかり刻まれましたよ。

映像もいくつか観たけれど、雰囲気が可愛いことも手伝って、とても生き生きと快活な歌唱に感じる。ライブや劇場の人なのだろうか、CDには彼女のよさはおさまりにくいのかもしれない。
このあたりは、これから実績を積んで、エンターテイメント的な要素も加えて伸びてゆくのではないでしょうか。

「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「牧人の王」「ツァイーデ」
「皇帝ティトウスの慈悲」「魔笛」「ルチオ・シッラ」「コシ・ファン・トゥッテ」

  マルク・ピオレ指揮 ベルリン古楽アカデミー
                    (2007.ベルリン)


ドンナ・アンナとエルヴィラのふたりの女性の歌い分け、広い音域を駆使しヴィテリアの技巧を限りとするアリアの素晴らしさ、短いながらもドラマテックな声の威力を感じるルチオ・シッラ。
清廉な雰囲気が良く出ているフィオルディリージ。
 古楽オーケストラとのシナジーもとてもよくて、聴くほどに楽しめるアンネッテ・ダッシュのモーツァルトでございました。

テレビのインタビューとかで、いくつかネット上でその素顔を確認できるけれど、彼女、とっても気さくで明るい。
で、あたりまえのことだけど、彼女のドイツ語がこれがまた実に美しい。

歳とともに、ますます美人に弱い、さまよえるクラヲタ人。
また一人、お気に入りご贔屓歌手を加えましたぞ。

ザルツブルク音楽祭でのモーツァルト「牧人の王」。
表情がいいです。
指揮と演出は、おそらく来年バイロイトに登場する、次期北ドイツ放送響の指揮者、ヘンゲルブロックであります。すんばらし~いnote

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コメント

こんばんは。ヴォルフガング氏亡き後のバイロイト音楽祭。気になるのはやはり、演出でしょう。最近のオペラの傾向としては大衆向けの読み替え(リメーク)が主流。ミュージカルとオペラは違う分野に入りますね。
時代の流れもあるようだけど、歌唱陣もルックスのいい美人形。ダッシュはどうやらモツァルティアンのようですね。
素晴らしい映像を拝見しました。

投稿: eyes_1975 | 2010年7月17日 (土) 21時48分

いやいや!この美人のアンネちゃんとなんとかなりたいと思います^^CD買ったりコンサート行ったりして仲良しになれるもんならそうします^^どうしちゃったの?最近のオペラ歌手の状況!ほとんど風俗はいちゃってますよ?おじさんはウレシイけど、いいのかなー^^
ところで!最近のウレシイ事といえば!ついに!ついに!マリオデルモナコ皇帝のSPレコードを入手しました!!!すごいよ。。毎日クレデンザで聴きまくっています^^素敵。。。。この夏はこのレコードだけで生きていける!今年は、マリオデルモナコ大統領の直筆のサインも入手し、幸せな毎日を過ごしています。これから手に入れてウレシイといったら、デルモナコ教皇が生き返ってコンサートを開いてくれるしかない状態になってきています!!うれしやうれしや!オペラ界!!!!

投稿: モナコ命 | 2010年7月17日 (土) 22時55分

eyes_1975さん、こんばんは。
バイロイト初登場のノエンフェルスは過激な演出をする人なので、ちょっと不安です。
もちろん日本にいて、その舞台に接することができないのですから私ごときが、心配するに値しないのですが(笑)
 ここ数年、バイロイトもほかのドイツの劇場と同じように、先鋭の度合いを深めてますので、何がきてもいいのですがね。
日本でリアルタイムに聴けるのは、音源ですから、注目の指揮者と歌手たちの演奏を楽しむとします。

で、ダッシュは、いまのところモーツァルトや古典・バロック系。これから急速にロマン派・後期ロマン派にレパートリーを広げてゆくものと思われます。
期待大ですね。

投稿: yokochan | 2010年7月18日 (日) 00時28分

モナコ命さま、こんばんは。
ふふっ、そうでげすな、でへへへっ(笑)
ビジュアル優先化は、やはりオペラがCDからDVDにわたしたちの受容ツールが切り替わったことが要因ではないでしょうか。
 嬉しいじゃありませんか。
こうなると、カバリエやノーマンが妙に懐かしく・・・・・。

それにしても、モナコ命さまの、皇帝・大統領・教皇様への愛は、まことに素晴らしいものがございますね~
私も現職の美人歌手にばかり、うつつを抜かしていないで、過去の神々の歌声で、その復活を祈らなくてはなりませぬね!

投稿: yokochan | 2010年7月18日 (日) 00時39分

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