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2010年8月10日 (火)

バーンスタイン 「キャンディード」序曲とアリア 

Tokyo_tower20107
三田方面から、赤羽橋・東京タワー方面へ走るクラヲタ人。
運転しながら、やみくものシャッターを切ったら、こんな感じに撮れました。
タワーは、夏バージョンの白いイルミネーション。

1週間前に観劇したバーンスタイン「キャンディード」がどうしても忘れられない。
佐渡裕さんの熱意あふれる指揮と、完璧に出来あがったチームの出演者もよかったが、何といっても素晴らしかったのは、ロバート・カーセンのセンスあふれる演出。

情報満載の舞台は、1度ではとうてい把握できず、何度も観て確認したい想いが捨てきれず、週末のオーチャードホールにどれだけ行きたいと思ったことか。
ウォーナーのトーキョー・リングにも匹敵するくらいの、豊富なアイデアとその垂れ流し状態。
受け取り手は、それぞれにその意味を受け止め、自分の中で消化・解釈するという楽しみがある。

「キャンディード」の全曲盤は、まだ持ってないので、今日は序曲と私の大好きなクネゴンデのアリア「着飾って浮かれて・・・」を手持ちの音源で聴いてみる。

Previn_lso
序曲で、一番好きな演奏は、プレヴィンロンドン交響楽団
歌いまわしが実にセンスがよくって、おしゃれ。
軽快さと沸き立つような喜ばしさにあふれ、羽毛布団のように豪華な肌触りもある。
70年代のプレヴィンとロンドン響の演奏は、いずれも素晴らしいものばかり。
Fiedler_bpo
これぞ、アメリカン!
とか思いつつ聴くと、意外と渋い感じで、かなりシンフォニックにまとまってるのが、フィードラー指揮のボストン・ポップス
ヨーロピアンな雰囲気あります。
しかし、このオケはうまいもんだ。DGがこのコンビの録音をたくさん残したのに、日本では、あんまり発売されなかった。
Copland_bernstein
そして、ご本人バーンスタインの演奏。
ニューヨークフィルとの演奏は未所有、晩年のロンドン響との全曲ライブは遅すぎ。
ロサンゼルス・フィルとの演奏は、まさに自在そのもので、ご本人が一番楽しんじゃってるナイスな雰囲気。
ロスフィルの音色は明るいsun

Upshaw
このたびのオペラ観劇がなければ、クネゴンデはこんなに我がままで、お金大好きな女子だとは思わなかった。
 華やかな生活に、金銀ネックレスに囲まれて贅沢に生きるのと歌うクネゴンデ・・・・。
生真面目なお人よしのキャンディードは、子供をたくさん育てて小じんまり幸せに畑を耕しながら暮らしたい・・・。
この鮮やかな対比が面白いし、人間のサガを感じさせますな。

で、私が好きなのが、ドーン・アップショウの素敵な歌。
この人のきめ細やかで、明るい人柄がにじみ出たような歌声に、わたしはどこにでもいる等身大の女性を感じ取ることができる。
アメリカンな彼女、バーンスタインと同じDNAもありやと思わせる朗らかな歌いぶりnote
Emi_gala
ところが、このアリアを歌わせては、この人の右に出るものはいない。
ナタリー・デセイ様であります。
まさに王女さまの風格。
天衣無為、変幻自在、完璧無比・・・、どんな賛辞をも辞さないとてつもないすんばらしさsign03
それでいて、メカニックな王女さまだけど、全然冷たくなくて、あったかい歌声。
クールで暖かい、という妙な誉め方であります。
グライドボーンのガラコンサートのライブだけど、ライブとは全然思えない完璧さに驚嘆heart02

この映像をご覧ください。
目が覚めますeye



それから、忘れてならない私のアイドル、パトリシア・プティボンもこの曲が得意。
昨秋の来日時には、このアリアばかりか、キャンディードの最後の歌までも披露してくれた。
完璧な技巧を伴いながらも、デセイとはまた違う次元で、小悪魔的なカワユイ女子を歌い込んでました。
彼女の音源はなくって、ここでそのサワリが見れます。



佐渡裕プロデュース「キャンディード」記事 ①

佐渡裕プロデュース「キャンディード」記事 ②

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コメント

こんばんは。「キャンディード」序曲はバーンスタイン、ロサンゼルス・フィルで初めて聴きました。自作自演であり、カリフォルニア・サウンドでポップしていますね。後からメータ、ロサンゼルス・フィルも聴きました。同じオケでもこちらの方がシックな気がします。
両者共、これまでの指揮するオケが一致していていますね。
メータはデッカではアメリカ曲を取り上げていた。お坊ちゃましていますね。
都会派クラシックとしても楽しんでみよう。

投稿: eyes_1975 | 2010年8月10日 (火) 20時22分

eyes_1975さん、おはようございます。
メータ盤は、レコード発売時にFMから録音して聴きましたが、あの洒落たジャケットがよかったです。
パリのアメリカ人とアパラチアのカップリングもとてもよかったですが、たしかにシックで落ち着いてます。
作者の方がはじけてますね!

メータはいつも、ヨーロッパを向いていたのですね。
10月に題名のない音楽会で、キャンディードをやるみたいなので、是非ご覧くださいね!

投稿: yokochan | 2010年8月11日 (水) 08時34分

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