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2010年8月18日 (水)

プーランク 「田園のコンセール」 ロジェ&デュトワ

Nogurizawa
清流が涼しげでありましょう

ここは、群馬県の上野村の野栗沢川。
そう、日航機事故のあった村です。
あの事故の日、まだ独身サラリーマンだった私は、一人住まいのアパートに帰るやいなや飛び込んできたニュースに驚愕した・・・。

いまや子供に囲まれて忙しい夏を迎える自分。
宿題の素材にと、盆前に、この隣町の神流町に化石の発掘に行ってまいりました。
奥深いこのあたりも、恐竜時代は海との境い目だったわけで、恐竜の足跡なども現存してます。
汗だくになりながら、息子と1億2000万年前の貝を発掘して、喜々とする親父でした。

この上流に、秘湯・野栗沢温泉があって、汗まみれの体をさっぱりさせようと、狭い道を車で登りました。
そしたらありましたよ、温泉宿が。
Suribachi
ちょいとボケでますが、こちらが宿で、隣にうどんを中心とした食事処。
しかし、ここに入っても見事に誰もいない。
料金のかごがあって、そこに入浴料@500円を入れるみたい。
そんで、奥にある小さなお風呂にかってに入いる仕組み。
しっかし、このお風呂が実にマイルドで、サラっとしててよろしい。
この一日、あたしのお肌はすっべすべ〜。

異常なまでの大渋滞だったけど、息子と二人、いい思い出がたくさんできました。

Poulenc_concert_dutoit
 クラシカルなまでに懐かしい雰囲気の協奏曲。
ランドフスカから依頼を受けてプーランク(1899〜1963)が書いた、ハープシコード協奏曲、「田園のコンセール」。
1927年の作品で、軽快で小気味いいプーランクならではの作風で、クラブサンという楽器も意識した古典的な作品。
深刻、荘重、激情、悲劇性などとはまったく無縁の世界。
これを聴いて、「フランス風に整えられた田園にいる気分になる」と言ったプーランク。
確かにバロック期の整然とした幾何学的な庭園とその周辺の緑を思わせる上質な音楽だ。
はっきりとした3楽章形式で、軽快かつ爽快な1楽章、やや憂愁を帯びた田園牧歌の2楽章、脳天気なまでにあっけらかんとした3楽章。

ほんと、お洒落で、爽快な曲であります。

パスカル・ロジェシャルル・デュトワ&モントリオールの演奏は、聴かずしても、そのイメージが浮かびますね。
そう、まさにそのイメージ通りの絵に描いたような素敵な演奏は、文句のつけようがない。
ルージッチコヴァとマルティノンのレコードをかつてよく聴いていたものだが、そちらも非常に音楽的な演奏だった。
でも、どちらも、もう少し遊び心が欲しいかな・・・・。

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