カゼッラ 「イタリア」ラプソディ フロンタリーニ指揮
麗しのナポリタン
どなたも好きですよねぇ。
大衆的な洋食屋さんや、喫茶店のナポリタンが好き。
食べると、口のまわりがケチャップで真っ赤かになっちゃうし、シャツにはねないように注意が肝要だ。
粉チーズに、タバスコも必須アイテム。
甘さと辛さとマイルド感が嬉ちィ~
特別に、目玉焼きをトッピングしてもらいましたよ。
夏を偲んで聴く音楽。
今日は、その名も狂詩曲「イタリア」。
作曲者のアルフレード・カゼッラ(1883~1947)は、トリノ生まれの作曲家・ピアニスト・音楽学者。
プッチーニ後に捲き起った、オペラから器楽への回帰や古典復興の潮流に、レスピーギに少し先んじるかたちで乗った人で、マリピエロ、ピッツェッティらとともに活躍した人。
オペラもあるが、作曲の主体は、交響曲や管弦楽作品とピアノ作品。
マルトゥッチに認められ、パリではフォーレの弟子にもなったほか、後期ロマン派や新古典派の流れにもしっかり乗って、多彩な顔を持っているという。
こんな解説を読んじゃうと、これまた次々に聴いてみたくなる、クラヲタ人なのでした。
1909年、パリ滞在中に書かれたこの「イタリア」は、R・シュトラウスの同名の曲も真っ青のド派手で、濃厚エモーショナルのギンギンサウンドなのである。
はっきりいって、聴いてて恥ずかしいわ、あたくし。
なにもそこまで的な、くどくてわかりやすい、もろイタリア。
そう、最後の方で「フニクリ・フニクラ」が出まくりで、オケが荒れ狂うのです。
おまけに、トスティやマリオ・コスタの有名な歌曲もそこに絡みまくってハチャムチャな結末を迎えにおよんで、笑ってしまうのでありました。
前半も、イタリアの荒野かマカロニウエスタンっぽい妙にエキゾテックな雰囲気の音楽が横行するからまた面白い。
はぁ、そうですかって感じであっけにとられたまま終わってしまう19分間。
たしかに、イタリアであった。
でもしかし、カゼッラの作品、ほかはどうなってんだろ?
気になる作曲家ではあります。
シルヴァーノ・フロンタリーニ指揮 モルタヴィア国立管弦楽団
愛しのナポリタンのアップ。
東京タワーの近くの某喫茶店です。
あぁ、いま、食いてぇーーーーっ
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コメント
こんばんは。カゼッラは初耳で「イタリア」はどちらかと言えば、R.シュトラウスに行ってしまいます。ちなみに「狂詩曲」に対してチャイコフスキーの「イタリア奇想曲」もありますが、どういう訳か「イタリア」はメンデルスゾーンが知られていますね。どちらにしてもお祭りサウンドです。
目玉焼きナポリタン。偶然にも月見シーズンにぴったりですね。何しろ、マックの月見バーガーにあやかっているのでしょうか。(笑)
でも、日本は秋雨前線に引っかかり、本当のお月見ができません。急に雨が激しく降ってきました。
この日は旧敬老の日で祭りも盛んに開かれていた。子供の頃は御輿、山車によく参加しました。ハッピーマンデー以降は祭りが盛り上がりません。あの頃に戻りたいです。
投稿: eyes_1975 | 2010年9月16日 (木) 00時02分
eyes_1975さん、こんばんは。
今日は、雨がしっかり降りましたね。
お月様は、しばらく拝めそうもありませんが、目玉焼きで!
黄身をつついて、ナポリタンとからめて食べると最高!
で、カゼッラはレスピーギに負けじ劣らずのオーケストラサウンドです。
チャイコやシュトラウスもいいけど、たまにはこんなイタリアもいいかもです。
投稿: yokochan | 2010年9月16日 (木) 18時44分