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2010年9月 3日 (金)

シューベルト ピアノとヴァイオリンのためのソナチネ   ゴールドベルク&ルプ

Asakusa5
今日もまた浅草。
夕暮れの仲見世通り。
この時間になるとシャッターも締まりつつあって、そのシャッターにも粋ないろんな絵が書かれていて楽しめるんです。
ほろ酔いのワタクシ、それよりも、前から歩いてくる粋な女子衆に心奪われ、夢中になって、かつさりげなくシャッターを切ったのでございます。
むくつけき男子も写っちゃったけど・・・・・、でも、天井がオープンされ、暮れきらない藍色の空が、女子衆とともに、なんだかとっても爽やかな雰囲気でございましょう。
(誤解のなきように申し上げておきますが、この時は娘と一緒なんですよ、変な気持ちで撮ったんじゃないですよ、となんだらかんだら・・・・)

Schubert_vnpn
シューベルトはロマン派だろ、とお叱りを受けそうですが、ベートーヴェンを古典派とくくるのと同じくらいに、ロマン派のくくりに閉じ込めては、初期の若書き作品を見落とすことになる。
その両方の傾向を併せ持った作品のひとつが、3曲あるピアノとヴァイオリンのためのソナチネ
1816年、19歳の作品で、サロン的な機会を想定して書かれているから、これだけでも古典風な様相を呈しているし、ピアノが主体的なところもまたモーツァルト・チックであります。
昨日のベートーヴェンの大公トリオが1811年で、最後のヴァイオリンソナタもその頃と思うと、若きシューベルト作品は古典風な領域に軸足があるようだ。

でも、これらの音楽は、まがうことなくシューベルトのものであって、のびのびとした楽想や、短調のちょっとしたため息のようなフレーズに、そうしたものをチョロチョロと感じることができる。
ピアノの活躍が目立つが、特にそれは歌曲の伴奏のように感じることもあって、そこにあるのはまぎれもない、「歌」であります。

後の「二重奏曲」と「幻想曲」では、ロマンあふれる素晴らしい作品を書くシューベルトであります。

1番ニ長調、2番イ短調、3番ト短調
これらのなかでは、1番がもっとも有名だし、簡潔な3楽章形式でメロディアスな愛らしい作品であります。
2番は、なかなかに大きな規模に拡張しており短調の調性が悲しみの雰囲気をよく醸し出しているものの、歌は止められない。
3番の同傾向ながら、こちらの終楽章が歌謡性とリズムに富んでいて、初期の交響曲を思わせるところがうれしい。

ポーランド生まれ、フルトヴェングラーのもとでのベルリンフィルのコンサートマスター。
ユダヤ人ゆえに多々変遷を余儀なくされたゴールドベルクの最後の地は1993年の富山県。
晩年は指揮者として、新日本フィルで活躍したが、私は一度も聴く機会を持たなかったのが悔やまれる。
このヴァイオリンは、すっきりと真っ直ぐで雑味がまったくなくピュアな美しさを秘めているので、シューベルトにはまったくうってつけ。
ルプとの共演なんて、誰が考え付いたのだろう。
デッカはこうして、歴史的に素晴らしい顔合わせの録音をいくつものこしてくれている。
素晴らしいシューベルト全集です。

Sentokun2
は~い、せんとくんですよ~
無邪気に遊んでますよ。
しかしねぇ~

Sentokun1
怖いもの見たさで、この画像をクリックしてみてくださいよsad
都内のアンテナショップでは、彼との握手会もございますよ・・・・、う~む。

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コメント

おはようございます。HPのアップロードが出来ないで悪戦苦闘してご無沙汰状態でした。
これまたyokochanさんとしては意表をつくディスクですね。シューベルトのソナチネ、メロディのシンプルさと定式的ではありますが、古典楽式の枠組みが素直に組み合わさった素敵な音楽として、もっと評価されてもいい音楽だと思います。というか、シューベルトの初期作品全般にそれは言えるのですが。このような音楽を書いた人が、後になって悪魔的な幻想曲を書くのですから、シューベルトの30年余の人生の変貌ぶりに驚かされますね。

投稿: IANIS | 2010年9月 4日 (土) 08時44分

IANISさん、こんにちは。
HPの作業、この暑さもあって大変でございましょう。
アップの暁を楽しみにしております。

で、この意表をつかせてしまったシューベルト。
ほんとは、幻想曲といきたかったところが、ウィーン古典くくりで聴いてきた今週。すっきりとソナチネでいきました。
結果は大正解でして、久方ぶりに聴いて、心洗われる桂曲にございました。
そして、数年後には死と隣り合わせの曲ばかりを書くシューベルト。まさに驚きですよね。
時おり怖くなるときもあります。

投稿: yokochan | 2010年9月 4日 (土) 11時30分

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