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2010年9月29日 (水)

プロコフィエフ 交響曲第6番 プレヴィン指揮

Maihama1
秋のお刺身盛り合わせ。
生のアオヤギ(ぷりっと甘~い)、濃厚〆サバ(大好きー)、戻りかつお(大好物、脂ノリノリーっ)、生アジ(コリッコリ)、こんな4点盛り。
お酒も大量に摂取したことは、言うまでもありません。

新橋の「舞浜」という魚と地鶏焼きの店。
新橋は、サラリーマンの街だから安くて新鮮、そして、ここはお昼の焼き魚も行列の店。

Prokofiev_sym6_previn
新鮮といえば、アンドレ・プレヴィンが、ロサンゼルス・フィルの指揮者になったときは、これもまたナイスなコンビの誕生に沸いたものだった。
1985年、ジュリーニの後を受けて音楽監督に就任し、当時はロイヤル・フィルとの掛け持ちで、多忙な売れっ子指揮者だった。
プレヴィンといえば、ロンドン交響楽団(LSO)。
LSO退任後は、ピッツバーグ響の指揮者となり、さらにLSOと疎遠になるのを覚悟で、英国では、ロイヤル・フィルのオファーを受け、ピッツバーグ後は、ロス・フィルという具合に英国・米国でのポストを歴任したところが面白い。
 そのプレヴィンが、11月のN響に、またやってきてくれる。
N響の首席客演を引き受けたこのとも意外だった。
首の具合が悪く、長期の旅行が難しいとのことで、しばらく来日がなかったが、数年前から再びN響にやってくるようになった。
賞味期限切れとか、なんとか見る筋もありますが、マリナーと同じく、プレヴィンは相変わらずプレヴィンで、腰かけてよろよろしながらも、プレヴィン・オーラは絶大で、N響からまろやかで、親しみやすい響きを引き出すのがさすがのところだ。

今回のプレヴィンの演目は、ブラームスの3番と4番。
そして、武満作品にガーシュインの弾き振りと、プロコフィエフの5番。
2回のコンサートは、なかなか魅力的な演目で、プロコはしばらく演奏してないのではないかしら。
欧米のオケへの客演演目と同じものをいつも携えてくるから、きっと自信にあふれた演奏になりそう。
あと、N響メンバーとの室内楽なんてのもあって、多彩なプレヴィンが味わえる11月の初めなのであります。

さてと、今日は、プレヴィンとロサンゼルス・フィルがさかんに取り上げたプロコフィエフから、交響曲第6番を。
この曲、けっこう好きなんです。
2~4番がシャープでモダンな厳しめの作品なのに対して、5~6番は旋律的で聴きやすく、一方で機知に富んでいて爆発的でもある・・・。
こんなイメージを単純にもっている。

1946年の作曲で、翌年にムラヴィンスキーにより初演。
いうまでもなく、この時のソ連は、戦勝国として、そして共産国として絶頂にあり、わが日本は敗戦のどん底にあって、この赤い国に北の島々を掠めとられてしまった時でもあります。
3楽章形式で、終楽章の明るく快活なヴィヴァーチェは勝利の美酒に酔うようにも聴こえるが、ここはショスタコーヴィチと同じように、はちゃむちゃフィナーレの中に隠された作者の警鐘があるともいう。
メランコリックな懐かしい旋律と、暗い雰囲気が交互に相まみえる長大で複雑な1楽章。
このクールでかつ優しい旋律の宝庫は、まさにプロコフィエフならでは。
緩徐楽章にあたる2楽章の優美なことといったら、バレエ音楽のひとコマのようであります。しかし、どこか小骨が刺さったように、何か問いたげなのです。

プレヴィンとロス・フィルの演奏は、一聴、乾いた印象を与えるが、これはロイス・ホールのややデッドな響きを優秀なフィリップス録音陣がまともに捉えてしまったからかもしれない。
しかし、プレヴィンの本質ともいえる音色の暖かさと、ロスフィルの明るさが見事にマッチして、プロコフィエフのモダンな響きを軽いタッチで捉えている。
外面的な効果を狙うことは押さえこんでいて、2楽章の深い響きに、プロコフィエフの問いたかった戦争の悲しみを歌い込んだ感があるのです。
ある意味渋い演奏。
本場系の演奏は疲れてしまうので、西欧風のプロコやショスタコが好きなわたくしです。

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コメント

しめさば。。。。

プレヴィンさんとロンドン・シンフォニー、関係はいいんじゃないかな。桂冠指揮者だし、去年のシーズンは残念ながらキャンセルになってけど、今シーズンも振りに来るし。
チケット取ってないけど、この記事見てたら、しめさばじゃなかったプレヴィンさん聴きに行きたくなっちゃった。

投稿: つるびねった | 2010年9月30日 (木) 07時24分

今晩は。プレヴィンのプロコ6番は未聴です。ロンドン響を指揮したシンデレラと古典交響曲が好きです。プレヴィンのプロコフィエフというと合わせ物が上手いというイメージがあります。チョン・キョンファと共演したヴァイオリン協奏曲2曲やアシュケナージのピアノに合わせたピアノ協奏曲全集の伴奏はいずれも絶妙な上手さです。ロス・フィルを指揮した交響曲は全集になるはずだったのが未完に終わっていますよね。
 プロコ6番は小澤さんとベルリンフィルの全集に入っているのしか持っていません。1・2・5・7の4曲が好きなのですが、あとの曲も真面目に聴かなくてはなりませんね。2番は怪獣映画の音楽のようなグロテスクな第1楽章が好きです。
 プレヴィンは賞味期限切れとは失礼なことを言う人がいるものですね。まだまだ頑張って欲しいものです。

投稿: 越後のオックス | 2010年9月30日 (木) 21時03分

こんばんは。プロコの「第6番」私はプロコは小澤の「全集」後、デッカの選集からですが、アシュケナージがあります。なお、アシュケはオクタヴィアでプロコのチクルスを作るようです。
確か、プレヴィンのロシア物は1965年にRCAで録音したショスタコの「革命」が古いのでしょうか。(タワレコ企画で所有しています)もし、知ってたり、私が間違ってたらごめんなさい。今度、プレヴィンの「第6番」デッカで出てくれないかな。
プロコの「全集」はゲルギエフのロシアの香りがするのが欲しかったが、評判が今ひとつなので購入を断念しました。日本人に味の濃すぎるボルシチは合わないのかな。

投稿: eyes_1975 | 2010年9月30日 (木) 21時22分

つるびねったさん、こんばんは。
ロンドンじゃ、しめさばは食べれないでしょうか。
刺身は日本人の特権かもです。

そうそう、プレヴィンは、ロイヤルフィル後は、ロンドン響とよりを戻してますね。
やっぱり、プレヴィンはロンドン響。
今シーズン登場するんですね。
やっぱり、N響じゃなくて、LSOで聴きたいですよ、しめさば、じゃなくてプレヴィン様!

投稿: yokochan | 2010年9月30日 (木) 22時12分

越後のオックスさん、こんばんは。
プレヴィンは、EMIにもLSOとそこそこ、交響曲を録音してますが、そちらを合わせても全集にはならず、結局同じ曲の再録音で終わってしまいました。
2~4が未着手なので、手の内に入ってないのではないかと思います。
プロコフィエフの交響曲は、実は私もまだまだでして、2番と4番、7番が聴きこみ不足です。
まだまだこうした曲がたくさんあって、気が急きます(笑)
プレヴィンは、歳のわりに、体調の問題もあって老けてみえるから、そんな風に思われるかもしれませんね。
まだまだ活躍しますよ。
そしてピアノの名手であることにも変わりはありませんし!

投稿: yokochan | 2010年9月30日 (木) 22時24分

eyes_1975さん、こんばんは。
プレヴィンのロシアものでは、おしゃるように、RCAのショスタコが一番古いかもしれませんね。
同時期は、チャイコやRコルサコフ、ラフマニノフなどでロシア一色でした。

プレヴィンも全曲到達せず、アシュケさん、デュトワのデッカ組も叶わず、プロコフィエフの全集はなかなか鬼門のようですね。
2度目のアシュケさんは、今度は大丈夫そうです。
ご指摘のゲルギーの全集。
私、持ってます。
でもまだ全然聴いてませんで、どうも聴く気がおきないんですね、これが。
ボルシチが食べたくなったら、感想をブログでご案内しますね(笑)

投稿: yokochan | 2010年9月30日 (木) 22時31分

こんにちは。
第6番は残念ながら廃盤ですね。
私は大枚叩いて買い戻しました。

11月の2公演のチケットを取りました。
ブラームスの3番は録音も無い筈なので、とても楽しみです。
浜離宮は油断してたら早々に売り切れてしまいました。

投稿: ぽち | 2010年10月 1日 (金) 14時56分

ぽちさん、こんばんは。
プレヴィンの音源は、フィリップスといいEMIといい、肝心なところがほとんど廃盤で困ったものですね。
執念の獲得、お気持ちがよくわかります!

私も2公演楽しみですが、浜離宮は当日で、なんて思ってたらとんでもないことになってたんですね・・・・・。
残念。

投稿: yokochan | 2010年10月 1日 (金) 23時05分

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