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2010年10月15日 (金)

R・シュトラウス 「アラベッラ」 新国立劇場公演

Arabella1
新国立劇場シーズンオープニング、R・シュトラウス「アラベラ」を観劇。
全部で6回上演のうちの5回目。 熟してきてます。
アラベラ関係の記事・ブログは、読みたい欲求を抑え込み、白紙状態で迎えました。

ところで、いつから「アラベッラ」になったんだ?
独語読みをしたら確かに「アラベッラ」かもしれず、抑揚を付けずに「アラベラ」というより「ベ」を強調して呼ぶとそれなりに聴こえる。
でもなんだかなぁ~、長年親しんだ「アラベラ」がいいぞ。
タイトルのみ新国さまにならって「アラベッラ」とさせていただきます。

平日のせいなのか、演目のせいなのか、わたしは、大好きなシュトラウス作品のひとつでもあり、おおいに楽しんだが、劇場の雰囲気はややクールで反応弱め。
幕間も皆さん静かで、このオペラのことや、シュトラウスのことを語っている方も少なめ。

咋シーズン・オープニングはオテロ、その前はトゥーランドット、さらにその前がタンホイザー。
そうなると、次は必然としてシュトラウス

でもやっぱり、シュトラウスでも「アラベラ」くらいになると馴染みが薄いのと、このオペラは淡々とした劇の運びだから、盛り上がらないのか。
シュトラウスの好んだ女性が主役の揺れ動く心情ドラマ。
そこにつけられた精緻でクリスタルのように美しい響きと洒脱な音楽。
純情なる姉妹の愛が突然現れた田舎王子様や日頃近くにいた男性によって成就するという、いわば日本人好みのわかりやすいシナリオ。
しかも、そこに放蕩だけど娘を愛する親父や、その親父を憎からず支える母親も出てくるからよけいに私たちの感性にぴたりとくる。
 静かな劇場の雰囲気は、もしかして皆さんシミジミと劇と音楽に浸っていた証しなのでしょうか。大騒ぎするような内容のオペラじゃないし。

Arabella_1

   アラベラ:ミヒャエラ・カウネ    マンドリーカ:トーマス・ヨハネス・マイヤー
   ズデンカ:アグネーテ・ムンク・ラスムスッセン
   マッテオ:オリヴァー・リンゲルハーン
   ヴァルトナー伯爵:妻屋 秀和   アデライーデ:竹本 節子
   エレメール:望月 哲也       ドミニク:萩原 潤
   ラモラル:初鹿野 剛         フィアッカミッリ:天羽 明恵
   カルタ占い:与田 朝子

     ウルフ・シルマー指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
                   新国立劇場合唱団
                   合唱指揮:三浦 洋史
     演出:フィリップ・アルロー
     衣装:森 英恵
                        (2010.10.14@新国立劇場)


愛すべきオペラ「アラベラ」。
シュトラウスの15のオペラは、みんな好きだけれど、この作品は、ばら騎士・カプリッチョ
・影なし・アリアドネなどとともに、上位にあるオペラ。
あっ、ダフネもダナエも、インテルメッツォ、無口も・・・・あぁ、みんな大好き、気の多いわたくしです。
ともかく、当ブログでは何度も書いてますが、オーケストラ作品以外、オペラのシュトラウスをなんでも聴きこんで欲しいと思ってます。

字幕を見ながら観劇して、つくづく思うのは、あたりまえのことながら言葉と音楽の不可分性。
そんなことは当たり前のことながら、ワーグナーはライトモティーフの高度な手法によって人物や、その心情・背景も雄弁に描きつくした。
シュトラウスは、音楽もそのひと手段として、音によるリアルな描写を極めたわけで、今日のオペラを見ながらも、人物がちょっと勇ましい言葉を口づさめば、音楽はそれに合わせて急変したり、場合によってはある楽器にちょろっとそれ風の色合いを出してみたり・・・。
全曲のすべてに渡って、毛細血管のように、このような仕掛けが微細に施されていて、精密な音楽が出来上がっているのだ。
 だから大まかに見ると、アラベラには達観したかのような透明感あふれる雰囲気が、ズデンカちゃんには、かわいい、でも中性的な曲想が、マンドリーカには大胆かつ野性的かつ純なムードが、マッテオ君には、一方的な情熱が・・・・。
こんな要素が、その時のムードに応じて絡み合って出来上がっている。
・・・・、そんな風に思いつつ観劇するゆとりもございました。

で、まず自分が感じた全体像を総括しちゃうと、歌とオーケストラは◎、演出は○、衣裳は△、といった感じです。
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アルローは、新国アンドレア・シェニエをまだ観てないので、今回が初アルロー。
大成功だったバイロイトの「タンホイザー」の舞台写真で観知っているイメージは、曲線のうまい活用と、カラフルな舞台カラー。
そして、今回の「アラベラ」の舞台も、ともかくカラーが美しい。
全体のイメージは「ブルー」。それを基調色として、彩なす舞台はとっても美しかった。
そして、曲線もまんま曲線で回廊に巧く使っていたが、手すりがシンプルだったり全体が簡潔すぎて見た目、機能的すぎでもあった。
このあたりは、緊縮予算も影響してのことだろうか・・・・。
時代設定を1860年のウィーンから、1930年頃のウィーン、そう、シュトラウス作曲当時のナチス台頭の一番きわどい時期。でも芸術・文化が爛熟期であった頃に移しての演出。
 

こうした時代設定の移し替えは非常に自然で、違和感はなかった。
しかし、これまでの豪華な舞踏会やもったいつけた社交の場面などの舞台に慣れ親しんできたので、この殺風景な舞台は物足りなく思えたのも事実で、すべて白日の元にさらされてしまって風情不足か。
恋人達4人は、それなりにシリアスな存在として、描かれているが、それ以外の人物達は、背景の衆も含めてコミカルで、その動きもわざわざ滑稽な存在になっていたと思う。
このオペラにはそうした側面があるのは事実で、恋するカップルたちを際立たせようとの意図であろうか。 しかし、過ぎたりは及ばざるがごとしで、背景にうごめく衆人らが、シュトラウスの美しい音楽を相殺してしまっていたように思える。
パンフレットには、アルローは、複雑なキャラ、ズデンカを主役に据えてもいいくらいと述べているが、彼女がそのように存在していたかというと、そうでもなかった。
それは、ちょっとぽっちゃりで、動きが女性的に過ぎたズデンカ役のラスムッセンによるところも大きい。
普段はあまり目にとまらないホテルマンとか、そもそも出てこない生真面目なメイドさん、マンドリーカの従僕トリオなど、面白い存在と仕立てたところが、ユニークなところ。
ことにメイドさんには泣かされてしまった。
常に気の毒そうに、ズデンカに同情していて、最後にパパ・ママと下着姿で自分の思いを遂げたこととの過ちを告白したときに、彼女はズデンカの小さな靴を抱えて出てきて、それこそ泣きながら涙ながらに靴をはかせるんだ。これにはお父さん、まいりましたよ。
あと、気になったのが、タバコ。
みんなやたらと、プカプカと煙を出して吸ってます。
こんなことができるのは、電子タバコのおかげだけど、タバコを嗜まないものとしては、見てるだけで苦しい。
それに、そんな姿がカッコよく映るもんだから、禁煙しようとしてる方々には毒だし悪影響ですよ・・・・・。

このように、ピリっとしたアイデアは満載だけど、ちょっと消化不良の演出。

わざわざ森英恵に託した舞台衣装。
ブルーのアラベラのドレスやマンドリーカのカッコイイスーツ、ダンサーたちのせくしぃ~なおみ足強調など、個々にはさすがと思わせるものばかりだったけれど、かえってそれらが浮いてしまう結果になったのでは。
先に記した衆人たちも、色とりどりなものだから、舞台の色彩が拡散しすぎてしまい、落ち着きがなくなった。

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歌手の皆さんは見事。
光っていたのは、パパママ。どちらも日本人歌手として、主役たちに全然ひけをとっていない。特に、久々の普通の人間を演じた妻屋さんの本場仕込みの独語の見事さと役作り。
竹本さん、マーラーのメゾなどで欠かせない人だけど、豊かな声で、しっかりした母キャラも見事に打ち出してました。
天羽さんのコロラトゥーラも完璧だし、歌に気持ちが宿ってましたよ。
 さて、肝心の主役たち。
その存在感からして、マイヤーのマンドリーカが際立っていて、最初のワイルドな登場ぶりからして先の悩めるヴォツェックの強いイメージを払拭してしまった。
豊かな声量と性格表現の確かさとを兼ね備えた心地よいバリトン。
FMでパリでのウォータンを聴いて感心したけれど、この若々しいバリトンは今後注目であります!
 カーテンコールで、マイヤーが一番ブラボーを浴びてしまい、トリに出てきたアラベラのウネには、ブラボー少なめで、ちょっと気の毒。
清楚なビジュアルと清潔な歌唱は、まさに正しいアラベラだったけれど、ちょっと地味な感はぬぐえなかった。これは、演出の意図も影響してたかも。でも彼女、美しい方です。
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 ズデンコ君=ズテンカちゃんは、北欧出身のラスムッセン
可愛いけれど、ズデンカっぽくないかも。ツィトコーワがよかったなぁ・・・。
声の力では姉を上回り、繊細さでは姉の比でない、という感じ。でも彼女、かわいい方です。
 痩身でしゅっとした、リンゲルハーンのマッテオ。最初は情熱に満ちた輝かしいテノールだったけど、後半は苦しかった。
求愛3紳士は、意外とこのオペラのキモでもあるが、望月・萩原・初鹿野の3氏はいずれも素敵な振られ男ぶりでした。

最後にオーケストラ。
お馴染みとなったシルマーの指揮は的確で隙なし。
オペラ指揮の手だれとして、全体をてきぱきと統率してゆく技は見事なもので、シュトラウスの千変万化する音楽を巧みに描きつくしていたと思う。
あとは、舞台にあふれる色彩に反して、オーケストラの色と香りの不足。
こればかりは、いかんともしがたいかもです。
ちなみに、休憩中に指揮台を覗きこんだら、シルマー氏の指揮棒は、持ち手の部分にコルクのようなものがなく、巨大な箸みたいだった。

舞台の様子をごく簡単に。

1幕
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ホテル住まいの破綻寸前のヴァルトナー伯爵家の一室。
ブルーの壁には、クリムトの有名な絵が4枚かかっている。
左手にドアが4つあり、そこから家人たちが出入りするほか、奥は入り口で、そこが明るくなることで、来訪者がわかる仕組み。
アラベラは、毛のマフに両手をくるんで登場し、オーバーを脱ぐとズボン姿。
そして、右手には、ブラインドがかかった窓があって、アラベラとズデンカのえも言われない素敵な二重唱のときに、アラベラがそれを開くと、外は雪が降りしきっているのだ。
これは美しい。
 マンドリーカがヴァルトナーのもとに登場したときは、彼はキツネの効果な毛皮を首に巻いていて、鞄を持ったお供3人。地所を示すのに大きなカラー地図を広げてました。
これを見て、ウォーナー・リングの地図を思ったのは私ばかりではないかも・・・・

第2幕
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真ん中の回廊から下り立つアラベラ。
青と青系カラーで埋め尽くされた真っ青の舞台。
空には満天の星と、満月が光っている。雪が止んだんだ。
アールデコ風でもあるが、ちょっと安普請。予算ないもんですんません的。
左右はカフェになっていて、真ん中でいろんなことが進行してるのに、ヴァルトナーはずっとカードにふけってる。(もちろんタバコもくもく・・・・)
 二人の恋人の出会いと、告白の素晴らしい二重唱は、この舞台の前にこれまたブルーの紗幕カーテンを引いてそこで行われるが、後ろの出来事が丸見えなので、落ち着かず。
階段でご夫人が、気分を悪くしてうずくまってる。これが気になってしょうがなかった。
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フィアケルミリはこれでいいのでしょう。
お決まりの役柄だし、ブルーの中に際立つ赤。
モエ・ド・シャンドン(シャンパン)は少なめだし、中は空でリアル感なし。
まき散らす花も白だけで、ちょっと華やかさがない。
台本では、街中の花屋から買い占めて、ばらや紅白の椿を撒くはずじゃなかったかな?

当時流行の記念写真が何度もフラッシュを焚いてました。
空の月は微妙に位置を変えてます。
マンドリーカの心情を映すかのように。

第3幕
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なかなかに美しい3幕のホテルのロビー。
吹き抜けの空には、夜も更けて、今度は雲行きが怪しくなって雪が舞っている。

階上が部屋になっていて、マッテオはズボンからシャツをはみ出しながら、タバコをくゆらし事致した満足感に浸っている。
アラベラが楽しそうに帰ってきて、そのあとマンドリーカと両親が帰ってくるのだが、そのお供はカード仲間ばかりでなく、振られ組やフィアケルミリや踊り子さんなど、その他大勢が勢ぞろいしちゃう。
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こんな衆目の中で、気の毒なズデンコは女の子の正体を明かすわけだし、痴話喧嘩もみんなに丸見え。
涙誘う、先のメイドさんの一件があり、舞台は徐々に収束に向かうが、ここでも台本にはないと思われる占い師がちょろっと出てきて責められたりする。
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シュトラウスのオペラの大団円。
主人公の女性が、すべてを達観し、澄みきった心境に落ち着く。
絶美のオーケストラにのって、その心情を歌うが、階段にドレス、ブルー一色の中で歌うカウネのアラベラは本当に美しかった。
そして、シュトラウスの言葉にすることができないほどの美しい音楽。
わたしは、当然に涙ウルウル・・・・。

婚約のしきたりたる、グラス一杯の水。
マンドリーカが飲み干し、派手にグラスを投げて割る。
いいですね、この展開。
私が観てきテレビ放送やDVDは、アラベラは「あるがままの私を受け止めて!」と歌って、階段を駆け上がり、それを喜びの顔で見送るマンドリーカで幕になるケースが多かったように記憶してます。
今回は、階段の中ほどで、ふたり熱く抱擁して、シュトラウスらしい洒落た急展開のエンディングとなった。
これもまたよし。心が熱くなった終結でした。

注文はいろいろ付けたけれど、なんだかんだで、素晴らしい上演でした。
なんといっても、R・シュトラウスの音楽が素晴らしすぎるのですからね

「アラベラ」の過去記事

 「ショルティ&ウィーンフィルのアラベラ」

 「ハイティンク@
グライドボーンのアラベラ」

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コメント

さすがにシュトラウス大好きなyokochanさん!
通常の記事の1.5倍の大サービスで圧倒されました。僕の感想はプラス・マイナス半々です。音楽は素晴しく美しい。けれど、ホフマンスタールがシュトラウスの受けを狙ったのか、「音楽のための音楽」と同意義で、「言葉のための言葉」という感じが強く、「影なし女」から長いインターバルを置いた結果、リアリティが薄まってしまったように思いました。このオペラの台本は恐らく喜劇と僕は感じましたが、余りにも音楽が美しいので、マッチしていない-そう思えて仕方なかったのであります。生意気ですが。
だからアルローの美しいステージと優雅な演出、森の素敵な衣装も齟齬してしまっていたのではないか-そう思うのです。アラベラというヒロインの性格も悪いし、ズデンカのキャラクターもドジばかりの可愛そうぶりが鼻につく。これでは、振られ三人衆、マッテオ、果てはマンドリーカも、女どものイノセントな結婚願望に振り回される哀れな存在に思えてなりません。
「トラヴィアータ」に対する「ロンディーヌ」と同じ関係で、ほぼ同時期に作曲されていたベルクの「ルル」と表裏一体の関係-こと女性の隠された内面にメスを入れるという点では-にあるのではないでしょうか。
3階では歌手の声量がイメージしづらく、シルマー指揮する東フィルのソノリティが荒く暴力的に感じられたことも残念でした。
翌日聴いた2つの演奏会のほうが余程胸に響きましたが、こんな日もあるのですね。詳細は後日アップのHPで・・・。

投稿: IANIS | 2010年10月16日 (土) 01時41分

こんにちは。待望の「アラベラ」ですね。
5回目とあってずいぶん舞台は手慣れてきたような感じですね。歌手も余裕が出てきた気がします(←文面から想像)。ことにマンドリカ役は初日は外見以外はそんなに声の印象がなかったもので、場慣れしてきたのかも。その反面マッテオ役の歌手は疲れてきたのかなあと。靴をはかせるメイドさんは私も強い印象を持ちましたが、さすがに初日はウルウルまではこなかったです。メイドさんの演技も慣れてきたのかも。(そのあとズデンカのかつらを届けに行ったのもじっと見てしまいました、私)

確かにいい舞台だったんですが、私はどうもアラベラの歌手がいまいち・・・。思い出すとそれだけに悔いが残ります。やっぱりツィトコーワたんみたいに声も姿も美しい歌手って世の中にそんなにいないんですねえ。ツィトコーワがソプラノだったらなあ。

投稿: naoping | 2010年10月17日 (日) 09時25分

こんにちは。いよいよ新国のシーズンが始まりましたね! 私も同じく音楽◎衣装△だったと思います。第一幕最後のアラベラの衣装の青いリボンが唐突すぎて、なんだか人身御供なアラベラを象徴しているようでえげつない感じでした。

私もシルマーには本当に感服しました。あとはオケががんばってくれれば。。N響とのコネができているであろうシルマーですので、メルクルのようにだだこねて欲しいなあ、と思います。

ズデンカ、ツィトコーワに歌って欲しいというのは、私も同感です。あの深い声をもう一度聴きたい。あと3ヶ月の我慢です。

おっしゃるとおりタバコのシーンが多かったですね。いつだったか、新国でタバコがでてきたんですが、あのときは本物を吹かしていたらしく臭いに辟易しました。

ハイティンクのアラベラ、私も聴いてみたいです!

投稿: Shushi | 2010年10月17日 (日) 12時05分

IANISさん、こんにちは。
旅してまして、疲れてしまって遅くなりました。
アラベラの上演の難しさを強く感じた美しい舞台。
IANIS兄のおっしゃる通りですね。
ばらに次ぐ二匹目のドジョウは、やや大衆受け狙いすぎでしょうかね。
それにしても、最高に美しい音楽です。
ショルティのソフトフォーカスな映画盤がオーソドックスで夢見るようで、わたしには一番しっくりきます。

アラベラのファム・ファタール説は説得力ありますね。
実際、多くの男を袖にして、勝手に娘時代にさよなら、ですから夫になる男も気が気じゃない。
あるがままの自分を受け入れて・・・、なんて言われちゃうと怖いですわ。
男がつくり出す女性像ですからして、女性陣からしたら反発必須ですが、お人形さん的なアラベラに別れを告げて、新たなアラベラ像を打ち立ててくれる演出を見てみたいですね。
私は、1階席でして、東フィルが想定外のしなやかさを出しているのに驚きました。
カウネは声量いまひとつでしたが、みなさん声はしっかり届いてました。
シュトラウスのオペラは、中劇場クラスでいいのかもしれません!

投稿: yokochan | 2010年10月17日 (日) 13時09分

naopingさん、こんにちは。
そうです、ようやく行ってきました。
今回は、フィガロと交互に上演してますから、期間的には長い公演ですね。
歌手もペースを作りやすいし、内容も落ち着きやすいのではと思います。
マイヤーは、ほんとよかったです。でもビジュアルはちょっとむさくるしいけど。
あのメイドさん、なにかやってくれると思ったら靴でした。
鬘もありましたねぇ。
あと、本文には書かなかったけれど、あの占い師は、塩沢とき、ざぁましたね(笑)
アラベラは美しいものをたくさん見ちゃってるから、目も肥えてしまってるんですね。
ツィトコーワたんは、ブランゲーネじゃなくって、こっちがよかったですねぇ。

アラベラにトリスタン、疲れますね・・・・

投稿: yokochan | 2010年10月17日 (日) 13時31分

Shushiさん、こんにちは。
暑くてまだ先だと思ってたら、新国のシーズンが始まってました。
最後の方を取ってましたので、プリミエをご覧になった方の記事を拝見して、もう来たか、と驚いてしまいました。

アルローの舞台とあの衣装は、まったくマッチしてませんでしたね。
演出がちょっと曖昧になってしまった感があります。
 ツィトコーワ待望論は多いです(笑)
彼女が歌うなら、なんでも観てみたいですね。
あの可愛いフリッカとオクタヴィアンが忘れられません。

シルマーは、春のパルシファルに次いでのヒットです。
新日フィルもピットに入るのですから、N響も定期的に入ればいいと思うのですが。
サンティという名人がいるのですからね!

劇場ではちょっと前まで、本物のタバコをくゆらせてました。
私も、スモークが出てきただけでむせってしまうので、本物はキツイですね。
ハイティンクの映像は、なかなか落ち着いていていいですよ。是非どうぞ。

投稿: yokochan | 2010年10月17日 (日) 13時44分

こんばんは。
タバコを吸う演出では萎えてしまいました。当方には下品と感じさせられました。すでに伏線はありましたが。三連休の最終日でしたので、いつものお寿司屋さんもお休み。タイトルロールに表現力なく、休憩二回ともビールを注入してしまいました。遠征お疲れさまでした。当方は連休でひかり取れず、こだまで帰りました。

投稿: Mie | 2010年10月17日 (日) 19時41分

Mieさん、こんばんは。
タバコはやはり気になりましたか。
アルロー氏も愛煙家なのでしょうか?
気分転換という意味での扱いのようでした。

連休中の楽旅は、普段と違うので疲れますね。
新国のブュッフェは、他の劇場を圧する充実ぶりだと思います。ワインはワンコイン。
びわ湖のワインはあと100円プラスでした。
来年の演目は不明ですが、毎年の恒例にしたいと思ってます。

投稿: yokochan | 2010年10月18日 (月) 01時02分

新国のアラベラ、終了しましたね。R.シュトラウスは、サロメは相当好きですけど、他のはそこそこ、アラベラはお話として一番違和感大なんですけど、劇場鑑賞はやはりおもしろかったです。

あのメイドさんははじめから注目でした。恥ずかしながら音楽はほぼBGMなので、ああいう登場人物がいると退屈しなくていいです。

こちらも恥ずかしながらですけど、鑑賞記事、TBします。

投稿: edc | 2010年10月18日 (月) 08時12分

euridiceさん、こんばんは。
TBありがとうございます。
まぁ確かに変な話ではありますね。アラベラ。
ブッファを強調しすぎても落ち着きませんし、演出家泣かせのオペラかもしれません。
でも楽しい舞台でした。

メイドさん、最初からチョロチョロしてると思ったら、最後にやってくれましたね。
以前の、ドン・ジョヴァンニに出てきた可愛い女性を思ってしまいました。
そういえば、あの時の女性は、モデルさんだったのに、オペラ歌手を目指すとか言ってブログを閉鎖してしまいました。
関係ないお話で恐縮ですが。。。

投稿: yokochan | 2010年10月18日 (月) 23時02分

>ドン・ジョヴァンニに出てきた可愛い女性
私も彼女を思い出しました。ひょっとしたら、あの俳優さん(モデルさんだったのですか・・)かとおもったりしましたが、違ったんですね。オペラ歌手ですか?! あのときのご主人さまにすっかりあてられちゃったのかな???

投稿: edc | 2010年10月19日 (火) 07時26分

euridiceさん、おはようございます。
彼女のブログを見ていたら、ある日突然、「わたしオペラ目指します」なんて書いてあって、そのブログをやめてしまいました。
わたしも、あてられちゃった説を支持します!

投稿: yokochan | 2010年10月20日 (水) 08時42分

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