モーツァルト フルート協奏曲 ツェラー&クレー
ある日の「さくら水産」。
仕事仲間とやけくそになって、4時くらいから飲もうといことになったけど、まだ早いし、お金もないし・・・・、こんな時の強い味方が「さくら水産」。
4時から居酒屋タイムやってます。
ホッピーセット390円、オニオンスライス80円、魚肉ソーセージ50円、冷奴180円。
しめて700円。これにホッピー替えや何かをいれても1000円ちょっと。
嬉しいさくら水産なのでした。
ちなみに、ここのお昼の定食は、ワンコイン。
ご飯、味噌汁、海苔、卵は食べ放題。
ほかの居酒屋チェーンの定食も安値追従で、一般の定食屋さん、ことに個人でやってるとことろなどは、たまったもんじゃないです。
嬉しいけれど、考えものの今どきの食です。
さくら水産とはまったく関係なく、クレーのモーツァルト行きます。
ベルンハルト・クレーは、オペラ指揮者だけに伴奏指揮もやたらとうまい。
過度な自己主張がなく、相手に巧みに合わせ、その呼吸を読んだ指揮ぶりはきっとソリストにとっても心強く、共演しやすいに違いない。
ドイツ・オーストリア系の古典から後期ロマン派までを万遍なくレパートリーとしているが、それらの中でもモーツァルトはもっとも素晴らしいのではないでしょうか。
伸びやで、隅々まで息づくフレージングのよさ。
それらがとても自然で、誰しも爽快でおおらかな気分になれる。
短調のモーツァルトより、長調のモーツァルトがいい。
クレーのモーツァルトはそんな感じだ。
今日聴いたのは、モーツァルトのフルート協奏曲ふたつ。
フルートは、カール・ハインツ・ツェラー。
オーケストラは、イギリス室内管弦楽団。
こんなコンビに、いかにも爽やかさを感じるでしょ。
ツェラーは、言うまでもなく、ベルリンフィルの首席フルート奏者としての名前が先に立ちますね。
ウィキを調べたら、2005年に亡くなってるんですね。
ベルリン・フィルには、ニコレの後任として、1960~69年、75~93年に主席を務めているとのこと。
毎度、昔話で恐縮ですが、わたくしには、カラヤンのもとでのフルートといえばツェラーで、ニコレ時代は知らないし、ゴールウェイの時はカラヤン嫌いで印象薄い。
アバド時代に、おっツェラーだと思ってやたら感激したこともある。
でも、ツェラーは、カラヤンの70年代のビデオ映像の中でこそ、やたらと鮮明なんです。
映画風に、奏者のアップもやたらと劇的で、楽器や指先をアップにしてみたりで、ツェラーはとても印象に残ってるんですよ。
そしてカラヤンの指揮といえば、もちろん目瞑りの境地。
素晴らしき70年代・・・・。
話はそれましたがね、ツェラーの鮮やかなフルートは、モーツァルトのフルート作品が持つギャラントな雰囲気と、曇りない明るさを見事にあらわし切っております。
聴いてて、こんな風に楽々と吹けたらどんなにか楽しいだろうな、と思ってしまうのでありますよ。
このフルートに対し、クレーは、モーツァルトの歌心をしっかりと踏まえつつ、ツェラーの歌いまわしにピタリと寄り添ってます。
イギリス室内管という、ニュートラルな響きと機能性を併せ持ったオケも最適の組み合わせなのですな。
今日は、まるで12月の陽気で、しかも強い雨と風の首都圏。
こんな日は、すごく体が疲れちゃって、発泡酒1本で顔が火照ってしまう。
そんなときに、今日のモーツァルトは本当に優しく微笑みかけてくれましたよ。
1974年の録音。当CDは、1991年のモーツァルト・イヤーの際に購入したものです。
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コメント
実は、昨日の昼食もさくら水産のワンコイン定食。
玉子掛け&ふりかけのどんぶり飯2杯+味噌汁2杯で、またまたメタボ加速でありました。近くにこのお店あるとほんとイカンであります。(イカンと言いながら行ってしまう)
クレーは、昔評論家がボロクソ書いていましたが、再評価されるべき指揮者なのでしょう。
シューマンのレクイエムしか持っていないですが、他も聴いてみたいです。モーツァルトも良さそうですね。
投稿: golf130 | 2010年10月29日 (金) 07時40分
こんばんは。私が持っているクレーのCDを調べてみたらモーツァルトエディション「ドイツオペラ集」からベルリン国立管弦楽団の「ツァイーデ」がありました。マティスと共演しています。古典派であり、モツァルティアンであるのが伺えられます。
「フルート協奏曲」はゴールウェイの十八番のようでカヤンの後にも何回か録音してますね。ベルリン・フィルを後味の悪い辞め方がアップされていることが多いようです。飛んで、さらに時代が変わり、ベルリン・フィルはアバドがパユと共演し、EMI録音(カラヤンの時と同じ)し、今日に至ってますね。
夏から一気に冬が来ちゃったかしら、というくらいに寒かった。
投稿: eyes_1975 | 2010年10月29日 (金) 20時45分
golfさん、こんばんは。
遅くなってしまいました。
夜も昼も、お世話になってますの、さくら水産です。
あの昼定食は、おかずはおかずで、ご飯が単独で何杯もいけちゃう、メタボの強い味方でありますね!
夜は、カレーライスまで〆に食えちゃうんですよ(笑)
クレーの批判は、私も多々読みまして、実にケシカランなどと憤慨してました。
常に好評価だったのが、高崎保男センセイ。
やはりオペラなんですね。
そして、モーツァルトがいいんです。
あとシューマンも、かなり録音してますね。
再評価されるべき指揮者に思います。
投稿: yokochan | 2010年10月30日 (土) 22時51分
eyes_1975さん、こんばんは。
クレーの「ツァイーデ」をお持ちですか!
うらやましいです。
これは単独でも、いまは手に入りませんので、貴重な一品かと思います。
レコード時代は、唯一の音盤で、ジャケットだけはよく覚えていたものです。
ベルリンやドレスデンの旧東ドイツのオーケストラともよく共演していたクレーは、やはりモーツァルト指揮者なんです。
ベルリンフィルの主席をソロにしたモーツァルトは、カラヤン時代からの定番ですね。
ラトルも、パユの再録あたりで、きっと狙ってかもです。
パリ管のデボストのものも聴いてみたいと思ってます。
投稿: yokochan | 2010年10月30日 (土) 22時59分