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2010年11月 5日 (金)

ブラームス クラリネット五重奏曲 プリンツ&ウィーン

Ginza6

街のショーウィンドウに深まる秋を体感。
遅い秋はやはりやってきてますね。

秋=11月は、わたくしの月だけど、毎年毎年、めちゃくちゃ忙しいし、ロクなことがおこらない。
気をつけなくてはなりませぬ。

Brahms_clarinet_quintets
秋はブラームスがお似合い。
それも、器楽曲や室内楽がよろしいようで。
古典に軸足を置きつつ、適度なロマンティシズムが横溢しているのがいい。

ブラームス58歳の名作。渋い晩年の諸作の中にあって、そのメロディアスで哀愁に満ちたクラリネット五重奏曲は大衆的な人気をも勝ち得た作品になっている。
姉妹作のクラリネット三重奏曲は、かなり晦渋で、人気薄。
だから、この五重奏曲のカップリングは、姉妹作でなくて、モーツァルトの同じ五重奏曲となされることが多い。

モーツァルトと組み合わされると、その溢れいずる名旋律の宝庫にタジタジとなってしまい、正直辟易としてしまうのも事実。
だから、このふたつはたまにしか聴かないの。

モーツァルトは、春爛漫。
ブラームスは、晩秋。

初演時から、第2楽章のアダージョが連綿たる情緒とジプシー風ラプソディでもって、人気を呼んだが、確かに素敵な楽章であります。
でも、今回久しぶりに聴いてみて、あれ、こんなだっけと、その印象を新たにしたのは、最終楽章であります。
変奏曲形式で、内面的な静かさも持ち合わせ、後ろ髪引かれるように、静かに曲を閉じる。
澄んだ秋空のような音楽に感じた次第でございます。

ウィーンフィルの顔ともいうべきだったアルフレート・プリンツの甘さ漂うクラリネットに、ウィーンフィルのメンバーたち。
ヘッツェル、メッツル、シュトレンク、スコチッチといった、名前だけで、その顔まで思い浮かぶウィーンフィルの弦の練達たち。
プリンツのクラリネットと、まったく同質の音色を奏で、ウィーンの、というよりは、70年代ウィーンフィルのブラームスといったオンリーワン的演奏に思う。
甘過ぎという印象は、この際置いときましょう。

明日もブラームスを聴くんです。

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コメント

奇しくも、一昨日同じ演奏を聴いておりました。
記事を拝見して、また今朝も運転中に。

渋目の曲調とプリンツをはじめとしたウィーンの面々の柔らかな音色が上手くブレンドして素敵であります。
終楽章にも注意して聴き直しましたが、ややもすると技巧に走りかねない変奏形式(それも好きですが)にも関わらず、深い味わいを醸し出すところがブラームスの真骨頂でしょうか。

ほんと、晩秋の情感にピッタリの音楽ですよね。

投稿: golf130 | 2010年11月 6日 (土) 08時30分

プリンツ!ブラームス!結構ですね^^
おしかりを承知で言いますが、この作品、大好きは大好きなのですが、途中でどう聞いても「奥様劇場の音楽」に聞こえてしまう場面がたくさんあるんですよ。。。これって私だけでしょうか?
プリンツ!結構ですね!
大好きなクラリネット奏者です。この方のレッスンを受けた友人からの話では「プリンツの音はホールで聞くととてもよい音だが、レッスン、つまり至近距離で聴くと『がさがさ』の音で『このような音で吹きなさい』と言われ戸惑った」とのことです。
ほほ~~。名人の音色は大ホール向けに作られているんだ。。。そうか。。。と変に納得しました。

投稿: モナコ命 | 2010年11月 6日 (土) 22時13分

golfさん、こんばんは。
そりゃまた奇遇!
この時期、聴きたくなる曲ですよね。

こうした曲を聴くと、ブラームスは、やはりばかにできない後期!ロマン派作曲家です。
終楽章は、今回、かなり気に入って聴きました。

ドイツの秋、というよりは、広く、ヨーロッパの秋=晩秋という感じですね。

投稿: yokochan | 2010年11月 6日 (土) 23時35分

モナコ命さん、こんばんは。
お昼の奥さま劇場です。
ここでは、ちょっと前のアイドルとか、戦隊シリーズの売れなくなったイケメンの皆さんが、深刻な面持ちで出演してます。
そんな感じでしょうか(笑)

ウィーンフィルのクラリネット奏者というと神様的なんですが・・・・。そうですか。
でも、ウラッハ、プリンツ、シュミードル・・・、ウィーンの伝統ですし、日本人は大好きですね!

投稿: yokochan | 2010年11月 6日 (土) 23時43分

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