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2010年12月27日 (月)

神奈川フィルハーモニー第9演奏会 金聖響指揮

Yokohama_bay

神奈川県民ホールに向かう前、象の鼻パークから、赤レンガ倉庫やみなとみらいを望んでパシャリ。
いい天気です。
関東はこの時期は、連日の晴れ。
そして、空気は乾燥して乾いております。

そして、今年もめぐってきました、年末の第9の演奏会。
予想通り、こちらも乾いております。潤いが欲しいデス。

Beethoven_sym9_kanagawa2010

無味乾燥のプログラム。確かに第9です。

   ベートーヴェン 交響曲第9番

      S:市原 愛    MS:鳥木 弥生

      T:村上 敏明   Br:キュウ・ウォン・ハン

   金 聖響 指揮 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
             神奈川フィル合唱団
              合唱団音楽監督:近藤 政伸
               (2010.12.26@神奈川県民ホール)


満員の大きな県民ホール。
去年は全般にさらさらと流れ去ってしまう快速調だったが、今年はゆったりめに感じた。
指揮棒を持たず、フレーズのニュアンス付けを意識して行っている感じで、ピリオド奏法が無味乾燥に陥らないようにとの思いでありましょう。
強弱のメリハリを施したヶ所も随所に見受けられ、去年のお茶漬けサラサラ感からすると、出汁の出具合がだいぶよろしくなった感あり。
 オーケストラの奏法に対する慣れも増した点も、向上と呼べるかどうかは別としてプラスと呼んでいいかも。
 とはいっても、ヴィブラートのかけ具合とかけるヶ所は、奏者によって落差があり、例によってそれらは弦のみで、管セクションは通常の演奏となんら変わりない。
当然に、独唱も合唱も朗々と歌っていて、1~3楽章の出来事との、全体のバランスが損なわれているように感じ、しいては、声楽を組み込んだ終楽章のみが余計に浮いてしまった感があった。
 不遜なわたくしは、終楽章のあの名旋律が出てくるといやがうえにも感動しなくてはならないと思ったりして、却ってその部分が恥ずかしくなってしまうようなケシカラン輩なのです。
(ブラームスの1番もそう。でも新世界や、チャイコの5番は大丈夫。)
子供時代から、ベートーヴェンの逸話とともに、こうでなくてはならぬという思いとともに、聴き過ぎたツケなのでしょうか。

あの旋律がまず低弦で出て、やがて中音からヴァイオリンに、オーケストラ全体に広がってゆくとき、最弱音を繊細に鳴らしつつ、徐々に音を強めていったが、ここは細心の演奏であったのだろう。しかし、わたしは醒めて見つめるのみでした。
どうも聴き方がいけないのか?
試しに、手近にあったケンペのCDを聴いてみた。
小細工ひとつないストレートな演奏なのに、音楽があるがままに響いていて、普通にいい。
恥ずかしくなかった。

うーむ、昨日の聖響第九の不徹底さはどうしたものだろう。
1~3楽章は、ティンパニの突出具合が際立ちすぎていたが、わたしは、あれはあれで良かったのではないかと思う(というか、慣れとは恐ろしいもの・・・・、なのだろうか)。
ことに、3楽章の、いい意味での透けるような透明感は、弦においては、あの奏法のいいところが出たのではないでしょうか。
しかし、終楽章が先の苦手意識を差し引いても、わたしには辛いものだった。
合唱団をもっと少なくして、独唱者ももっとコントロールして、オケとともに、徹頭徹尾磨き上げて欲しい。
その奏法が、ピリオドだろうと、ノンヴィブラートだろうと、なんでもいいです。
音楽に一本筋が通っていれば。

聖響さん、オケのみなさん、ファンの皆さん、偉そうにうだうだ書いてすいません。
今年は、ミサソレ、マーラー、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、R・シュトラウスとたくさん聴かせていただきました。
あーだこーだ、勝手に書いてしまってますが、どの演奏も一音も洩らすまいと真剣に聴き、議論もしました。
気がつくと、聖響&神奈川フィルのコンビを楽しみにするようになっているんです。
この第9も、彼らの里程標として心に刻んでおくこととします。
引き続き、応援しますよ!
次回は年が変わって、マーラーです。

Yokohama_bayst

こちらも応援しますよ!
首の皮一枚つながったベイスターズ。
第9に行く前にご挨拶。しっかり頑張ってくださいよ。

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アフターコンサートは、アフターのくせに、何事もなかったように中華街へ繰り出し、「勝手に応援する会」の忘年会。

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世界のオザワも、戦場カメラマンも来てます。

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乾いた喉(心??)に滲みいる一杯のビール。
ちょいと冷え過ぎじゃねぇ?

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こちらの名物の小籠包に、レモンチキン。
ウマいったらないんだから。

Three_martini1

お腹もふくれて、幹事長のご案内で、雰囲気あふれるバーへ。

Three_martini3

日曜の晩、遅くなるまで飲み、語りました。
みなさん、お世話になりました。
来年も、神奈川フィルでよい音楽が聴け、よいお酒が飲めますように。
乾杯wine

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コメント

どうも昨日は長々とありがとうございました。
一晩あけてなんだかんだと思い出すと結構印象に残っているところが多かった気が致します。
不徹底、確かにですね。1楽章の不完全燃焼もやはり実は感じました。そして、いい音がしていましたが鳴っていませんでしたね。
やはりそのへんは気になりました。
でも何はともあれこのコンビ、次回定期が楽しみです。
今回ちょっと元気がなかったのが気になりますが、彼にはぜひ頑張って欲しいものだと思います。
また来年一緒に応援して参りましょう。

投稿: yurikamome122 | 2010年12月27日 (月) 23時05分

yurikamomeさん、こんばんは。
昨晩はどうもお世話になりました。
あっちがよければ、こっちがスカスカ、なかなかうまくまとまりません。
こちらも耳で習性しながら聴く訳ですが、こうしたことも応援団としては楽しいことに感じてきました。
第九という曲も難しさもあります。
気が早いですが、来年の第九がある意味楽しみです。
来年も神奈川フィルで、どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: yokochan | 2010年12月28日 (火) 00時53分

先日はお世話になりました。

昨年のサラサラよりはましなのは確かですね。
何をしたいのかは結局良く分かりませんでしたが・・・。

まあ何だかんだ言って、1年を振り返ればこのコンビも色々ありましたね。
マイベスト5に入る演奏会もありましたし、色々な曲に挑戦してもらいたいものです。モーツァルトばかりではなく。

新国立トリスタンの記事を楽しみにしてます!

投稿: syllable | 2010年12月28日 (火) 20時44分

syllableさん、こんにちは。
先だってはどうもでした。
まだ完成形とみなしたくないところが、われわれ勝手に応援する会の意見ですね。
あのマーラーとの落差は不思議ですが、その差を来年は徐々に縮めていって欲しいものです。

トリスタン記事、大作になってしまいました。
よろしければご覧ください。

投稿: yokochan | 2010年12月29日 (水) 17時33分

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受信: 2010年12月27日 (月) 22時58分

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