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2010年12月23日 (木)

バッハ マニフィカト ヘンゲルブロック指揮

Mikimoto

銀座ミキモトのクリスマスツリー。
さすがにジュエリー屋さんだけあって、毎年こちらのツリーの煌めきは美しい。
店内は、わたくしには縁も所縁もなく、入ったこともないけど、季節を彩るこちらのコーナーはいつも楽しみ。
お隣の山野楽器も、ここんところ縁遠い。
かつては、輸入盤セールなどを特設フロアで大掛かりにやっていたのに、いまや普通に高いショップになってしまった・・・・。

Mikimoto2

バカちょんデジカメの限界。
イルミネーションの撮影は難しいのです。

Bach_magnificat_hengelbrock

今日はバッハ「マニフィカト」。
ヴィヴァルディと違って、こちらは聴きなれた曲だけに安心してその壮麗な響きに身をゆだねることができる。

これからますますブレイクしそうな指揮者、トーマス・ヘンゲルブロックの演奏で。
ヘンゲルブロックは、1958年生まれ。
アーノンクールのもとでヴァイオリンを弾いていたし、その後は現代音楽の勉強もしたり、みずから古楽アンサンブルを創設したりしつつ、オペラの分野にも進出して、いっときフォルクスオーパーの指揮者をもつとめていた。
このユニークで多彩な才能を持つ指揮者は、古楽演奏から現代音楽まで、しかもオペラも広範にカヴァーするというレパートリーの持ち主で、古楽演奏とフルオケの指揮をも両立させてしまうという、これからの指揮者のひとつの指標みたいな存在になりつつあると思う。
 北ドイツ放送響の指揮者に就任が予定されるほか、来年はバイロイトでタンホイザーを指揮するわけで、まさにタダものではないヘンゲルブロック氏なのだ。

その彼が得意とするバッハ。
でも普通にマニフィカトを演奏してるかと思いきや、そこは学究熱心なヘンゲル氏。
初稿による録音なのであります。
1723年、バッハはクリスマスの時期を想定してこの「マニフィカト」を作曲したが、その後、1728年、クリスマスにも復活祭、聖霊降臨祭にも対応できるように、クリスマス向けの4曲を外した形の「マニフィカト」を編み出した。
調性も初稿が変ホ長調。2稿がニ長調で、楽器編成も異なっている。
演奏時間も33分くらいに伸びてます。

一般には、2稿が演奏されることがほとんどで、手持ちCDも全部そう。
ちなみにガーディナー盤を聴いてみると、その演奏時間は25分。
一聴して輝かしいトランペットが突出して感じ、音程も高めに感じる。
このことによって、祭典風の喜ばしさと明るさが際立っていて幸せそのもの。
 一方のヘンゲルブロック盤は、もっと落ち着いた古雅な雰囲気が出ていて、トランペットも全体として収まっていて、リコーダーの音色も雅なものに感じる。
合唱団の数も少なめで、ソリストもメンバーたちが交互につとめていて、突出したところが一切なく、まとまりの良さと親密さで渋く統一されている。
 教条的なお固い演奏ではまったくなくって、音のひとつひとつに血が通っていて生き生きとしている点では、かつてのギスギスした演奏とはまったく次元を異にする昨今の古楽演奏の典型である。
マリアが称え、感謝する神への讃歌と呼ぶに相応しい、心のこもった素晴らしいマニフィカト演奏に思う。

  トーマス・ヘンゲルブロック指揮バルタザール・ノイマン・アンサンブル
                      バルタザール・ノイマン合唱団
                        (2000.11@ゲニンゲン福音教会)

ヘンゲルブロックが創設したアンサンブルは、音楽と他の芸術=それは民族伝承なども含む広範なもの、この融合を根ざして活躍している由で、ロ短調ミサもあるので、今度是非聴いてみようと思っている。

Mikimoto3

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コメント

ミキモトの飾り付け、いつも色々楽しませてくれますよね。
やはり、ミキモトには入ったことの無い私ですが、隣の山野楽器は結構ファンだったりします。外資全盛の状況下で頑張っていると思うし、何より古楽と現代音楽のコーナーが充実しているのが気に入っています。

さてバッハのマニフィカト、誰の演奏が登場するかと思ったら、ヘンゲルブロックですね!
残念ながらこの演奏は未聴ですが、ロ短調ミサの清新な演奏を聴いているので、こちらも素敵でしょうね。

この曲、キビキビとして隙の無いニ長調の第2稿も素晴らしいと思いますが、初稿の柔らかな雰囲気も大好きです。挿入曲が閑かさを醸し出ています。

偏愛するこの曲ですから、ヘンゲルブロック盤も欲しくなって来ました。

投稿: golf130 | 2010年12月24日 (金) 06時32分

golfさん、こんばんは。
ミキモトは外から見るだけで、やがりお互い縁がないですな(笑)
昨今の、山野楽器の輸入盤の値段を見ちゃうと銀座価格かと思ってしまうんです。
千葉にあった同店は、レア音源ばかりで、そこそこ安くて重宝してましたが閉店してしまい、そごうに入って、ヘミングとか日本人演奏家ばかりのショップになりさがってしまいました・・・・。

それはそうと、さすがはgolfさん。マニフィカトを偏愛されてらっしゃるとは。
わたしは季節限定ですが、いまのところこのヘンゲル盤とガーディナー、そしてなんといっても古いものですからリヒターの演奏ですね。
こちらは、とても真摯な演奏で、本質に迫っていると思いました。
是非お聴きください。

投稿: yokochan | 2010年12月25日 (土) 00時00分

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