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2010年12月30日 (木)

「さまクラ ヲタデミー賞2010」

Tokyo_tower1

東京タワー2010。
数日前のものです。
今年ももうお終いです。

そして、今年のわたくしの音楽レヴューを行っておきます。

またまた結構行ってしまった。
でも外来は、コンセルトヘボウのみ。
ほかは、全部日本のオケやオペラ・プロダクション。

オペラ13、コンサート32 合計45
(去年はオペラ17、コンサート31、合計48)

さぁ、今年の「さまクラ ヲタデミー賞」です。

オペラ部門5傑

 ①ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」 新国立劇場
 ②ワーグナー 「ジークフリート」  「神々の黄昏」 新国立劇場
 ③R・シュトラウス 「影のない女」 新国立劇場
 ④バーンスタイン 「キャンディード」 佐渡裕プロデュース
 ⑤アルファーノ  「シラノ・ド・ジュヴェラック」 東京オペラプロデュース
  次点: 「アンドレア・シェニエ」

コンサート部門5傑

 ①マーラー 交響曲第3番 金聖響&神奈川フィル
 ②プロコフィエフ 交響曲第5番 プレヴィン&N響
 ③マーラー 交響曲第3番 ヤンソンス&RCO
 ④R・シュトラウス 「ドン・キホーテ」 金聖響&神奈川フィル
 ⑤オルフ  「カルミナ・ブラーナ」 現田茂夫&神奈川フィル
  次点:シューマン 交響曲第3番「ライン」 マリナー&N響

CD・DVD部門(旧譜含む)

 ①シュレーカー 「烙印を押された人々」 デ・ワールト指揮
 ②コルンゴルト 「カトリーン」 ブラビンス指揮
 ③フィンジ    オーケストラ作品集 ボールト指揮
 ④ブリテン    「アルバート・ヘリング」 ハイティンク指揮
 ⑤シューマン   「ばらの巡礼」 クーン指揮
  次点:ディーリアス 「村のロミオとジュリエット」 デイヴィス指揮

最終駆け込みで、一昨日観た「トリスタンとイゾルデ」が。
これはもう確信犯的な1位だけど、あれだけ素晴らしい舞台を見せられてしまってはどうしようもない。世界に誇れるトリスタン上演だった。
びわ湖トリスタンもよかったが、ちょっと霞んでしまった。(というかあの時は疲れすぎ)
 「リング」後半をふたつ同時にいれてしまい、ワーグナーだらけに。
ウォーナーのトーキョーリングは、賞味期限もあってか、今年でお蔵入りすることになったけれど、何度観ても異なる味わいのあるリングでありました。
 新国では、R・シュトラウスの名作がふたつ。
「アラベラ」もお洒落な舞台だったが、歌の魅力では「影のない女」の方が勝っていた。
演出はエコにすぎたけれど、皇后とバラクの妻、乳母、三人の女声が極めて素晴らしかった。
「キャンディード」は展開の早い、ありえないストーリーの作品だけれども、カーセンのセンスあふれる演出は、情報発信とメーセージが満載で飽くことのない名舞台だった。
そして、異論はあるかもしれないが、私には「シラノ」が本当に素敵なオペラに感じ、それをハイレベルで上演した東京オペラプロデュースに敬意を表したい。

マーラーばかりの今年。
まさかの金印マーラーの純なる名演奏。曲のよさも素直に味わうことができた。
このコンビで、こんなに感動してしまったことがまず嬉しい。
ヤンソンスとRCOも終楽章が極めて素晴らしかったが、このコンビはもっとできるはず。
今年も元気に登場してくれたプレヴィンのプロコフィエフは、力強く、そしてモダンな演奏。
歳とってみえても、眼光鋭く、オケの音色も一変させてしまう。
そしてもうひとり、マリナーも元気一杯。爽快なシューマンは暑い9月に爽やかな風を吹かせてくれた。
聖響でもうひとつ。オーケストラと指揮者、オケを代表するソリスト、それぞれが完全に一体となって高みに達したR・シュトラウスは感動もひとしお。
それと現田サウンドも健在。キラキラしたオルフは楽しい聴きものでした。

旧譜ばかりの音源部門。
いまさらながらに、シューレーカーとコルンゴルトのオペラが、自分にとってかけがえのないものであると強く認識。
ブリテンのオペラ制覇まであと少し。アルバートヘリングは英国ならではのユーモアと風刺の聴いた名作でした。
そして、フィンジ。言葉はいりません。
それとシューマン・イヤーには、素敵な声楽作品を。独特の味わいがありました。

そして、総合して・・・・・

 ヲタデミー大賞 「トリスタンとイゾルデ」新国
    銀賞    「ジークフリート」&「神々の黄昏」 新国

     銅賞    マーラー 交響曲第3番 金聖響
 ※銅賞は悩みました。
 「烙印」か「カトリーン」にしようかと思ったけれど、聖響&神奈フィルに期待をこめて。

今年も、残念にも逝去された方が多かった。
スゥイトナー、W・ワーグナー、ローテンベルガー、シミオナート、マッケラス、P・ホフマン・・・。これらの方々を偲んだ記事を起こしました。

2011年の作曲家は、またもやマーラー。
そしてリスト、メノッティ、マクドウェル、スヴェンセン、アレンスキー・・・、ちょっとジミね。

あと、年内ブログ更新は、いつものあの曲で1回を残すのみです。
では、新国トリスタンの大賞受賞をお祝いして、テオリン様のイゾルデを聴いてから寝ることとしましょう。

Tokyo_tower2

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コメント

「トリスタンとイゾルデ」が金賞ですか!
あのトーキョーリングを超えるとは…。
テオリン様の歌声をまた聴きたかったのですが、行けなくて本当に残念です。

投稿: syllable | 2010年12月31日 (金) 16時40分

今年はほんとうにお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。

たくさんの演奏会に行かれるyokochanさまをいつも羨ましく思っております。
来年もきっとうらやまし~~~と思いながら記事を読んでると思います。

よいお正月をお迎えください。

PS.
シューマンイヤーは来年の6月7日まで延長となりましたので、引き続きシューマンもよろしくお願いいたします。

投稿: はるりん | 2010年12月31日 (金) 16時48分

今年一年、お世話になりました。

来年は何度か神奈川フィルに足を運ぶことになりそうです。その時は、またよろしくお願いします。

ではでは、良いお年を。

ちなみに、僕のベスト・コンサートは
テミルカーノフ:読売日本交響楽団のショスタコーヴィチの交響曲第7番でした。

投稿: ナンナン | 2010年12月31日 (金) 17時41分

こんばんは。
いつも勉強させていただいてます。
大野のトリスタン楽しみです。かみさんも久しぶりにテンションあがってます。来年も頑張って上京しなければ。インバルの青ひげ、王子の美智子、ムター、ヘレミサロ、ダムラウと素敵な演目が待ってます。おまけに新国セットも。頑張って生きていかなくてはと思っています。また、ご指導いただけると幸いです。良いお年を。

投稿: Mie | 2010年12月31日 (金) 20時24分

こんばんは。
毎年ですが、ことしもyokochanさまの快進撃は止まらず、ついていけませんでした。

今やってる「トリスタンとイゾルデ」、リングよりも、そんなにいいのですか!!なんとか、これからチケット取得に奔走します。

来年は、お体を大切になさってください。

投稿: にけ | 2010年12月31日 (金) 20時37分

syllableさん、こんばんは。

まぁ、最後に出てきたものの勝ちということで(笑)
少なくとも、オケにおいては、大野さんの方が上でございましたね。
ソールド合うとのようですので、わたしも次の機会を楽しみにしたいと思います。

投稿: yokochan | 2010年12月31日 (金) 21時11分

はるりんさん、こんばんは。
こちらこそ、お世話になりました。

シューマンイヤー延長。賛同いたします。
来年の最終日、誕生日前夜祭を是非とも行いましょう。

次年こそはコンサートを減らしてと思うのですが、気がつくと毎年同じくらい行ってます。
好きな分野に絞ってますが、こうなってしまうんですね。

はるりんさんも、どうぞ良いお正月を!

投稿: yokochan | 2010年12月31日 (金) 21時17分

ナンナンさん、こんばんは。
今年は、マリナーとプレヴィンイヤーでもありました。
それでも5傑に入りきれなかったところがマリナー卿ゆえでしょうか。
すごくなくても、必ず満足させてくれて、どこかに印象を残してくれるマリナーなところです。

テミルカーノフ未体験者としては是非に聴いてみたいと思います。
どうぞ良いお年をお迎えください。

投稿: yokochan | 2010年12月31日 (金) 21時22分

Mieさん、こんばんは。
新国トリスタン。
たねあかしをしてしまいましたが、期待に違わぬ素晴らしい上演でしたよ。
しっかりお楽しみいただけるものと存じます。
そしてご夫婦での観劇に羨ましい思いです。

来年も、素晴らしいラインナップですね。
私も、体も仕事もがんばってまいります。
どうぞ良いお年をお迎えください。

投稿: yokochan | 2010年12月31日 (金) 21時26分

にけさん、こんばんは。

快進撃といわれつつも、いつも同じようなものを観て聴いてます。
まだまだ課題は満載なんです。

リングは2度目なので、2位でしたが、それでも世界に冠たるトリスタン上演でした。
なんとかご覧なられることをお祈りいたします。

よいお年をお迎えください。

投稿: yokochan | 2010年12月31日 (金) 21時33分

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