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2011年1月10日 (月)

プッチーニ 「トスカ」 T・トーマス指揮

Ningyocho1

日本橋人形町の金曜の晩。
お客さんのところへの帰り。
ちょっとほろ酔いで歩む人形町通り。
暮れは、味のある出店で賑わっていたけれど、新年は提灯のみ。
ちょいと寂しい。
この街は、ネコもネズミも、地の元気な奴がたくさんいる。
閉まったシャッターを駆け上るマウス君を見たことがあります。
下町でありつつ、城下町の気品もあり。

今週のお題は、このブログの基本路線をあらためて確認しつつの、その路線のご紹介もかねてのもの。(になろうかと存じます~酒気帯びの状況に応じて変じます)

週末は、オペラ
土曜も仕事をうだうだすることが多いから、その準備は周到にしております。
中心はもちろんワーグナー
当ブログの柱のひとつでもあります。
いつでもどこでもワーグナー。常に「トリスタンとイゾルデ」が頭に鳴ってます。

対するヴェルディは、かつて熱烈没頭したけれど、ここ数年は弱め。
むしろ、プッチーニが大好き。
そして、ヴェルディ後のイタリアオペラ作曲家探究が命題。
あとは、何といってもR・シュトラウスと、ワーグナー後のドイツ・オーストリア系の世紀末系オペラ
新ウィーン楽派系からツェムリンスキー、コルンゴルト、シュレーカーなどなど。
もっとも深めたいエリアにてございます。
 あとは、バロック系オペラを斬新演奏にて!
そして、人知れないオペラの数々の探訪。

作曲家や時代エリアでは、後期ロマン派以降。
ジャンルではオーケストラと声楽作品。

好きな演奏家、というか指揮者では、なんといっても、もう40年近い付き合いとなるクラディオ・アバド。
アバドは、ずっと聴いてきた。
音楽しか頭にない無垢の人格にも惚れてます。
一緒に歳をとってゆく、兄貴みたいな存在だけど、ますます若くなるこちらの兄貴にはついてゆけません。
あと現役指揮者のフェイヴァリットは、ハイティンク、プレヴィン、マリナーという地味系。

そうそう、ワーグナー、アバドとならぶ巨星ジャンルは、英国音楽です。
ヘンデル以降に目立った人がいないこともあって、後期ロマン派のジャンルに準じる英国作曲家たちを、ともかく愛してます。
こちらはまだまだ奥が深くて、わたしでも知らない作曲家がたくさん。

まとめると、ワーグナー、アバド、英国音楽、オペラ、後期ロマン派、地味系指揮者数人・・・、といった感じでしょうか。

それにしても気が多い。
クラシック音楽の懐は深く、愛好家のみなさんには、こだわらず、幅広くご興味の枠を広げて欲しいと思います。

あっ、あとビートルズも英国音楽のひとつとして、ブリティシュ系の軽めのロックに、世代的にこれまた軽めのアメリカンAOR。
日本の歌も、いまもアンテナ張ってますよ。レミオロメンなんか大好きなんだから。

Puccini_tosca_mtt

今日は、プッチーニ「トスカ」を。
このような名作になると、もう鼻歌まじりに軽く聴けちゃう。
CD棚にこれがあるのを発見。なんで、これ持ってるんだ?
たぶん、どっかの中古屋さんで安いからという理由だけで買ったんだろうな・・・・。
不思議な顔ぶれの「トスカ」。

  トスカ:エヴァ・マルトン     カヴァラドッシ:ホセ・カレーラス
  スカルピア:ホアン・ポンス   アンジェロッティ:イシュトヴァン・ガーティ
  堂守:イタロ・ターヨ       ほか

   マイケル・ティルソン・トーマス指揮ハンガリー国立交響楽団
                        ハンガリー国立放送合唱団
                         (1988.12 @ブタペスト)


ティルソン・トーマス(MTT)がオペラを。
これ自体が珍しいし、オケがハンガリーなもんだから。
聴きつくしたこの作品を、MTTは陰影豊かに、細やかな表情をつけて解釈していて、ただでさえよく書けてるプッチーニの音楽がシンフォニックに鳴り響いている。
しかし、2幕のスリルと緊張感はやや弱め。
さらにオケの精度がいまひとつ。これがロンドン響だったら・・・・。
なんで、ハンガリーなんだろう?
録音時、ハンガリーは、ソ連や東欧諸国とともに、共産政権下末期にあったはず。
そんなことを考えつつ聴くのもクラシック音楽の楽しみですな。

主役3人では、カレーラスが頭抜けて素晴らしい。
ディヴィスやカラヤンとのものから10年。
声の輝かしさは一歩後退したものの、真摯な歌いぶりに、味わいも加わって悩める渋い男カヴァラドッシとなっている。
マルトンは、大味だけど悪くはないです。でも、カヴァラドッシのおっかさんみたいかな。
ポンスは、好きなバリトンだけど、その美声いやらしい具合に駆使して悪漢らしさを出してます。
ハンガリーっぽい名前の端役たちにまじって、当時70歳を超えていた、大ベテランのイタロ・ターヨがフガフガ言いながら堂守を歌っているのがおもしろい。

多くの方にお薦めはできないけれど、カレーラスとMMTゆえに悪くはない「トスカ」でした。

「トスカ」過去記事

 「マゼール&ニルソン、コレッリ、FD」

 「シュタイン&コンヤのドイツ語トスカ」

 「新国立劇場2009 タマちゃんトスカ」

 「チューリヒ歌劇場映像 カーセン演出 マギー、カウフマン、ハンプソン」
   こちらは、MTTが振る予定だったけれどキャンセルした上演
 

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コメント

さまよえる様、あけましておめでとうございます。今年も楽しく拝見させていただきます。
私はどうしたものか、最近とみにCD離れをしており、LPレコード、またはSPレコードを多く鑑賞しています。ご紹介のカレラスのトスカは、コリンディビス指揮のコベントガーデンにより日本公演をFM放送でエアチェックして繰り返し聴いていました。3大テナーになってもカレラスは「若手」の印象がぬぐいきれません。真摯というか真面目というか、不器用というか、いつまでもヘタクソというか。カレラスの魅力は尽きません。
ハンガリー国立交響楽団。いやいや^^;不勉強な私には縁がなさそうなオケです。
先のスレッドで話題になっていた小沢のチャイコもベームの運命も書き込みしときゃよかったなー。。。少し反省しています。

投稿: モナコ命 | 2011年1月11日 (火) 21時19分

モナコ命さん、こんばんは。
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
LP(もちろんSPはナシ)を聴く環境にないものですから、あの温もり感が懐かしくも羨ましいです。
コヴェントガーデンの来日時の放送は私も録音しましたが、テープが死んでしまいました。
カレーラスは、3大テノールのなかでは一番好きですね。
あの一所懸命ぶりが好きです。
ドミンゴはオールマイティすぎるし、訳知りすぎ。
パヴァロッティは明る過ぎ。
でもみんな好きなんですがね。

懐かし昭和の名曲・名演シリーズ。
自分でも、とても楽しみながら聴き書きました。

投稿: yokochan | 2011年1月12日 (水) 00時02分

マイケル大好きな私でありますので、このCD、持っております。なぜか・・・。
しかし、彼のマーラーへのアプローチをプッチーニに移行させたようなユニークさといったら・・・!はっきりいって好きです、こういうの。マルトンは確かに大味だし(でもイっちやっているのでかなりイケる)、ポンスもなんかぬったりしていますね。でもカレーラスがよくって。
ちなみに、ハンガリーのオーケストラ、言っちゃ何だがIPOや日本のY響よりよほどいいと思っています。

投稿: IANIS | 2011年1月12日 (水) 00時47分

IANISさん、こんばんは。
マイケルというと、ジャクソンじゃなくって、MTなんですよね。
そこからして、わたしもあらためなくちゃいけない。
彼のマーラーはまだこれからですが、確かにどんな感じかわかるような気がします。
ナイスなトスカでした。
あの歌手陣は、でも当時ではベストかもしれませんね。
いかにも80年代といった感じで。
ハンガリーのオケは、ガルデッリあたりのヴェルディだと血のたぎりみたいなものを感じますが、プッチーニのような精密な音楽ではどうかな、と思った次第です。
ま、たしかにご指摘の通りなんですが・・・・(笑)

投稿: yokochan | 2011年1月13日 (木) 00時42分

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