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2011年2月18日 (金)

ブリス カラー・シンフォニー(色彩交響曲) ハンドレー指揮

Hamamatsutyo2m2

浜松町駅の小便小僧。
これも毎月変わります。
2月バージョンを遅ればせながらパシャリ。
いかにも冬の出で立ち。

Hamamatsutyo2m1

1年の中で、2月は一番地味かも。
あとは、6月とか9月も。

このコスプレは、有志によって毎月行われていて26日頃に模様替えするみたい。
わたしたちに和みを与えてくれる、ありがたい活動です!

地味な2月に色鮮やかなタイトルの交響曲を。

Bliss_colour_sym_handley

愛する英国音楽のシリーズ。
本ブログメインのシリーズのひとつです。

今日は2度目となりますが、アーサー・ブリス(1891~1975)のカラー・シンフォニー色彩交響曲を。
ブリスは、指揮者としても活躍した人で、1964年のロンドン交響楽団の来日公演に随行して自作の「チェックメイト」(本CDにも入ってます)を指揮している。
このときの指揮者が、デイヴィスとケルテスだからまたスゴイですな。

ブリスの音楽は、その年代からしたら保守的かもしれないが、英国音楽の人々からしたら、モダーンでシャープな響きを身上としていて、ひとくちにいうとカッコイイ。
ストラヴィンスキーに影響を受けたともされ、この交響曲でもリズムの扱いや大胆な追い込み具合などにそうした局面は感じるが、わたしにはやはり先輩エルガーやRVWの正しき継承者としての側面も強く感じる。
漂う気品と、洒脱なユーモア、哀感と憂愁。
わたしたちが英国音楽に持つイメージは、すべてしっかりとここに刻みこまれている。

ブリスはこうしたモダンな作風で、数々の映画音楽も残していて、それもまたカッチョイイんだ。SF、歴史大作などたくさんあります。
それと、この時代、ふたつの戦争に苛まれた宿命のように、反戦と死者への癒しの音楽をいくつか残していて、それらは難解だけれど、とても深い音楽で、いまいくつか聴いてます。「モーニング・ヒーロー」や「羊の群れは野に安らう」などがそう。
いずれしっかりとご紹介したいと思います。

さて、ブリスの作品の中でも聴きやすく、耳になじみやすいのが、こちらの「色彩交響曲」。
1922年の作品で、4つのしっかりと性格付けられた楽章からなる交響曲。
「Purple」「Red」「Blue」「Green」=「紫」「赤」「青」「緑」
これらの色をイメージした楽章。
そのイメージは、以前の記事からそのまま転用します。

「紫」はアメジスト・王室の威厳・壮麗・死、
「赤」はルビー・ぶどう酒・喧騒・高炉・勇気・マジック、
「青」はサファイア・深海・空・忠誠・メランコリー、
「緑」はエメラルド、希望、若さ、喜び、春、勝利・・・・

さて、そのイメージは、ちゃんと音としてわたしたち日本人に伝わるでしょうか。
その色に思う日本人の感覚と英国人は、どうも違うみたい。

でも色は抜きにして、ブリスの痛快で鳴りのいいサウンドは本当に楽しめる。
そして英国音楽好きとしてはたまらないのが、3楽章「青」の抒情と、じわじわと盛り上がり次第に決然とした表情を帯びてくるところ。この曲、最高の場面です。
1楽章「紫」はエルガーのように哀愁をともなって開始され、遠い栄華を偲ぶかのよう。
スケルツォ楽章のふたつめ「赤」は、快活でまっすぐに突き進む様が頼もしい。
終楽章「緑」は、最初は恐る恐るの不安な開始ながら、徐々に力を増して、やがて驚くほどの明るさに包まれドカンと終わる。

○○戦隊だと赤が主役で、黄色や黒、女性役のピンクなども加わり、それぞれが個性豊かななのだが、この交響曲はそれらの色使いともまったく違うのですな。
わたしの中では、主役は「青」でした。

ハンドレーのつくり出すダイナミックでかつ、あふれる熱さをともなった抒情はいつもすばらしく、自国の音楽をこんなにも自信にあふれて演奏できることに、羨望すら感じてしまう。
早くに亡くなったことが残念。
ハンドレー、トムソン、ヒコックスと英国指揮者はみんな早世です。
アルスター管も味わいが濃くてよいです。

以前の記事
「チャールズ・グローヴズの色彩交響曲」

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コメント

わ!ありがとうございます!
あったかそうで可愛いです。

投稿: edc | 2011年2月18日 (金) 17時57分

euridiceさん、こんばんは。
遅ればせながら2月バージョンです。
シンプルでかわいいコーディネートですね。
3月もお楽しみにどうぞ。

投稿: yokochan | 2011年2月19日 (土) 01時13分

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