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2011年4月18日 (月)

グリーグ&シューマン ピアノ協奏曲 アラウ&ドホナーニ

Yokohama_park

黄色と白。
基本の色が花となると、その基本ゆえに、とても美しいです。
花の色は、かつては自然色だったけれど、いろいろ手を加えて、華やかな色合いも仲間いりするようになってきた。

Dsc04947

日曜日は、いつもお世話になっておりますyurikamomeさん作成の渾身のオーディオ機器のおひろめ会に行ってまいりました。
音楽を愛するお仲間がたくさん集まり、会場は盛況でした。
横浜の中華街にあります、シルクロード舞踏館というところです。
場所が場所だけに、会のあとは、推してしるべし。

右から、そのシステムの産国は、ヨーロッパ(デンマークとフランス)、真ん中が中国、左が日本とのことでした。
それぞれ聴き比べをさせていただきましたが、スケール感と鳴りっぷりのよさは30Kg以上もあるという右手のものが随一。でもエレガンスともいうべき雰囲気をも漂うところが欧州組ならではでしょうか。

わたしの家にあるシステムは、タンノイのばかでかいもので、30年選手ですが、コーンが破れてしまい、おろかにも中身を入れ替えてしまったら相当イマイチになってしまった。
そして、部屋を追い出されたわたくしは、ここ数年はヘッドホン生活。
ヘッドホンで、ワーグナーとか聴いてるんだから悲しいです。

そんなわたくし、演奏会以外に渇望を癒していただいたのが、昨日のパーティでした。
ちまちまと、ヘッドフォンで聴くのと段違い。
こうでなくっちゃ。
 そして、真ん中、中国も驚きの解像度。恐るべし。
日本の安定感と繊細さ。器楽やソロなどをしっとり聴くには一番かも。

いろんな音源を、素晴らしい音で楽しませていただきました。
どうもありがとうございました。
飲み物と、バケットもとてもおいしくいただきました。
奥様にも御礼申し上げます。

Griegschumnn_arrau

アナログ時代の名録音を今日は聴きます。
グリーグとシューマンのピアノ協奏曲という、黄金カップリング。
「運命・未完成」、「メンコン・チャイコン」などと並ぶレコード時代のA面B面の組み合わせの王道でございます。
両方、哀愁ただようイ短調なところが名コンビをなしてます。

CD初期の頃のフィリップスの廉価盤シリーズは、ジャケットが??なのだけれど、いまや貴重な音源が含まれていて、この「グリ・シュー」もその1枚。
レコード時代のグロリア・シリーズのCD版だったけれど、30枚くらいしか出なかった。

クラウディオ・アラウドホナーニ指揮するアムステルダム・コンセルトヘボウの62年頃の録音。
珍しい顔合わせだし、なんといっても、60年代のコンセルトヘボウの馥郁とした音色とフィリップスの暖色系の録音が楽しめるのが大きい。
オケの音が少し丸みを帯びてもこもこして感じるのは経年のゆえしょうがない。
でも、このアナログチックな手作り感あるオーケストラの音色には抗しがたい魅力を感じる一方、ピアノの明晰かつ幅広いレンジを的確にとらえた録音にも驚きを感じる。
四半世紀前の録音とはとうてい信じがたい。
いまどきの、リアルで鮮明極まりない録音は、音を正確無比に伝えてくれるけれど、案外にその情報量は限定的で、聴きながら自分の頭のなかで補正したり、別なイメージを思い描きながらという聴き方になっているような気もする。

膨大で、これでもかというばかかりに押し寄せるCDやDVDの数々。
焦って、それらを手にしなくては気がすまない自分。
でも膨れ上がる未聴の音源に、自分の余生を顧みると不安を感じてしまう。
それでも、拡大拡張を繰り返す悲しい自分。

昨日、聴かせていただいた音響や、みなさんとの音楽談義を経て、今日聴く美しい録音をともなった音楽的な素晴らしい演奏。
なんだか、とっても考えてしまう。
技術・科学の発展とともに、音楽する、聴く心は、自分のなかで少しばかり形骸化し、退化してしまったのではないかと。
 刹那的になることはないのだけれど、いま聴く音楽を、いままで以上に大切に聴きたくなってきたわたくしにございました。

それにしても、アラウのじっくりと歩みを進めるかのような骨太なピアノが、ときに立ち止まり優しい表情や憂いを見せて聴かせる抒情は素晴らしい。
グリーグの第1楽章は、オーケストラのふわっとした合いの手も合わせて絶品なのです。
あと、シューマンの3楽章のどこまでも飛翔するかのようなモティーフの繰り返しを、アラウほど着実にしっとりと聴かせる演奏をほかにしらない。
ともかく、両曲とも素晴らしいんだから。
 ドホナーニの指揮も後年のドライでデジタルなものとは大違いで、情も血も通ったぬくもり感を感じるもので、コンセルトヘボウならではの音色がしているところが嬉しい。

某評論家先生のお言葉にあるとおり、「名演奏に名録音あり」!

Chukagai

薄暮なので、ボケちゃったけれど、中華街にも「がんばろう日本」の旗がなびいてます。
「加油~「がんばれ!」のことだそうです。
油(ガソリンなど)をさして元気だせーーーっ、というような意味みたいです。
いいですね、わたしにはその油は酒やおいしい食べ物、そして
音楽なんですな

この日、二次会に伺ったのは四川料理の「新錦江」。
2度目の訪問なのですが、前よりもパワーアップして、さらにおいしくなりました。
そのパワーアップとは、辛さですよ。

Shinkinkou1

おいしい料理の数々は、→こちら別館にてご覧ください。

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コメント

こんにちは

お久しぶりです
これは最初に買った演奏です
お粗末な記事ですがTBさせていただきました。

さてご存じでしょうか?
mozart1889さんがブログを再開いたしましたよ

http://blog.goo.ne.jp/mozart1889

投稿: パスピエ | 2011年4月19日 (火) 11時11分

どうもお越し戴き感謝でした。そのうえいろいろありがとうございます。
そうなんですよね、さすがヨーロッパは培った技術と伝統の上にしっかりと根付いた完成度ですよね。
中国は、それらを別の角度から駆使して、きれいサッパリ原音だけを追及した感じ。
日本はというと、控えめの奥ゆかしさといいますか、でももういまひとつ頑張っていただきたくなりますが。
こういうシステムでクラシック音楽を聴いた時は曲の威力がより強く感じてしまい、音楽にのめりこんでしまい、オーディオだけでは飽き足らず実演に足を運ぶようになってしまいます。
今回、その実演をお借りできたことも良かったでした。(使用許可は下りていたようでした。昨日楽団で使用許可証をいただきました)神奈川フィルのポートレートのようなもんですが、でも魅力の少しは伝わったと思うのですが。
そして至らないところも多々ありながら、皆さんにお越しいただけたことも大変嬉しく思いました。なんと言っても音楽は聴く人がいないと音楽になりませんから。
また次回、企画いたしたく、そしてパソコンのディスプレイに箱庭が広がるようなシステムも考えてみたく思います。
お運び戴きありがとうございました。
心から感謝です。

投稿: yurikamome122 | 2011年4月19日 (火) 14時12分

パスピエさん、こんばんは。
今日はめまぐるしい天気でした。
最後は、コートがなしでは凍える寒さに雨となりました。
陽気に春を思って書いた記事でしたが、一進一退です。

TBどうもありがうございます。
この演奏に対する思い出は、共通の方が多く、極めて共感してます。

そして、mozart1889さんのブログ再開の件、情報どうもありがとうございます。
嬉しいですね!
早速、訪問させていただきます。

しかし、この当時のコンセルトヘボウは素敵にすぎます・・・・!

投稿: yokochan | 2011年4月19日 (火) 22時30分

yurikamomeさん、どうもこんばんは。
日曜にはいつもにもましてお世話になりました。
自宅で聴く音楽とホールとの融合を目指す目標ができたような気がしました。
しかし、我が家のヘッドフォンからのレベルアップはなみなみではないですが、目標設定ができました。

神奈フィル音源の使用許諾は、前後したものの、今後につながる第一歩ですね!
ますます・・・、という思いを抱いてらっしゃるのではないでしょうか。
そして、わたくしも応援に力が入ります。

次回のおひろめも、楽しみにしております。

投稿: yokochan | 2011年4月19日 (火) 22時41分

管理人さんこんにちは♪

貴方もタンノイと人生を共にしていたのですか。


私も学生時代に身分不相応の銀座ヤマハでオ―トグラフでカラヤンのベト7を聴いて以来入信しまして、出世魚でもないですが、ランカスタ―からはじまり卒業して実家にもどり五味さんの書物にも影響受けてついにオ―トグラフにたどり着きました。
やはり25年程鳴らして熔けました!

アナログ時代にオルトフォンで鳴らすコンセルトヘボ―の素晴らしさは管理人さんでしたら 同じ喜びでしたでしょう。

今は店内でアルテック620Aで2Fの音しかない練習小部屋では三菱が一番頑張っていた頃のスリ―ウエィ―で静かに鳴らしてますが接近して聴くダイヤト―ンは弦が透明で楽しめます。

これからもよろしくお願いします♪

投稿: マイスターフォーク | 2011年4月20日 (水) 10時53分

マイスターフォークさん、こんばんは。

そうなんです。タンノイというブランド自体への憧れとでもいいましょうか。
中学時代に、ショップで機種は忘れましたが、タンノイで、メータのツァラトゥストラを聴かされ、それ以来。
しかし、わたしは、何故かバークレーでした。

>アナログ時代にオルトフォンで鳴らすコンセルトヘボ―<
まったくおっしゃるとおり、ハイティンクのブラームスが素晴らしく鳴りました。

いまも、充実した装置でお聴きのご様子で、とてもうらやましいです。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。

投稿: yokochan | 2011年4月20日 (水) 23時16分

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