ラヴェル 「ダフニスとクロエ」第2組曲 アバド指揮
4月の浜松町のコスプレ小便小僧。
きれいにしてます。
桜を手に、防災頭巾でした。
関東にいて、震災は揺れを大きく感じ、家財が倒れた程度なのに、夢で地震や津波を見て、飛び起きることがある。罹災してないのに、ほんとうに申し訳ないことだ。
テレビの見過ぎと、何度も映し出される避難所の様子などに涙したりしてるからか。
前にも書いたとおおり、東北は仕事の関係からも常に通い続けてきた地域だし、知り合いも多い。
大槌町には何度も行って、結局は他社になったが成約寸前までの仕事があった。
あの時お会いした方は、わたしとほぼ同じ年で、学生時代を東京に過ごしたとのことで、とても話が合いました。
その大きな商業施設も、大破してました・・・・。
スーパーには、普通に鯨とか鮫が売っている地域。
港や海沿いには、巨大な鉄門がそびえたっていました。
ずっと南下して、浪江町と大熊町。
ここには、独立後、最近まで何度も通った施設がありました。
この地域の魚介もおいしい。なかでも、ほっき貝は甘くて大きくて名物。
大熊の「おばさん餃子」は、もう食べられないのか・・・。
いろんな思い入れが、それぞれの街や人にあるものだから、ああして夢を見たりしてしまうのかも。
いまや自分だけで、精一杯の状況ゆえのもどかしさもありますゆえ、なにも手助けができませんのでさらにもどかしい・・・・。
夜寝たら、朝が誰にも来ます。
そして、すっきりとさわやかに、気持ちのいい目覚めをしたいもんです。
そんな朝を約束してくれそうな夜明けの音楽によって始まるのが、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲。
夜明け~パントマイム~全員の踊り、この3つからなる、1時間あまりのバレエ音楽の第3部がまるまる第2組曲となっているわけ。
バレエの前段で敵が逃げ去り、こうして清らかな夜明けを迎えるのだが、その静謐にして荘厳なる雰囲気は、エーゲ海の小島の朝を描いた絵画のよう。
つづくパントマイムも神秘的で、なんといっても主席フルートの一番の聴かせどころ。
そして最後は、爆発的な全員の踊り。
変拍子みだれ飛び、興奮の坩堝となってゆき、ライブならブラボー屋さん大活躍といったところ。
全曲には入る合唱は、組曲版だと入れることは非常に少ない。
アバドの録音では、カップリングのドビュッシーの夜想曲もあって、合唱入り。
1970年、ボストン響がRCAからDGに録音するようになった時の1枚。
30代の若いアバドのアメリカオケとの初録音だった。
発売された時もよく覚えてます。
メータ、小澤、アバドとの三羽ガラスは、当時メータが独走中。
アバドは、渋い曲やオペラでもって、それこそ一番地味な存在でした。
響きの明るさと、随処にみなぎる歌。いまのアバドと変わらぬ音楽造り。
この頃と同じ音楽の若々しさを、いまの円熟の先まで行きついたアバドが保ち続けていることが、いまさらにして驚異であります。
ボストン響との相性もばっちりで、その共演が、2枚のレコードしか残さなかったのが残念で、シカゴとも違ってヨーロピアンな音色が魅力なのでした。
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ユニバーサルは、かつて日本グラモフォンだった。
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コメント
管理人さんこんにちは。
アバドのダフニスはボストン盤知りませんでしたがミンシュ始めこの曲の伝統はタップリで素晴らしいでしょうね。
ロンドン響は映画音楽でいつも大活躍ですが私は音楽のヴィジョン化に?とても優れたオケだと思ってます。
ア―ノルド映画音楽集もお薦めです
ダフニスも収録趣味もありますが前半は幻想的で奥深く美しいし最後の5拍子のバッカナ―レも躍動感抜群だとおもいます。
私もよく演奏しました。
投稿: マイスターフォーク | 2011年4月10日 (日) 06時58分
小便小僧、ありがとうございます。
実は心待ちにしていました。
>ダフニスとクロエ
とても好きな曲でよく聴いたものです。
クリュイタンス指揮のCDです。
久しぶりにかけてみました。
投稿: edc | 2011年4月10日 (日) 12時43分
度々すみません。追伸ですがハイティンク、ボストン響のダフニスをかつて愛聴してました。
ラベルのオ―ケストレ―ションの仕掛けを良くわかるようにじっくり腰の割った品格も兼ね備えスケ―ルもありの良い演奏でした。
ボストン響にはフランス物の血統ありましたが…アメリカオケにしては良い意味での華奢が買えました。
投稿: マイスターフォーク | 2011年4月10日 (日) 16時12分
こんばんは。まず、「ダフニスとクロエ」はアバドのボストン響は未聴。ロンドン響の全曲版はあります。ラヴェル博士のクリュイタンスは勿論。マルティノン、パリ管の純フランスなんかもいい。まだありますが・・・。
組曲になるとカラヤン(初録)やトスカニーニだって合唱は入ってない。共通するところはオペラやトランスクリプションの名手。本場物より技で聴かせてくれるといったところかな。
この日、選挙に行ってきましたが、東京は石原氏当選確実・・・。タレントよりも実績でしょうかね。
投稿: eyes_1975 | 2011年4月10日 (日) 21時42分
マイスターフォークさん、こんにちは。
小澤さんの就任前のボストン響は、ミュンシュ、ラインスドルフ後のヨーロッパの伝統をしっかり持ってますね。
ハイティンクのラヴェルは、コンセルトヘボウのものを持ってます。
その後のご指摘のボストン盤は、まだ聴いていないのですが、いつかはと思ってます。
そのハイティンク、シカゴともダフニスを録音しましたね。聴きたいものがたくさんあって困ってしまいます。
そして、ロンドン響のフレキシビリティはすごいものがありますね!
投稿: yokochan | 2011年4月11日 (月) 12時08分
euridiceさん、こんにちは。
小便小僧、お待たせしました(笑)
次、何がくるのか予想するのも楽しいです。
クリュイタンスの香り高いラヴェルは、ちょっと鄙びた録音もあって素晴らしいですよね。
投稿: yokochan | 2011年4月11日 (月) 12時38分
eyes_1975さん、こんにちは。
たしかに、トスカニーニは未聴なのですが、カラヤンはうまいものですね。
BPOの威力も抜群です。
アバドのロンドン響との全集は、1枚1枚集めて大いに楽しみました。
ラヴェルやドビュッシーって、ついつい集めてしまいますね!
そして、都知事は頑張りますね。
個人的には、渡邉氏の手腕を見てみたかったのですが。
投稿: yokochan | 2011年4月11日 (月) 12時41分
お早うございます。私も小便小僧シリーズは好きです(笑)。昔何かの漫画雑誌で読んだ4コマ漫画で、2人の悪ガキが公園にある小便小僧の石像を壊してしまった、それで応急手段(?)として件の石像に布団をかぶせて台座の上に寝かせて「寝小便小僧」に造りかえて逃げていくという漫画がありました(笑)。
アバドのラヴェル管弦楽曲は大体聴いていますが、ダフニスはボストン盤もロンドン盤も未聴です。初めて買ったダフニスは、ムーティ&フィラデルフィアの第2組曲です。中1の時でした。いかにも彼らしい眩い演奏でしたね。コーラスは入っています。今はデュトワ&モントリオールで聞く事が多いです。
バッハの教会カンタータ、やっと129曲聴きました。まだ70曲ぐらい残っています。ミャスコフスキー全集はやっと11曲です。聴き終えられるかどうか小心者の私はプレッシャー大です(笑)。
リンクも貼れないアナログ人間の私ですが、昨日からツイッターを始めました。そのうちブログも始めようかと思っています。よろしかったらお越し下さい。mariatiaraymondで検索してみてください。
投稿: 越後のオックス | 2011年5月 1日 (日) 11時17分
越後のオックスさん、こんばんは。
わたしのダフニスは、まずは、ミュンシュとボストンの全曲盤でした。
やはり、ボストン響のラヴェルということには、思い入れがあります。
アンセルメや、クリュイタンス、モントゥーなどの往年の演奏がどうしても好きですね。
古いものですから・・・・。
そして、寝小便小僧とはまた面白いですね。
倒れたということは、小便流出はないのでしょうから、お漏らし小僧ではないのでしょうが(笑)
そして、カンタータ、先は長いけれど、頑張ってください。
ツイッターは、恥ずかしながら一度も利用したことがなく、要領をえないのですが、一度拝見してみます。
そちらも、ブログもそうですが、習慣化すると、日々張りが出るものですよ!
ゆっくりと、のんびりやるのがいいと思いますよ。
ご案内ありがとうございました。
投稿: yokochan | 2011年5月 2日 (月) 00時09分