アイヴズ 交響曲第3番「キャンプ・ミーティング」 マリナー指揮
こちらは、アイダホ・バーガーでした。
今年の1月の終わりに発売。
これも実にウマかった。
そのかわり、ボリューム(カロリー)満点で、ビールと一緒に食べれば、もう何もいらないくらい。
しっかりローストしたビーフパテの上には、アイダホのハッシュド・ポテトがドカンと鎮座。
さらに、カリカリのベーコンに、玉ねぎにチーズ風のソース。
いま思い出すだけで、食べたくなっちゃう。
先週は、急な出張で中座しました、アメリカ近代シリーズ。
アイダホ州は、アメリカ北西部で、コロラドの自然豊かな地域。
もちろん行ったことはありません。
ポテトのイメージしかないです。
その地にもオーケストラはあるんでしょうかね。
そして、アメリカの州はたくさんあるから、どこがどこだかさっぱりだけど、「キャンプミーティング」はおもに、アメリカの地方の街で行われた。
そもそも、キャンプ・ミーティングって何?
広大なアメリカの地に入植した人々。
キリスト教を奉じながらも、聖職者や教会、集会所も場所によってはなくって、宗教への渇望が人々にはあった。
その望みを癒すために、移動集会のようなものが開催され、そこに人々は何日もかけて集まり、そこに滞在して、信じるキリスト教の集会に没頭したのだった。
それが、「キャンプミーティング」らしい。
アメリカの教会やテレビの伝道演説は、かなりアグレッシブで熱っぽいから、日常から離れた泊りがけの集会への参加は、かなり盛り上がったのではないでしょうか!
音楽以外で、充分に食っていけてたという休日作曲家、チャールズ・アイヴス(1874~1954)の交響曲第3番が「キャンプ・ミーティング」というタイトル。
3楽章形式。
Ⅰ 「古きよき仲間の集い」
Ⅱ 「子供たちの日」
Ⅲ 「コンムニオン(聖餐式)」
しかめっつらで、悪戯心も満載、そして複雑な同時進行の展開を好むアイヴズの作風からすると、かなり穏健で、アメリカの良き時代を思い起こさせる懐かしい響きに満ちている。
讃美歌の引用が多く、それがいろんな楽想と絡み合いながら、アイヴズならではの、一筋縄ではいかない複雑さも、実は醸し出している。
それでも4番や2番に比べたら、かなり聴きやすい音楽で、20分ちょっとの室内オケによるシンフォニエッタ、という気分。
wikiを見たら、ニューヨークフィル時代のマーラーが、この曲に目をとめ、ヨーロッパに持ち帰ったらしい、とありました。
1904年頃の作品で、初演は戦後まで待たなくてはならなかったとされます。
サー・ネヴィル・マリナーとアカデミーは、こうした曲でも、明快で鮮度高い純な演奏を残してくれている。
見通しのよさと、小気味いいアンサンブルは、アメリカ音楽においても強みを発揮していて、この交響曲以外のバーバー、コープランド、コーウェル、クレストンなどの曲も気持ちよく聴くことができます。
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