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2011年6月23日 (木)

「スピルバーグの世界」 J・ウィリアムズ&ボストン・ポップス

Miami1

マック・アメリカシリーズ2の最後を飾ったのが、「マイアミ・バーガー」。
2011年、2月でした。

Miami2

トーストしたバンズからはみ出す、肉!

でも、千切りレタス顔だしてるので、ヘルシー感も漂います。
しかし、レタスはよっぽど異常に食べなくては、食物繊維も摂取できないし、これだけじゃ野菜不足ですな。

Miami3 

浮いてます、浮いてます・・・・。

Miami4

そう、その仕掛けは、とうもろこしから出来たパリパリのトルティーア。
だから、このバーガーの食感はパリっとして、そしてチリ・ソースが決めて。
子供にはちょっとばかり大人の味となりました。

マイアミは、フロリダ州です。

スピルバーグの「ジョーズ」の映画は、フロリダじゃなかったようだけれど、そのイメージはぴったり。

J_wiliams_spielberg

ハリウッドに、ジョン・ウィリアムズがいなかったら、スティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスのあの名作の数々は、精彩をひとつもふたつも欠くこととなったことでありましょう。

60年頃からの活動歴はずいぶんと長く、しかも、有名作品ばかりなのに驚く。
「独身アパート」、「宇宙家族ロビンソン」、「タイム・トンネル」、「ダイアモンド・ヘッド」、「おしゃれ泥棒」、「華麗なる週末」、「ジェーン・エア」、「チップス先生さようなら」、「屋根の上のヴァイオリン弾き」、「ポセイドン・アドヴェンチャー」、「シンデレラ・リバティ」、「タワーリング・インフェルノ」、「大地震」・・・・・、もう書ききれません。

そして、ジョージ・ルーカスとの「スター・ウォーズ」シリーズに、スティーブン・スピルバーグの作品のほとんど。
最近では、「ハリー・ポッター」シリーズもそう!
こうして見てくると、とんでもなくすごくって、アメリカの映画の歴史とともにある音楽家と強く実感できます。
 そして、信頼関係に強く結ばれたスピルバーグ作品ばかりを集めた1枚が今日のCD。

映画では、たいていロンドンのオーケストラや、ハリウッドのオケを使っているけれど、そのその時も、J・ウィリアムズが指揮しています。
そして、この人の多彩なところは、指揮者としての才能の豊さにもあって、かのアーサー・フィードラーのあと、そのフィードラーの存在とイコールのような関係にあったボストン・ポップス・オーケストラの指揮者になったことも、驚きだった。
たくさんの音源で、そのナイスな演奏は確認できますな!

 ①「レイダース 失われたアーク」~マーチ
 ②「オールウェイズ」~テーマ
 ③「E.T.」~地上の冒険
 ④「続・激突!カージャック」~テーマ
 ⑤「ジョーズ」~テーマ
 ⑥「ジョーズ」~サメ狩り、檻の用意
 ⑦「太陽の帝国」~歓喜
 ⑧「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」~とらわれの子供たち
 ⑨「E.T.」~オーバー・ザ・ムーン
 ⑩「1941」~マーチ
 ⑪「太陽の帝国」~大空のキャデラック
 ⑫「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」
           ~オートバイとオーケストラのスケルツォ
 ⑬「未知との遭遇」


    ジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス・オーケストラ
                   ダングルウッド祝祭合唱団
                     (1990.5 @ボストン)


いずれも、その時の音楽だから、あたりまえながら映画のシーンがまざまざと思い浮かんでくるような生き生きとした演奏に、ほぼボストン響という抜群のうまさと音楽性の豊かさをもったオーケストラであることを実感。
 血沸き肉躍る冒険活劇(古くさい表現ですな)の、「レイダース」は、「スター・ウォーズ」と「ハリー・ポッター」と並んで、全DVDを揃えて、息子と一作一作、毎週末に楽しんだものだった。
そんな手に汗にぎる親子に、アメリカのメジャーオケの威力で聴くこのサウンドは、とっても贅沢なものだ。
同じく、「ジョーズ」は、あのあまりに有名なクレッシェンドする恐怖心を高める音楽が、無慈悲なまでの打楽器の相奏で、かなりの興奮をもたらすこと、約束できます。
(ハルサイのあれにも似たり)

そして、天にも舞うかのような飛翔感を「E.T.」で味わいましょう。
戦時を描いたコメディ・パロディ1941のマーチは、そんなことは抜きに、やたらとアメリカンなマーチ。バーススタインが嬉々として振りそうな音楽でございます。

そして、映画としても、音楽としても最大傑作「未知との遭遇」。
これはやはり、すばらしい。
大学時代のプリミエ公開を鳥肌を立てつつ見たのを、いまだに、覚えている。
(同様の思い出が、スター・ウォーズであり、何故かサタディ・ナイト・フィーバーだったりする)
リゲティばりのトーンクラスターを用いた、映画としては前衛嗜好。
武満サウンドを感じることもできます。
そして、「オズの魔法使い」も出てきます。
その音階は忘れられなくなります。
クラシック界では保守的な作品だが、未知の体験と友愛を、その後の全和音的、ピースフルなサウンドで思いきり解放してみせた、心も解き放たれる名作だと思う。
自身の指揮のいくつかと、メータ&ロスフィル以上の名演!

明日6月24日は、スピルバーグが制作協力した「SUPER8」が日本公開。
そちらでは、J・ウィリアムズは音楽担当しておりませんでした。

J・ウィリアムズの本格クラシカル作品もいくつかありまして、近々、ご紹介します。
かなり晦渋です。
このJ・ウィリアムズの映画への立ち位置の源流は、第二次大戦のドイツ・オーストリアからやってきた作曲家たちにたどることができます。
そう、コルンゴルト、スタイナー、ローザ、ニューマン・・・・。
このあたりの探求も、ほんとにおもしろいです。

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コメント

こんにちは。
神奈フィルで「モツレク」があるというので、これは行かねばと思っております。

クラシックではないのですが、マーティー・ペイチというジャズ・ピアニストのアルバムの中に、ジョン・ウィリアムズというピアニストの名前が出てくるアルバムが何枚かあります。
これがあのジョン・ウィリアムズと同じ人なのかは自信がありません。買ってみようとも思うのですが、なかなか投資する勇気がありません。
(マーティー・ペイチのアルバムは何枚か持ってます)

そのペイチの息子と、ウィリアムズの息子は何故か同じバンドにいたことがあるのですね。
「TOTO」というバンドらしいのですが、聴いてみたい気もするけど、なかなか縁がなさそうな感じです。

投稿: ぽち | 2011年6月24日 (金) 12時33分

ぽちさん、こんにちは。
神奈川フィルのモツレクは、独唱者も豪華ですので、楽しみですね。

わたしも、マーティ・ペイチは聴いたことがありませんが、ジョン・ウィリアムズの息子が、TOTO のメンバーだったことは、知ってました。
TOTO は、学生時代からよく聴きました。
ヒットもたくさん。
ロックとポップスの間くらいの、耳になじみやすい曲ばかりですよ。
ぜひ、お試しください。

投稿: yokochan | 2011年6月25日 (土) 18時00分

ここ数日、コルンゴルトの2つの世界の狭間でと、ジョン・ウィリアムズの未知との遭遇をヘビーローテーションしていました。
このあたりの完成度凄いですね。「夢の世界を」が引用されたヴァージョン、予算が確保できたら映画と音楽と手に入れたいものですね。映画はまだフルで見てはいません。

余談ですが、私は、TOTOファンです。好きなアルバムはTOTO4と2年程前に出たベスト。この流れで、スティーリー・ダンの彩やドナルド・フェイゲンのナイトフライまで遂に行ってしまった私です。

投稿: Kasshini | 2013年2月13日 (水) 12時03分

Kasshiniさん、こんにちは。
コメントのお返し、遅くなってしまいました。
未知との遭遇は、大学時代の初公開時にいまは亡き渋谷東急で見ました。
ほんとびっくりしました。
立派な装置で、誰はばかることなく、スターウォーズとともに楽しみたい映画のひとつです。


TOTOは、わたしも大好きですよ。
ありきたりですが、99なんか大好きです。
彼らの前身である、エアプレイも世代的にはばっちり大学でして、これまた大好きなんです。
ご指摘のS・ダンやD・フェイゲンのレコードも持っておりました。懐かしい~
コメントありがとうございます!

投稿: yokochan | 2013年2月16日 (土) 23時38分

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