コープランド 「ビリー・ザ・キッド」 スラトキン指揮
むふふ。
ハンバーガーネタです。
ハンバーガー大好きの、さまクラ男でございます。
ちょっと古めですが、そんなバーガー好きの心くすぐるシリーズを、期間限定で繰り広げてくれた、マクドナルド。
レギュラーメニューより、高めの設定も、バーガー好きのすそ野を広げる好企画でありました。
ダブルバンズ(しかも軽くトーストしてありました)に、手作り感が出るような雰囲気のパテ。
カリカリのフライドオニオンに、こんがりベーコン。
少し辛めの、バーベキューソース。
ほんと、おいしい。食べ応え十分。ビールにあう。
マックの最高傑作のひとつでしたね。
2010年のアメリカンシリーズ第1段でした。
2011・テキサス2よりもずっとうまかった!
マックのバーガー・シリーズ、やっちゃいましょうかね。
今週は、アメリカン。
まずは、アーロン・コープランド(1900~1990)。
ユダヤ系アメリカ人作曲家コープランドほど、アメリカの風土に根差した、よきアメリカという幸福な音楽を残した人はいないのでは。
ロシア系ユダヤ人を両親とするも、経済的にも幸せなアメリカ家庭に生まれたところがよかったかも。
ヨーロッパから流れてきた同時代人などに比べ、ほんとに明るく屈託のない音楽は、その背景そのもので、故郷アメリカを純粋に描ききっていて、いまも、東洋にいて聴くわたしなんぞに、アメリカの大地とネイティブな前途洋洋たる幸福感を味わあせてくれちゃう。
少しあとの、バーンスタインの屈折した音楽とは大きく異なるところが面白い。
アメリカン・バレエ三部作、「ビリー・ザ・キッド」、「ロデオ」、「アパラチアの春」。
アメリカ民謡も取り入れ、懐かしさとダイナミックな開拓精神の雰囲気に溢れた音楽たち。
そして、「ビリー」は、ちょっと渋い30分強。
アウトローとして知られた西部劇のちょっとダーティ-なヒーロー、ビリー。
義憤にかられ人を殺めてしまい、思わぬ騒動や戦争を巻き起こしてしまう人騒がせな人物だったようだけれど、ともかく「いいヤツ」だった・・・らしい。
そんな史実にもとづいたビリーの物語をバレエ化したのがコープランドで、1938年の作品。
世は、ナチスドイツとわが日本が、着々と、きな臭い方向へひた走っていた時期。
音楽は、西部の大平原の光景や、ビリーの活躍や、その逮捕、そして死を、民衆の踊りやその風物などを挿入しながら描いてます。
懐かしく、わたしたち日本人は知らないけれど、60年代にテレビで見たような、モノクロの西部劇やアメリカの開拓史を描いたドラマ、果ては、ディズニーの大昔のアメリカの大自然のドキュメンタリーなどを思い起こさせてくれます。
このような音楽を、スラトキンとセントルイス響のコンビが演奏して、悪かろうはずがありません。
バーンスタインやオーマンディとは、また違う、リズム感あふれる軽やかさと、こだわりの少ない明るさが音楽を屈託ないものにしております。
ハンバーガーを頬張って、こんな音楽の背景を持ったアメリカには勝てませんやねぇ・・・。
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