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2011年6月 6日 (月)

ベリオーズ 幻想交響曲 バレンボイム指揮

Shobenkozou_201106_1

JR浜松町駅の小便小僧。
こちらも毎月のお着替えコスプレを特集してます。

6月は、そう、梅雨の雨合羽ルック。
雨の晩に撮影しましたから、雰囲気あります。

Shobenkozou_201106_2

小便一直線。

黄色いカッパに赤い雨傘。
かわいいもんです。

来月は、夏バージョンで、バケーション来ますかね。
それとも、今年は節電ルック?

Berioz_sym_fantastique_barenboim

ベルリオーズ幻想交響曲シリーズ。
毎月1枚。

6月は、ダニエル・バレンボイム指揮パリ管弦楽団の演奏。

バレンボイムは、おおよそ個性のつかみにくい演奏家で、ピアノと指揮に及ぶ、その広大なレパートリーと超人的なまでの音楽への積極姿勢とタフネスぶりには、舌を巻かざるをえない。
ときに、気の抜けたような演奏もあるけれど、ワーグナーのように本人が全霊を傾ける作曲家の場合、とてつもない気合のこもった名演を成し遂げる。
暗譜で没頭したように指揮をしてしまう「トリスタン」が、その典型的な一例。
来日公演で聴かせてくれた「トリスタン」は、強靱なワーグナーだった。

そして、バレンボイムの個性が味わえるのが、若いころの一連のベルリオーズ演奏。
初めて得た、フルオーケストラのポストのパリ管弦楽団のレパートリーを次々に取り上げ録音していった。
それは、フランスものばかりで、それ以外は、フレンチ・ワーグナー。

70~80年代、こちらも音楽にどん欲で、フランスのオーケストラに対する憧れも加わって、出てくる録音はみんな集めていったものです。
フランスもの以外を、シカゴで録音する贅沢も、バレンボイムには許されていて、ブルックナーやシューマン、名曲集なども、みなさんご存知の通り。

小沢&ボストンのDGベルリオーズ全集がとん挫してしまい。そのあとを継いだのが、バレンボイム&パリ管。
オペラの一部を残して、CBSと合わせ、大半が録音された。
サイケデリックなジャケットも懐かしい。
ちなみに、バレンボイムのあと、DGのベルリオーズは、レヴァインとBPO。
こちらも未完成にて終わってます。。

バレンボイムのベルリオーズは、構えが大きく、細部にわたるまで手が込んでいる感じで、しなやかに流れのいい小沢や、巧みで音の幅が豊かなレヴァインとも、大きく異なるように感じる。
鼻につく手前の生々しさや、強烈なダイナミズムは抑え気味にして、細かな節回しやニュアンスの豊かさが先にたつ感じ。
部分部分は面白いが、全体の流れのよさは少し置き去りにされたみたいに感じる。
けれど、その後のおもしろいように鳴りまくるベルリンフィル盤や、未聴だけれど、すごそうなシカゴ盤などとも比べて、パリ管のベルりオーズという、ファンには羨望と喜び感のある名門を聴く喜びは、また格別なんです。
管楽器の名手たちによる鮮やかさと、輝かしい金管、そして高域の美しい弦楽。
おフランスを楽しむ喜びざぁ~ます。

もっとフレンチな演奏は、このあと取り上げますが、超人バレンボイムの、決して超人でなかった頃の、素直でかつ複雑な表情をしたベルリオーズは瑞々しい魅力があるものでした。(1978.4 @パリ)




「幻想交響曲」一覧

「ミュンシュ&パリ管」


「ミュンフン&バステューユ」

「クリュイタンス&フィルハーモニア」

「アルヴィド・ヤンソンス&レニングラードフィル」

「マリス・ヤンソンス&バイエルン放送響」

「プレヴィン&ロンドン響」

「サヴァリッシュ&スイス・ロマンド」

「小澤征爾&ボストン響」

「ミンコフスキ&ルーブル、マーラー・チェンバー」

「パスカル・ヴェロ&神奈川フィル演奏会」

「ハイティンク&ウィーンフィル」

「アバド&シカゴ響」

「メータ&フィレンツェ五月祭演奏会」

「マリス・ヤンソンス&バイエルン放送響演奏会」

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コメント

もうお着替えの時なんですね。早いものです。
梅雨スタイルも可愛いですね!!

ありがとうございます!

投稿: edc | 2011年6月 7日 (火) 08時57分

お久しぶりです。さまよえる様がご紹介の演奏は、ライブのもの、マニアックものをのぞくとほとんど聴いていることに気がつきました。こちらのバレンボイム/パリ管も聴いていました。そうか。。。結構きいていたんだ。。とつくずく思わされたさまよえる様のリストです。一覧の中で「聴きたい!」と思ったのは、サバリッシュとスイスロマンド(組み合わせがありえない)です。サバリッシュ先生。華麗な経歴をお持ちなんですね。えらい!

投稿: モナコ命 | 2011年6月 7日 (火) 21時08分

euridiceさん、こんばんは。

そうでづ、早いものですね。
復興バージョンから、通常の梅雨バージョン。
日常への回避です。

3か月目です。

次もお楽しみにどうぞ。

投稿: yokochan | 2011年6月 7日 (火) 22時02分

モナコ命さま、こんばんは。
世代的に、きっとこれらの幻想は、ご賛同いただける名品だと思います。

いまの、おニューな演奏もいいのですが、わたしには、あの頃の先端が好きなのです。
サヴァリッシュ先生は、スイスロマンドとともに、N響でも演奏してました。
同じ頃の定期で、タコの5番も演奏してましたから、サヴ先生は、ほんとに、スゴイ人だと思ってました。

投稿: yokochan | 2011年6月 7日 (火) 22時15分

管理人さん こんにちは♪

バレンボイム・パリ管は来日時のTVですが木管がグレイトなボレロとアンコールだったような?一気の運命の力序曲が最高でした!

上手いな~とは、こんな演奏なんだと納得しました。
バレンボイムの演奏は録音よりもライブがいつも優れてるし何故に欧州でオペラの評価が高いのが感じられます♪

投稿: マイスターフォーク | 2011年6月 8日 (水) 10時37分

こんにちは

小便小僧の黄色の合羽を見たら
うちのワンコを思い浮かべました(^^http://www.youtube.com/watch?v=KEhmDh1jiGQ


音楽に関係ないコメントですいません

バレンボイムの幻想はベルリン・フィルとのCDを持っていますが大人しいものでした
パリ管のほうがジャケットもサイケで面白そうですね

投稿: パスピエ | 2011年6月 8日 (水) 17時40分

マイスターフォークさん、こんにちは。
バレンボイムとパリ管のテレビ&FM放送は、わたしも覚えてます。
なんで、運命の力なんだろうともおもいましたが、実に鮮やかでしたねぇ!

さらに若い日の、N響来演のチャイコフスキーは覚えてらっしゃいますか?
イギリス室内管のころですが、大振りのものすごい迫力でした(笑)

バレンボイムは、おっしゃるようにライブの人ですね。
オペラの統率力は、ライブでとくにスゴイものがあります。

投稿: yokochan | 2011年6月 8日 (水) 22時24分

パスピエさん、こんばんは。
まずは、ご母堂さまのご逝去、お悔やみ申し上げます。
遅れてしまい、申し訳ございません・・・。

そして、ピグモン君の黄色装束。
笑わせていただきました。動きが止まるところが可愛いですねぇ。

70年代後半の世相のようなジャケットに演奏の幻想でした。
幻想探訪は、面白いものです!

投稿: yokochan | 2011年6月 8日 (水) 22時46分

管理人さん返信ありがとうございました。


バレンボイムはドイツ式の管楽器が好きでパリ管にはバッソンからファゴット、シカゴ響にはロ―タリ―・トランペット、ドイツ式クラ、ドイツ式トロンボ―ン等を指定してきます!
楽員は大変です。

ウィーンのあのチャルメラ・オ―ボエはゾッとするそうでウィーンは振らないそうですが…♪

投稿: マイスターフォーク | 2011年6月 9日 (木) 14時15分

マイスターフォークさん、こんにちは。

そうなんですか、バレンボイム氏はドイツ式の管なのですね。
やはり、フルトヴェングラーなのでしょうか・・・。
オケの持ち味や歴史は大切に折り合いをつけてほしいとおもったりもしますが。

ウィーンのオーボエもダメなんですねぇ(笑)

投稿: yokochan | 2011年6月 9日 (木) 22時08分

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