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2011年7月 9日 (土)

フランコ・ボニゾッリ~ナポリ・カンツォーネ

Tomatobesi

さまクラ、野菜料理。

野菜のトマト煮込み。

手近の野菜を手当たりしだいに煮込みます。
ホールトマトの缶詰をぶち込みます。
塩コショウ、ケチャップで味を調えます。
最後に、醤油をちょろっと入れてみます。

玉ねぎの甘さと、とろみが決めてなので、形を崩しませんように。

キリリと冷えたビールに、最高の一品です。

Tomatobesi_curry1

この煮込みに、カレー・ルゥを入れて、トマト煮込みカレーです。

100円の冷凍エビピラフと合わせてみました。

もう、最高じゃんhappy02

Tomatobesi_curry2

夏は、カレーにトマト、そして野菜だぁ。

肉がなくても、トマトがあればOKじゃん。

ほのかに酸味ただよう辛さ。
野菜の甘みも引き立ってましたよgood
うんま~いlovely

Bonisolli

夏は、まだ始まったばかりなのに、くそ暑い。

そんな暑苦しさを増長するような、濃ゅーーいオジサンの歌を。

ジャケットだけで、引いちゃうでしょ。

でも、このオッサンの解放的で、野放図な歌は、暑さを上書きしつつも、それを忘れさせてくれるシンプルな快感がありまして、いつしか一緒になって大口あけそうな心地よい歌なのですよ。

このオッサンは、「フランコ・ボニゾッリ」さんとおっしゃいまして、1938年北イタリア・トレントに生まれ、2003年に惜しくも去ったイタリアン・テノールでございます。

テノール・ばか、その典型です。

豊かなバリトンの領域の声に、とてつもなくよく伸びる高音域。
それを自身が、強く意識してたし、パフォーマンス的に受けを狙う歌唱を披歴したものだから、一度、その歌声に生で接してしまうと、音楽的にいかがなものと言われつつも、すべてが許されちゃう愛矯ある存在だった。
 コレッリとデル・モナコ、それにパヴァロッティを足して、それに破滅的な「いてまえ」路線を加味してしまった歌声は、超強力であるとともに、破綻と隣り合わせ。
そのスリル感が、また全身全霊のテノールを聴く喜び。

わたしは、二度ほど聴いたことがあって、いずれも、そんな「いけないスリル」を味わい、快感に酔ってしまったことがあります。
ガラコンサートでのこと。
トロヴァトーレ、トゥーランドット、リゴレット、だったかな。
大柄なボニゾッリ氏、いずれも、指揮者が完全に歌手にのみこまれ、必死に合わせてました。
 ハイCを朗々と、どこまでも、いやっていうくらいにのばしまくり、アリアとしての形式もへったくれもなく、ともかく、気分のおもむくがままに、高音をふんだんに垂れ流してくれた。
われわれ聴衆は、興奮の坩堝で、アンコールをせがみ、そして、本編以上に野放図な高音を惜しげもなく垂れ流してくれて、大馬鹿ブラボーの大洪水大会だったんだsign02
ばかだねぇ~(笑)

でも、いまや、ボニゾッリのような歌手は絶滅してしまった。

ドミンゴを代表とする、知的で完璧、自身を巧みにコントロールする頭のいい歌手ばかりの世の中になってしまった。

絶滅品種のボニゾッリ。

ナポリ民謡の1枚が、ドイツのオルフェオレーベルから出ていること自体が面白い。
フレッシュなトマトをかじったら、思わず、着ていた白いシャツを汚してしまったような、そんな、笑いながら、あれっ、勘弁してよ、的な歌が次々に歌われます。

①O sole mio!
②Ti voglio tanto bene~世界でただ一人君を愛す
③Vaghissima sembianza~限りなく優雅な絵姿
④Musica proibita~禁じられた音楽
⑤'Na sera 'e maggio~五月の夜
⑥'O paese d'o sole~太陽の地
⑦Non ti scordar di me~忘れな草
⑧Mattinata~マッティナータ(レオンカヴァッロ!)
⑨Serenata~サレナータ
⑩Santa Lucia luntana~はるかなるサンタ・ルチア
⑪'A vucchella~かわいい口元
⑫Core 'ngrato~カタリ、つれない心
⑬Marecchiare~マルキアーレ

    T:フランコ・ボニゾッリ

    エルヴィオ・モンティ指揮

    ローマ・音楽ユニオン・オーケストラ
    ナポリ・マンドリン・アンサンブル
              (1983.4@ローマ)


だれもが、心震わせる有名ナポリターナばかり。
さすがにレコーディングだから、大人しく歌っていながらも、ちょいちょいと、足を踏み出して破天荒ぶりを披歴してますボニゾッリ兄貴。

先達たちとは、異なる個性。
うまいけど、下手くそ。
暑い歌声にその個性は健在。
さすがのものでありました。
マッティナータの明るい陽光にさらされた天真爛漫ぶりが素敵なもの。
でもパヴァ様のように明るくなく、悲壮感が少し漂うところがヒロイックでもあり、テノールへの憧れもそそるものでした。

70年代なかば、何故か、カラヤンにご指名を受けて、トロヴァトーレを歌い、EMIにレコーディングがなされた。
あきらかにひとり浮きまくる、そんなボニゾッリ兄貴がいとおしい。
いろんなエピソードも満載の兄貴!
選んだカラヤンが悪い(笑)。

力強い兄貴の歌に、身も心も奪われ、いやなことすべてを忘れることができた80年代半ばが、私には、とてつもなく懐かしい。。。。
元気だった日本の一員として、走ってましたよ、わたしもね。

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「レオンカヴァッロ ラ・ボエーム ワルベルク指揮」

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コメント

おはようございます。ボニゾルリ。ようこそ紹介下さいました。ご案内のアリア集を私はLP2枚組で持っています。さまよえる様が2度もコンサートで聴いているとはうらやましい限りです。
その模様を「本編以上に野放図な高音を惜しげもなく垂れ流し」うまい!
そしてとりわけ「大馬鹿ブラボーの大洪水大会」!うますぎる^^
私はレコードとTVで見ただけです。TVでは「あー。。君ちょっと、髪を、髪ちゃんとしようよ」というのが第一印象でした。
歌い方はさまよえる様の表現が言い尽くしています。田の歌手とは(モナコとかコレルリとか)全く異質でした。勝手に歌っているなー。音楽的にはちょっと。でも興奮しちゃう^^このタイプいなくなりましたね。

投稿: モナコ命 | 2011年7月11日 (月) 07時10分

モナコ命さん、こんにちは!
ボニゾッリをご存知の方がいらして、とってもうれしいです!!

私たちの世代では、思い出深い存在でしたから。
いまや、正規音源は真面目なものばかりなので、そこからはみだすものが少なくなくて残念です。
 ライブに接することができたことが、とても幸運でした。
ボニ兄貴は、今風の細かな演出にはついてゆけなくて、その場の体当たり演技をしそうで、そんなことを思うだけで、とてもうれしく思ったりしてます。
 ほんと、こういうタイプの歌手はいなくなりましたね。
安全第一、完璧第一主義、かつイケメン。。。
寂しいですね。

投稿: yokochan | 2011年7月11日 (月) 22時25分

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