「夏の音楽」~ディーリアスほか
夏の空。
今日で8月もおしまい。
明日から9月ですよ。
早いですねぇ。
台風来ちゃうし、地震も日々あるし、そして暑いし・・・・。
政治も変動しっぱなしだし。
まったく落ち着きならない「夏」でございました。
羽田空港から飛び立つ飛行機。
こちらは、JAL側第1旅客ターミナル。
皆さまは、この夏、旅をされましたか?
わたしは、今年もナシ。
近い実家に帰っただけ。
でも一番の休息なんです。
実家の風呂に、ヒグラシの鳴き声を聴きながら入って、出たら「ビールもらおか」と言って、胡瓜や谷中生姜を金山時味噌なんぞを付けてツマミにしながら、グィ~っと一杯あおる。
幸せの一字。
8月の終わりに、夏の音楽を集めた1枚を。
朝晩は、風も涼しく、本当に心地よくなってきました。
お盆を過ぎるとてきめんに風が変わる。
四季の移り変わりのひとコマ。
温暖化が進むなか、日本の四季の区分はまだしっかりあります。
こればっかりは、なきゃ困る。
日本の風土、日本人の気質をはぐくんできた4つの季節ですからね。
欧米にも濃淡ありますが、夏はしっかりあります。
いろんな素敵な音楽が残されてますな。
1.「夏は来たりぬ」14世紀カノン
セント・ジョージ・カンツォーナ
2.ヴィヴァルディ 「夏」 四季より
J・L・ガルシア イギリス室内管
3.ディーリアス 「夏の歌」
ヒューズ指揮フィルハーモニアO.
4.コーツ 「夏の歌」
B・R・クック(バリトン)
5.ガーシュイン 「サマー・タイム」
ウェイ(ヴァイオリン)
6.プロコフィエフ 「夏の日」
ホセ・セレブリエール指揮スコテッシュ・チェンバーO.
7.ロドリーゴ 「夏の協奏曲」(ヴァイオリン協奏曲)
M・グッドマン(ヴァイオリン) セレブリエール指揮RPO
8.ベネット 「夏の音楽」
ケネス・スミス(フルート)
9.リード 「Victorian Kitchen Garden Suite」~「夏」
エンマ・ジョンソン(クラリネット) S・カンガ(ハープ)
英国のレーベルだから、イギリスものを核にすえ英国系の演奏家たちで固めた各国の夏の音楽。
なんといっても、わたしの大好きなディーリアスの「夏の歌」が素晴らしい音楽だ。
夏に、この音楽をこれまで何度聴いてきたかわからない。
手に入る演奏はほぼ聴いてきた。
ヒース茂る海を見渡す高い断崖から見る壮絶な夕暮れ。
そんな光景を思い浮かべながら。
そして、実家のかつて音響設備があった自室から、夕闇に染まってゆく富士の頭を眺めながら聴くディーリアスの音楽の数々。
「高い丘の歌」とならんで、一番大好きなディーリアスの音楽。
フィルハーモニアのノーブルな音色がいい。
中世の有名なカノンや、おなじみの赤毛の司祭の「夏」。
物憂いガーシュイン、少しクールで愛らしいプロコフィエフの短い組曲。
スペイン・中南米チックなロドリーゴのヴァイオリン協奏曲。
フルート好きなら聴いたことあるベネットの小組曲に、最後は涼しげなクラリネットとハープのデュオ。
そして、このCDのなかばにある、コーツの「夏の歌」が印象深かった。
ライト・ミュージックの大家、エリック・コーツの歌曲なんて、はじめて聴いた。
短いけれど、これがまた実に素敵な歌なのでした。
シンプルで優しげなメロディラインは、とても親しみやすく、そしてちょっぴりシャイな雰囲気。英国独特の軽めのバリトンによる歌唱もいかにも相応しいものでした。
というわけで、本日は、カレンダー上、行く夏を惜しんで「夏の音楽」で8月にお別れをしてみました。
明日から、新学期の学生さんも多いでしょう。
気分一新、いきましょう!
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