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2011年11月 4日 (金)

わたしが死んだら(?)・・・お願いランキング

Hanayamapark2

色づく紅葉。

親類の墓参りに群馬に行ってきました。

紅葉と桜、珍しい光景が望めましたので、順次画像UPしますね。

Onegai_runking_2mono

こんなこと、書いたものだろうか、と思ったりもしたけれど、この際だから残しておきます。

もう数十年もたってしまった父の死だけど、いまだに夢には元気な姿で出てくる。

思い出の中に、心の中に、しっかり生きてる肉親や親族。

死とはそういもので、残された人は、それぞれにその思い出として心のなかに、亡き人を受け入れてゆくのでありましょう。

 告別の儀式も、時代の様相や変化で、形式から、より自由で、故人の遺志や家族の思いを尊重したものになってきました。
わたしの知り合いは、音楽葬なるものをプロデュースしようとしてるくらい。

音楽好きは、私が死んだ時はこれを・・・とよく口にしたりしますね。
若杉弘さんの、お別れ会に立ち会ったときは、フォーレのレクイエムの最終曲「楽園にて」が流されました。
若杉さんは、生前、奥様に、「お別れの時は、この曲もいいよね」と語っておられたとか。

そこで、今回は、ワタクシ、さまよえるクラヲタ人が、いずれ死んだら、死出の旅路に流して欲しい音楽をランキングいたします・・・・。

お願いランキングの萌え燃えのお願い戦士たちも、本日ばかりはモノクロームに沈んでおります。
右手の透けて見える幽霊戦士がいかにもの雰囲気でざ~ますな、これがまた。
おっ、左手は新顔の武装戦士じゃん。

死んだときに流す曲、といっても、どういうシテュエーションだろ?
式は楚々と、大掛かりにせず静かに。
いや、式などどうでもいいから、誰聴くともなく、音楽を1日ずっとかけて欲しい。
そんなときに、死んだ自分はその音楽を聴けているのだろうか、永遠に不明の謎ながら、これが最後というイメージも持ちながら、選択してみた音楽。

だから、レクイエムばかりでなく、自分への癒しの音楽や、本当に好きな音楽、しかし華美でなく静かめな曲、という感じになりました。
思いつくままに選んだら70曲にもなっちゃった。
それをさらに厳選して、10曲に。
死んだときのことを考えて、なんでこんな断腸の選択をするのか、ばかばかしくなってきたけれど、まぁ、ご参考までにご覧くださいまし。

①R・シュトラウス 「最後の4つの歌」

②フィンジ  「エクローグ」または「クラリネット協奏曲」

③ディーリアス 「村のロメオとジュリエット」~楽園への道

④バッハ 「マタイ受難曲」~ペテロの否認とコラール、最後の合唱

⑤フォーレ 「レクイエム」~ピエ・イエズス

⑥ワーグナー 「ワルキューレ」~ウォータンの告別

⑦モーツァルト ピアノ協奏曲第27番

⑧マーラー 交響曲第4番~3,4楽章

⑨エルガー 交響曲第2番~2楽章

⑩プッチーニ 「修道女アンジェリカ」~母もなく&間奏曲


うーーーむ。

これには困った。
捨てがたい音楽がありすぎ。
10曲はキツイよ、お客さん。

というわけで、参列者や家族も去ったあとに、だらだらと音楽は続くのでありました。

⑪プッチーニ 「ジャンニ・スキッキ」~わたしのお父さん

⑫R・シュトラウス 「カプリッチョ」~月光の音楽・終曲

⑬ハゥエルズ 「楽園讃歌」

⑭ヴェルディ 「レクイエム」全曲!

⑮マーラー 「大地の歌」~告別

⑯ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」~愛の死

⑰ワーグナー 「パルシファル」~聖金曜日の音楽

⑱シューベルト 「未完成交響曲」

⑲シューベルト 「冬の旅」

⑳ディーリアス 「夏の歌」


あぁ、こうしてそれぞれの曲を思いながら書きこんでると、それぞれに愛着と憧憬を感じ、今さらながらに、生への未練と執着を覚えてゆく。

こんな素晴らしい音楽たちに囲まれて、わたくし、死んでなるものか。
死ぬまで生きるぞ!
とかいう具合に気合が入ってしまったのでございました。

ばかですねぇ~

でも、こうしたランキングという楽しいお遊びツールにかこつけて、いざというときの備忘録を作っておくのも一興かと存じましたね。

思えば、このブログで何度も取り上げている音楽ばかり。
自分の好きな曲が、その時の曲になるのでしょう。

皆さまは、その時の曲、どんな曲ですか?

(未練たっぷりにわたくし、ブラームスのドイツレクイエム、ばらの騎士の伯爵夫人のモノローグ、コルンゴルトのオペラの数々、シュレーカーの烙印、RVWの揚げひばり、交響曲3&5、新世界のラルゴ、アルウィンのリラアンジェリカ、ベルクのヴァイオリン協奏曲・・・・とまだまだしつこく人生に執着中)

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コメント

私は、やはり、シュトラウス『カプリッチョ』の月光の音楽以降と、ばらの騎士の終幕とするよう家族に頼みます。月光の音楽以降は、生への執着がありながらも、何かしら諦念感があり、執着だらけですけれど、この音楽に音楽に送られれば本望です。

投稿: Shushi | 2011年11月 4日 (金) 23時37分

私は、100円ショップで買ったプラスチックの箱に、家族が簡単にわかるように「死んだらかけるCD」という表示をし、自分の机に置いております。中身は以下の5枚です。いずれも、自分の癒し用に折々聴いているものの選抜です。同世代と思しきクラヲタさんと重複がないのが、私としては意外でした。
①フォーレ弦楽四重奏(パレナン)とピアノ三重奏(コラール他)②ブルックナー9番(ワルター、コロンビア)③ブラームス後期ピアノOp.117,118,119(アファナシエフ)④シベリウスピアノ曲集(田部京子シャンドス)⑤ブルックナー7番2楽章等(バボラーク他のホルン)

投稿: faurebrahms | 2011年11月 4日 (金) 23時48分

さすがにいろいろとご存じですね。知らない曲が幾つかありますので私も聴いてみます。おかげでフィンジにははまりそうです。秋の夜長に一人で聴いてはいけない曲でした。エクローグ、「牧歌」というにはあまりに美しすぎて切なかったでした。あと武満さん「波の盆」は心にしみます。私はこれもありかな。いい曲をありがとうございます。

投稿: yurikamome122 | 2011年11月 5日 (土) 06時21分

おはようございます。
ああ、なるほど(殆ど同意)・・・と思いつつ、私の第一候補のベルクのヴァイオリン協奏曲はベスト20には入ってないのですね。

まあ、私は死んだ時にあんまり迷惑かけたくないので普通に葬式してくれればいいんですけど。まだ死にたくないですね(笑)。

投稿: naoping | 2011年11月 5日 (土) 07時37分

おはようございます。
お仲人さんは高校の音楽の先生だったので葬儀の時というより葬儀が始まる前にご自分が歌った曲のCDがかかってました。
あれはきっとご用意されていたのでしょうね。

私もシューマンならなんでもいいと言いつつアレコレと候補の曲がリストアップされるのですが、yokochan様と同じようにどんどん増えるわけで( ´艸`)、でももしあの時だったら絶対に間に合わなかったと思うわけで普通になっていたと思います。
おそらく「子供の情景」が選ばれたでありましょうが、それだけじゃなくてもっとほかにも、なーーんて上で歯ぎしりしていたかもと思ったりします
メモっておいても家族にはわからないと思うので、やはりCDにして置いておくのがイチバンではないかと。

むしろ私は大容量iPodにお気に入りを手当たり次第ぶち込んで、それを骨壺に入れておいてもらおうかなぁと・・・
これも急にはできないので今から用意しておくとか。今のシャッフルじゃあまりに淋しいので・・・アハハ。

まぁ、いろいろ考えております。

投稿: はるりん | 2011年11月 5日 (土) 08時43分

こんにちは
フィンジのエクローグは僕も欠かせません。
それに加えて、シベリウス 交響曲第6番~1,4楽章ですね。
他にも多々ありますが、上記の曲は絶対です。

投稿: ナンナン | 2011年11月 5日 (土) 10時44分

Shushiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
シュトラウスのふたつのオペラ、それに加えて4つの歌、あと考えたのはダフネでした。
諦念を漂わすシュトラウス作品は澄み切った心境にぴったりです。
本望と思える最後を迎えたいものです。

投稿: yokochan | 2011年11月 5日 (土) 14時43分

faurebrahmsさん、コメントどうもありがとうございます。
しっかり手をうってあるのですね。
わたしも、その準備に入ろうかと思ったりもしてますが、CDが何枚にもなってしまい、家人に嫌がられそうです。
後期ロマンから新ウィーン、英国系が無性に好きなものですから、少しばかり異なる内容となりました。
ブルックナーは、どの番号でもいいので、緩徐楽章を入れたかったところです。
そして、フォーレとブラームス、さすがであります!

投稿: yokochan | 2011年11月 5日 (土) 14時48分

yurikamomeさん、こんにちは。コメントどうもありがとうございます。
音源を押しつけるようなことをしてしまいましたが、お気に召していただいて、とてもよかったです。
フィンジの決して多くはない作品の数々は、いずれも心やさしい、そして悲しみに溢れた曲ばかりで、心に寄り添ってくれる音楽です。
クラリネット協奏曲を是非お薦めいたします。
武満作品も、意外なまでの美しさ。
案外、素顔の一面なのかもしれませんね。

投稿: yokochan | 2011年11月 5日 (土) 14時54分

naopingさん、こんにちは。
お別れの音楽にコメントどうもありがとうございます。
そして、ご賛同ありがとうございます。
ベルクは断腸の思いでした。
ほんとは、入れたかったのですよぅ。

しかし、こんなこと考えているってことは、生への執着ありありってことですね。
まだまだ死にたくありませ~ん。

いまごろは、パゴダですかね?

投稿: yokochan | 2011年11月 5日 (土) 15時01分

はるりんさん、こんにちは。コメントどうもありがとうございます。
こちらでお祝い申し上げるのもなんですが、ご復帰おめでとうございます。
無理しないでくださいね。

そしてやっぱり、はるりんさんは、シューマンですね。
わたしのところは、ファウストや詩人の恋が気になりつつもノミネートできませんでした。
それとiPodはいいですね。
わたしは持ってないので、大量のCDですかね(笑)

ばかげた企画を起こしてしまいましたが、準備しておくに足りなくはありませんね。

投稿: yokochan | 2011年11月 5日 (土) 15時09分

ナンナンさん、こんにちは。コメントどうもありがとうございます。
やっぱり、フィンジですよね!
そして、シベリウスの6番ですか。
渋く意外なところに来ましたね。
静謐で遠くに誘ってくれそうな音楽に思います。
いいですね。
それにしても、フィンジでございますね。

投稿: yokochan | 2011年11月 5日 (土) 15時16分

ん~、これは見逃せない記事ですねぇ~。ということで、小生も上位10位までのランキングを投稿させて頂きます。

1) ブルックナー 交響曲第7番~第2楽章
2) マーラー 交響曲第9番~第4楽章
3) マーラー 交響曲第10番~第5楽章(D.クック改訂版)
4) ラフマニノフ ヴォカリーズ(声楽か弦楽合奏版)
5) バーバー 弦楽のためのアダージョ
6) ペルト タブラ・ラサ
7) フィンジ クラリネット協奏曲
8) ディーリアス「村のロメオとジュリエット」から「楽園への道」
9) フィンジ ヴァイオリンと弦楽のためのイントロイト
10) ベートーヴェン ピアノソナタ第27番

まあ~、こんなところでしょうか?他にも、いろいろあるのですが~、やっぱり、こんなにも沢山あったら死ねませんよね。(笑)

投稿: Warlock Field | 2011年11月17日 (木) 23時07分

Warlock Fieldさん、こんばんは。
こちらの不吉な記事(笑)にも反応いただき、ありがとうございます。
う~ん、なかなかに素敵なラインナップですね!
素敵という言葉が相応しいかどうかアレですが(笑)
この中のフィンジの曲。わたしも大好きです。
沁みますね~。
そしてペルトの曲は、恥ずかしながら知りませんでした。ベートーヴェンとともに、渋いところをついてきますね。

いずれにしても、音楽を聴くことは生きるうえでの喜びであり、生への執着がますます増します!!

投稿: yokochan | 2011年11月18日 (金) 00時43分

私は日本人なんで佐村河内守のヒロシマ交響曲にしておきます。死にたくなぃ〜

投稿: ミュンシュ | 2011年11月30日 (水) 16時22分

ミュンシュさん、こんばんは。

あっ、そうきましたか。

ちょっと重すぎるかと思いましたし、参列者を泣かせすぎても・・と思いまして、ノミネートしませんでした。

こんな音楽を聴けなくなると困りますから、元気で長生きしなくては、です。

投稿: yokochan | 2011年11月30日 (水) 21時07分

佐村河内守交響曲HIROSHIMAです。

第3楽章の天昇コラールをループで(笑)

死ぬのこわい。

投稿: maopI78 | 2012年7月 6日 (金) 09時32分

maopI78さん、どうもこんばんは。

おーー、そうきましたか、というか、そうですよね。
あの部分だけというのは、この際全然ありですね!

投稿: yokochan | 2012年7月 6日 (金) 23時29分

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