ブルックナー 交響曲第2番 若杉弘指揮
群馬県藤岡市にある桜山公園から。
今月の初め、親類のお墓参りに行って立ち寄った場所。
紅葉と冬桜が一緒に味わえる素晴らしい光景でした。
遠くに山々を望み、手前は冬も近いのに桜。
ブルックナーの交響曲第2番ハ短調。
何度か表明しておりますが、ブルックナーの交響曲のなかでも、地味でひっそりと佇む風情の1,2,6番の3つが大好きです。
5番や後期の作品は、それはそれは素晴らしいのだけれど、感動しなくてはならいから、かえって聴くのに構えてしまう。
その点、これら日陰者3兄弟は、さらりとしていて、普段聴きができる。
だからその演奏も、やたらと立派でなくていい。
カラヤンやショルティの都会的演奏ではもっとも困るし、極度に厳しくてもいけない。
ウィーンフィルの美音は魅力だけれども、もっと鄙びていた方がいい。
変なこだわりが過ぎると、後で、つじつまが合わなくなっちゃうからやめときます。
私が抱く3兄弟のイメージを述べたまでです。
いずれも、抒情的で野辺や山々自然の光景を思わせる緩徐楽章を持っていて、それらがともかく美しくって、私はそれがまた大好きなんです。
そして、48歳、壮年期の2番。
ハ短調という調性ながら、この曲には平和で伸びやかな歌が溢れる明るい音楽に思える。
特に1楽章と2楽章がいい。
金管による信号風のリズムを伴ったファンファーレは1楽章全体を支配するほか、終楽章でも活躍するが、対する第3主題が実に麗しくて気持ちがよい。
深呼吸したくなる。
同様に、自然観と神への感謝に満ちた2楽章があまりにも素敵。
大昔のヨーロッパ旅行で車窓から見たスイスの町。
教会の尖塔があり、路角にはイエスの像や十字架があり、斜面には花々が溢れている。
遠い山には白い雪。
そんなイメージをずっと持ち続けているのが、ブルックナーの緩徐楽章の世界。
とりわけ、この2番と6番、そして1番が素晴らしいのです。
この2番の残りのふたつの楽章は、前半に比べると少しばかり弱く感じますが、それでも充分にブルックナー的で、かつ地味さ加減がよろしいのであります。
今日の演奏は、若杉弘さんが、92年にザールブリュッヘンにて録音した演奏。
これは素晴らしいです。
わたしが欲するこの曲のイメージを過不足なく描いてくれてます。
無為の勝利とでもいいましょうか、楽譜に真摯に対峙して、自然体で演奏したらこうなった、という感じです。
若杉さんのブルックナーやマーラーは、こんな風な肩肘はらない平常心の演奏が音楽のよさをくっきりと浮かび上がらせるところに魅力があると思うのです。
オーケストラが、的確で細やかな指揮に、何の苦労もなく反応して気持ち良さそうに演奏しているのがわかります。
ザールブリュッヘン放送響は、この演奏と併行するかのように、スクロヴァチェスキと全曲録音を同じレーベルにしましたが、わたしには、若杉さんとそうして欲しかったと思えてなりませぬ。
2番のほかには9番のみしか残さなかったこのコンビ。
その第9は、晩年の東京フィルとの感動的な名演がCD化されております。
それと、N響とのブルックナー全曲演奏も一部しかCD化されずじまいで、同時に演奏されたメシアンとともに、是非とも音源化していただきたいものです!
ブルックナー 交響曲第2番の過去記事
「ジュリーニ&ウィーン交響楽団」
「ヴァント&ケルン放送交響楽団」
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コメント
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投稿: 三輪潤子 | 2011年11月15日 (火) 20時47分
今晩は。、クラヲタさま。昨日はヲの字を間違えて申し訳ない。ご容赦を。
日本のブルックナー指揮者と言うと朝比奈隆氏の印象が強くて、若杉弘氏とブルックナーって何かピンとこない。去年、N響と若杉氏の「千人の交響曲」をテレビで見たけど、マーラーとはクラヲタさんの言うとおり相性イイ感じしましたが。確かにこの二人の作曲家は、あまりに熱演されると少々疲れちゃうかもね。さらりとしたベイの様な試合運びの方がベターか? (失礼)
コバケンさんとか小澤さんとは違う、熱くなりすぎない若杉さんの魅力は解る気がします!
投稿: ONE ON ONE | 2011年11月15日 (火) 21時32分
ブルックナーの2番は、今年の春の都響定期でインバルが取上げたのを後で知り、どんな曲かとインバル・フランクフルトで確認、一気に好きになりました。
私はブルックナーといえば、5・7・9番が大事でしたが重いので、この2番の普通の美しさも日常聴くには良いです。
投稿: faurebrahms | 2011年11月15日 (火) 22時47分
こんばんは。
ハクジュホールのイブラギモヴァ聴いてきました。パルティータ二番で頭が真っ白になってしまいました。今年聴いた音楽のベストになると思います。平日・東京駅から遠いので大変でした。でも、幸せ感で一杯です。いつもの新橋のお寿司がお休みでしたので、代々木上原のお寿司屋さんへ行ってみました、これも大変素敵なお店でした。
投稿: | 2011年11月16日 (水) 00時17分
ONE ON ONEさん、こんばんは。
オタクのオは「ヲ」といつから書くようになったのでしょう?わたしもわからず使ってます(笑)
朝比奈のおやっさんのブルックナーは別格として、唯一、ワーグナーで叩きあげた若杉さんのブルックナーは信頼に足る演奏に思ってました。
次なるブルックナー指揮者は誰でありましょうか。
年代的にも尾高さんあたりが有力に思ってますが・・・。
そのサラリ具合も尾高さんはよろしいようで。
そして日本シリーズを見てると、両チームとも、モベゲーズと比べて次元の違いを痛感してしまいます。
でも面白みがないといいますか、なにも起こらないといいますか。。。。波乱のベイが一番星です!
投稿: yokochan | 2011年11月16日 (水) 00時26分
faurebrahmsさん、こんばんは。
インバルの実演は、めったに演奏会にのらないこの曲ゆえ、私も聴いてみたかったです。
構えずに、ゆったりした気持ちで聴ける美しい交響曲に思います。
スゥイトナーがN響で演奏したおりの放送録音も長く視聴してますが、今度、正規にCD化されるようです。
ホールの響きが硬いですが、スゥイトナーらしい大らかなブルックナーですよ。
投稿: yokochan | 2011年11月16日 (水) 00時30分
Mieさん、こんばんは。
鑑賞お疲れさまでした。
本日(火曜)の鑑賞は行き帰りが大変ですね。
ですが、素晴らしいバッハがお聴きになれた由、上原のお寿司屋さんとともに、とても羨ましく思います!
イブラギモヴァは、好きなハイペリオンレーベルのアーティストで、名前も変わっているので、どんな子かと思ってました。
日本に来ていたのですね。
深夜ですが、想像してバッハとお寿司を所望したくなりました!
投稿: yokochan | 2011年11月16日 (水) 00時40分
今晩は、クラヲタさま。尾高忠明さんはブルックナー好きで有名ですものね。初めて尾高氏指揮の演奏を聞いたのは、もう35年くらい前。「青少年のためのプロムナードコンサート」という学生を主な対象とした値段もリーズナブルな演奏会でした。その時の、独奏がピアニストの宮沢明子さんで、尾高さんの楽屋へサインを貰いに行った時、ちょっと甲高い声で「チューさ~ん!メイコで~す」と駆け寄っていらっしゃっいました。お二人とも、傲った感じが全くない気さくな方でしたね。その頃とはオデコの光り具合が違うけど、優しく誠実な印象はそのままに、指揮ぶりは円熟味を増してこらえましたね。ますますの活躍期待したいです。
投稿: ONE ON ONE | 2011年11月18日 (金) 00時25分
ONE ON ONEさん、どうもこんばんは。
35年前といえば、尾高さんが東フィルの指揮者だった頃でしょうか。
懐かしいですね。
とっちゃん坊やみたいな感じでした。
いまや大先生で、世界のチューさんですね!
そして宮沢明子さんも懐かしい。
神奈川音楽堂で、宮沢さんのリサイタルを聴いたのも、その頃だったかもしれません。
お二人の円熟の競演をいまこそ聴いてみたいですね。
投稿: yokochan | 2011年11月18日 (金) 00時49分
再び今晩は、クラヲタさま。 そうです、チューさんが、まだアラサーで、黒柳徹子さん司会の「おしゃべりオーケストラ」に東フィルとレギュラー出演してた頃でしたね。確か“音楽の友”だったと思うのですが、東フィルは尾高の指揮だと…りきみのない柔らかな演奏が出来るが反面、安心感からか厳しさにやや欠ける…そんな評論が載っていた気がします。とっちゃん坊やの柔和な雰囲気が伝わっていたのでしょうね(笑)
投稿: ONE ON ONE | 2011年11月18日 (金) 21時27分
「スゥイトナーがN響で演奏したおりの放送録音正規CD」を購入、きれいなブルックナーで気に入りました。
投稿: faurebrahms | 2011年11月18日 (金) 23時42分
ONE ON ONEさん、こんにちは。
そうそう、「おしゃべりオーケストラ」ありました。
わたしも見てました。
語り口も、素顔も優しい尾高さんの指揮ぶりは、当時も今も同じように思えます。
ブラームスの2番を一昨年聴きましたが、終始にこやかに指揮されてました。
それが今度はエルガーやラフマニノフを指揮すると、音楽に完全没頭した夢中な指揮姿となります。
いまならご指摘にような批評の出ようのない充実の巨匠の尾高さんですねぇ!
投稿: yokochan | 2011年11月19日 (土) 13時13分
aurebrahmsさん、こんにちは。
スゥイトナーのブルックナー2番、お聴きになられましたか!
カセットテープ起こしの私の音源はヘタレでますので、いずれの機会に買い直したいと思っております。
投稿: yokochan | 2011年11月19日 (土) 13時17分
第2はヴァント、ヨッフムと聴いてピンときませんでしたがジュリーニ盤で魅力がわかりました。
個人的にはメロディーラインがどうしようもなくダサい第5より
遥かに素晴らしい作品だと思います。
こんな聖なる作品を書いた人物がロリコンで死体愛好家だったとは!
投稿: 影の王子 | 2011年11月24日 (木) 19時33分
影の王子さん、こんにちは。
ジュリーニ盤は素晴らしいですよね。
ヨッフムは聴いたことがないですが、旧盤のほうがよさげに思ってます。
5番は緩徐楽章は好きですが、あんまり聴くことはないです。
しかし、ロリちゃんのブルックナーは知ってましたが、後者のご趣味はいただけませんなぁ・・・・・。
投稿: yokochan | 2011年11月25日 (金) 16時26分
yokochan様、影の王子様~、こんばんは~。
小生の聞いた感じでは、ブル2は~小気味良くて瑞々しい、シュタイン/ウィーンフィル盤が一番~。ヨッフムはやはり旧盤が良く、ジュリーニ盤はフレーズやテーマにテヌートがかかり過ぎている感じで、小生は好みではありません。
それから、影の王子様ご指摘のように、ブル5は~メロディーラインが本当に野暮ったい!おまけに、フィナーレが何これぇ~?って代物~。だって、これって~対位法の練習しているだけじゃん!?単なる音の建造物で、音楽にはなってないじゃん!?「ジュピター」のフィナーレと比較したら、まるでアマチュアじゃあないかしらぁ~? っていつも思うのでございますよぉ~。
投稿: Warlock Field | 2011年11月25日 (金) 22時29分
yokochan様、Warlock Field 様、こんばんは
ブルックナーの交響曲で未だ第5だけが好きになれませんが
私と同じ意見の方がいらっしゃったとは!
なにか栄養はあるが美味しくない精進料理みたいです。
あとは、全体的に雰囲気が暗いんですよね…
体調・精神状態の良い時に、ヴァント&ケルンにチャレンジします。
投稿: 影の王子 | 2011年11月26日 (土) 22時15分
Warlock Fieldさん、こんばんは。
おぉ、5番に対して手厳しいご意見がここにも。
ワタクシ、ハイティンクACOの74年ライブ(すんばらしい演奏です!)でこの曲を知り、マタチッチで感心し、チェリビダッケで嫌になり、アバドで好きになり、とフラフラしてます(笑)
でも、それよりはるかに、1.2.6番が好きなのですね。
シュタインも聴いてますよ、
ヨッフムの旧盤全曲は課題です、是非にと思ってます。
でもなんだか、可哀そうな5番ですねぇ・・・(笑)
投稿: yokochan | 2011年11月26日 (土) 23時25分
yokochan様、影の王子様。こんばんは~。
また、yokochan様のブログをお借りしますねぇ~。いやあ~、影の王子様~よくぞ、言って下さいました!栄養はあるけど、美味しくない精進料理とは~。実に的を得た絶妙の喩えですねぇ~。そうなんです!音楽の構造や技術は、確かに素晴らしいものがあるのは、認めますが~はっきり言って音楽になってないんですよね、これって~。
メロディーラインが、本当に野暮ったくて~フレーズがブツッ、ブツッって途切れて音楽の流れが悪い!ああ~何か聞いてらんないよう~って感じですねぇ~。この曲~カトリックのお坊さんの、呪文みたいに聞こえませんか~?
投稿: Warlock Field | 2011年11月26日 (土) 23時35分
影の王子さん、こんばんは。
>栄養はあるが美味しくない精進料理<
こりゃまた、言い得てます。
精進料理も、調味料次第で一見美味しくなりますが、書き忘れましたが、カラヤンの放送ライブを聴いたとき、目の前がパッと明るくなるような終楽章を聴かされおどろいたことがありました。
ヴァントのケルン盤は、レコードで持ってます。
投稿: yokochan | 2011年11月26日 (土) 23時58分
Warlock Fieldさん、どうもです。
どうぞ、ご交流くださいまし。
こうしたことが、このブログの本望でもございますゆえ。
しっかし、またまた、気の毒な5番がさらに小さくなってしまったようです(笑)
ゴシック風の野暮ったい宗教心。
ブルックナーの魅力のひとつでもあると思いますが、考えたら、5番をライブで聴いたことが一度もありません。
たしかに、もしや、私にもそんな存在なのかも・・・、と思ってきました。
アバドのように、快速でさらっと演奏してしまうのも、ひと手かもしれません。
投稿: yokochan | 2011年11月27日 (日) 00時05分
yokochan様、Warlock Field 様、こんにちは
ブルックナーってすごく魅力があるのですが、なかなか一筋縄でいかない(苦)
私も1・2・6番、そして「0番」が第5以上にスポットが当たってほしい(笑)
ホント、第5って「バッハが交響曲を書いたら」って感じですよね。
愛想が足りない(笑)
あと、第3・4・8の「第1稿」は正直ピンときません。
やはり、作曲家の「最終結論」を重視すべきでは?
今後は第9のフィナーレの「補筆」がさらに進んでほしいです。
投稿: 影の王子 | 2011年11月27日 (日) 11時47分
yokochan様、影の王子様~。こんにちは~。
ブルックナーの第5番~正に、バッハの交響曲みたいですね。(笑)まあ~僕は思うに、ブルックナーはこの曲で、対位法による新たな実験・冒険を試みたのではないか?と、思うのです。ん~結果として、成功半分・失敗半分ではないかと。でも、中間の第2、第3楽章はとても好きなのです!
しかしながら、抵抗なく好きなのはやはり、第1、第2ですね。そして第2は、断然省略のないハース版で聞きたいです。その意味でも、ジュリーニ盤じゃあなくて、シュタイン盤で聞きたい!
あと、影の王子様ご指摘の、第9番のフィナーレ補筆完成版は、最初にインバル盤で聞き、次にFMでハーディングの指揮した、マーラー室内オケだったか?で聞き、大いに興味をそそられました。因みに、yokochan様&影の王子様は、巷で評判の~アイヒホルン指揮の補筆完成版のCDは、聞かれましたか?
投稿: Warlock Field | 2011年11月27日 (日) 15時46分
Warlock Field 様、こんばんは
アイヒホルン指揮の補筆完成版のCDは聴きました。
しかしながら、前3楽章の演奏が残念ながら他の盤と比べると弱いです。
ですので、補筆4楽章もただ長いだけに感じられてしまいます。
インバル盤の方が補筆4楽章は短いですが、CD1枚に収録されているのでこちらで十分かと。
アイヒホルンは第1+第2、第3+第4という分け方でした。
今度リマスター盤が出ますが、ブルックナー選集ですので見送りです。
投稿: 影の王子 | 2011年11月27日 (日) 18時10分
影の王子さん、Warlock Fieldさん、こんにちは。
5番の魅力は、第2楽章の篤実さです。
ちょっと不人気になってしまいましたので、今後5番の記事を出しにくくなりましたが、めげずにいずれ取り上げます!
9番の補筆完成版は、インバルのCDでのみ聴いたことがありますが、まったく興味を見いだせず、一回かぎりの視聴でした。
今一度聴いてみることとします。
どうも、3楽章でおしまいと身に滲みついているものですからして・・・・。
投稿: yokochan | 2011年11月27日 (日) 21時58分
補筆4楽章のイメージは…
それまでの暗い闇が晴れて、雲の隙間から射す光が拡がり
堂々たる夜明けが訪れる…
私の妄想です…
しかしながら、作曲家もベートーヴェンの第9を意識していたハズで
第4楽章での「解放」「解脱」が待っていたことでしょう?
もし完成していたらマーラーにも影響を与えたかも?
しかしながら、マーラーの第10は幸いでした。
私の関西でクック完成版の演奏会を願ってます。
投稿: 影の王子 | 2011年11月27日 (日) 22時56分
影の王子さん、こんばんは。
ブルックナー第九の補筆版を聴くのは、気分的にかなり先のこととなりそうですが、マーラーの10番ならいつでもOKです(笑)
演奏会では1回のみの体験ですが、神奈川フィルの来シーズンに登場しますので、とても楽しみです!
投稿: yokochan | 2011年11月27日 (日) 23時38分
yokochan様、影の王子様~。
またまた、お邪魔虫になりまぁ~す。ん~、流石は影の王子様ですね!僕が、ブルックナーの第9番フィナーレの補筆版を聞いた時の印象を、見事に代弁してくれました。そうなんです!ブルックナーは、この第9番のフィナーレ執筆途上に、確実にベートーヴェンの第9番を意識していた筈で、圧倒的なフーガ主題による神の賛美と~自身の解脱・解放をスコアーに綴りたかったのだと思います。とても、テ・デウムでは代用出来ませんよ。
あと、マーラーの第10番は~LP時代に、D.クック補筆完成版の演奏を、ワイン・モリス/ニューフィルハーモニア盤で聞き、熱狂的なファンになってしまいました。この録音~1972年の完成版初演の、歴史的名盤だったとか~!ん~、高校時代に買っておいてよかったぁ~。
投稿: Warlock Field | 2011年11月28日 (月) 00時05分
個人的見解ですが・・・
ブルックナーは本当に純粋な人で(だからロリコン&死体愛好家?)
ベートーヴェンの「苦悩を通じて歓喜へ」の精神を最後まで信じていたと思います。
だから、第9も最後は晴れやかに終わるハズ…
逆にブラームスはそんなものに早くから懐疑的で
それゆえ、第1はなんか「優等生の模範解答」な臭いがします。
マーラーも第5から怪しくなって、第7では空中分解…
第10では、第5楽章冒頭の太鼓の音にこだわっています。まさしく心臓の破裂…
この後くるフルート・ソロ…
破棄されずに本当に良かった!!
投稿: 影の王子 | 2011年11月28日 (月) 07時40分
Warlock Fieldさん、影の王子さん、こんばんは。
誰しも、ベートーヴェン以降、交響曲をものする場合、それを意識することなくいられなかったわけですが、それぞれの作曲家たちが、そこから脱却ないしは、発展系となって独自シンフォニーを築いていったのを、後世のわたしたちは、こうして楽しめるわけでありますね。
モリスの10番は、わたしも欲しいひと組です。
ともかく10番の彼岸の世界の響きに、マーラーの優しさを見る想いです。
本題の記事から、かなりそれてまいりました。
そろそろ終息したいと存じます。
投稿: yokochan | 2011年11月30日 (水) 01時03分
件の若杉さんのブルックナー全集ライヴ、AltusからCDリリース、実現されるそうですね。御予約されましたでしょうか?
投稿: 覆面吾郎 | 2020年9月30日 (水) 12時25分
以前に出てた7番と、FMのエアチェックでいくつか持ってまして、全集はどうしようかと思ってます。
欲しいものはキリがありませんね。。。。
投稿: yokochan | 2020年10月 3日 (土) 16時15分
以前単品で入手済みのディスクがダブる全集や集大成セットは、購入に二の足を踏みますよね(笑)。
投稿: 覆面吾郎 | 2020年10月 4日 (日) 18時47分
まったくご指摘のとおりでして、ストレスがたまるばかりであります・・・・
投稿: yokochan | 2020年10月 6日 (火) 08時46分